
2010/11/16 『ITプロジェクトと「オズの魔法使い」の関係』 vol.20
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子どもの頃に、オズの魔法使いを読んだ事がある方は多いでしょう。
ハリケーンで魔法使いオズの国に飛ばされてしまったドロシーと、かかし、
ブリキのきこり、臆病なライオンの冒険物語です。彼らはそれぞれにオズに
かなえてもらいたい願い事を持っています。
一行は、悪い魔法使いの退治という難題をオズに頼まれます。そして、ついに
それを終えて、戻ってきました。悪い魔法使いをやっつけたのです。とうとう、
魔法使いのオズに願い事をかなえてもらう日が来たのです。
ところが、オズは魔法使いでも何でもなく、只のおじさんだという事がバレて
しまいます。それでも、臆病なライオンは勇気をくれとオズに迫ります。。。
オズがどうしたか憶えてますか?
ドロシーの一行が魔女を退治するのに苦労したように、プロジェクトを高い
品質で完了させるのに苦労している方はたくさんいると思います。
スキルのある人員が充分にいて、スケジュールも余裕があり、予算は潤沢だ
という状況はなかなかありませんね。特にITプロジェクトの場合、メンバーの
スキルやパワー、経験などの問題となる事が多いと思います。
私が尊敬する上司のひとりに、「ヤバいプロジェクト」を立て直す名人がいま
した。「もう間に合わない」とか「品質がボロボロだ」とか言われている
プロジェクトに入っては、立て直して期日通りにシステムを稼働させていまし
た。その人の仕事には学ぶ所が沢山ありました。その中でも特に印象に
残っている事をお伝えしましょう。
「ヤバいプロジェクト」を立て直すには当然の事ながら、メンバーの頑張りが
必要になります。スキル的、作業量的、あるいはスピード的に、通常よりも
高いパフォーマンスが求められます。
上司は立て直しの計画を立て、個々のメンバーに新しいタスクを任命していき
ます。任命されるタスクは、メンバーのそれまで経験したものよりも、
難易度や分量といった点で、かなり上のものとなるので、メンバーは引き受ける
のを躊躇します。プロジェクトの状況や、タスクの重要性を説いて、その上司は
説得します。そして、最後の決め台詞「君ならできるから!」と言い放ちます。
単なるムチャぶりにも聞こえかねませんが、NLPを知った今、その上司は無責
任にそう言っていたのではないと思います。メンバーひとりひとりのスキルを
考慮し、意図的にそれを超えるものを与えていたのだと思います。そして
心から、この人ならそれを「できる」と確信していたのです。信じている強さが
相手に響き、チャレンジしようという気持ちを起こし、本当にそれまでの水準
を超えるパフォーマンスを発揮させたのです。
なによりも、その「できる」と信じる信念は、上司が自分自身について信じて
いた事なのでしょう。だからこそ、彼は困難なプロジェクトを引き受け、成功
に導くために行動できたのだと思うのです。
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実は、人の内面にこそ、問題を解決したり望むものを手に入れる力があります。
「できる」と信じられなければ、絶対に成し遂げられることはないのです。
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魔法使いではないオズは、ライオンに言い聞かせます。
「知ってるかい? 勇気というのは怖くならないことではないんだよ。勇気と
いうのは、怖くても立ち向かうことなんだよ。怪物がいる暗い森を通る時、
”ぼくは臆病者だから後ろを歩いていたら逃げ出してしまう。だからぼくが
先頭を歩くよ” と言って、君は一番前を進んで行ったよね。それが勇気
なんだよ。そういう勇気が、君の中には充分にあるんだよ」
そしてオズは、勇気を更に湧かせる飲み物だと偽って、ライオンにジュースを
渡します。
それを飲んでライオンは、「身体が熱くなった! 勇気を手に入れたぞ!」
と興奮して帰っていったのでした。
それではまた。
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■鈴木達也(スズキ タツヤ)プロフィール
大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社でエグゼクティブとして勤務。
退職後、コンサルタント/セミナー講師として独立。
米国NLP協会認定NLPトレーナー/NLPマスタープラクティショナー。
現在、SMSデータテック 教育担当
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