IT業界に文系で就職・転職するには?すべきことやおすすめ企業の特徴を解説

コラム
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IT 文系

文系出身者であってもIT業界へ就職・転職できることをご存知でしょうか?IT人材が不足しており、初心者・未経験者である文系出身者を採用し、自社で育成する企業が増加しています。ただ、誰でもIT業界へ就職・転職できるわけではなく、適切な準備が必要です。

この記事では、IT業界で活躍できる文系の特徴やIT業界を目指す文系がすべき6つのこと、おすすめなIT企業の特徴について詳しく解説します。IT業界へ転職したい文系の方、具体的になにをすれば良いか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

文系でもIT業界に就職できる?

文系からでもIT業界に就職可能です。近年は、人手不足の解消や企業の競争力強化を目的に、DXを推進する企業が多くありますが、必要なIT人材が不足しています。以下は経済産業省が発表したIT人材の供給動向における予測のデータです。

出典:IT人材育成の状況等について|経済産業省

上記によれば、2015年時点でIT人材は足りておらず、2030年には最大約79万人が不足すると予想されています。近年は、ITエンジニアの採用に注力するだけでなく、教育に力を入れ未経験者を自社で育てる企業が少なくありません。

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IT業界の仕事内容

IT業界といっても範囲は広く、複数の仕事があります。ここからは、IT業界の種類と職種について解説します。

IT業界の種類

IT業界の主な種類は以下の通りです。

種類 概要
インターネット・Web GoogleやAmazonなど、インターネットを活用したサービスを提供する業界です。
通信 インターネットを活用するためのサービスを提供する業界です。
ソフトウェア プログラムやデジタルツールを開発・提供する業界です。
ハードウェア パソコンやスマホなどのデバイスを開発・提供する業界です。
情報処理サービス 顧客のシステム導入サポートや、実際の開発・運用などを行う業界です。

IT業界の職種

IT業界の主な職種は以下の通りです。

種類 概要
ITエンジニア システムやインフラの設計・構築・運用を行います。
ITコンサルタント 顧客の課題を整理・分析し、最適なソリューションを提案します。
プロジェクトマネージャー システム開発・導入プロジェクトにおいて、品質やコスト、納期などに責任を持ち、管理を行います。
開発 ユーザーニーズなどを参考に、企業が求める製品やツールの開発・改善を行います。

なお、ITエンジニアも複数の種類があるため、詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
⇒エンジニアは大きく分けて4種類!未経験者におすすめ・稼ぎやすい種類についても解説

IT業界で活躍できる文系の特徴

IT業界は、向いている方と向いていない方の特徴がはっきりわかれる業界です。ここからは、IT業界で活躍できる文系の以下特徴について解説します。

  • 細かい作業も苦にならない
  • 根気強く努力できる
  • 論理的に物事を考えられる
  • 臨機応変に対応できる
  • コミュニケーション能力が高く、協調性がある
  • 学習意欲が高い
  • 心身ともにタフ

細かい作業も苦にならない

IT業界は細かい作業が求められます。丁寧な仕事をしなければ、顧客からのクレームやトラブルなどにつながる可能性があるでしょう。細かい作業も苦にならない方なら、IT業界で活躍できる可能性が高まります。

根気強く努力できる

IT業界は知識やスキルが重視されます。基本的な知識やスキルが身についていない文系出身者は、慣れるまでに苦労する方が多いでしょう。ただ、努力を継続すれば確実に知識やスキルが身につき、活躍の場が広がります。IT業界は根気強く努力できる方におすすめです。

論理的に物事を考えられる

論理的に物事を考えられる方は、IT業界で活躍できる可能性が高いと考えられます。とくに、ITエンジニアは顧客の要望整理や、課題を解決する方法の検討が必要です。論理的に物事を考えられなければ、効果的なアイディアが出ず、顧客からの理解も得られません。

臨機応変に対応できる

IT業界は、急な変化に対して臨機応変に対応できる方が向いている業界です。IT業界の場合、顧客からの要望により予定が変更になるケースが少なくありません。また、エラーやバグ、トラブルの発生でスケジュール通りに物事が進まないケースもあります。状況に応じて、冷静かつ柔軟に対応できる方に向いているでしょう。

コミュニケーション能力が高く、協調性がある

IT業界の仕事は、長時間パソコンに向かい黙々と作業するイメージが強いものの、それは事実ではありません。顧客へのプレゼンやチームメンバーとの打ち合わせなど、コミュニケーションの機会が多くあります。以下は、レバテックが調査・発表した、エンジニアを採用する上で企業担当者が重視している点に関するデータです。

出典:レバテックIT人材白書2024|レバテック

上記データによれば、45.3%の企業が協調性を重視する要素として挙げており、1位となっています。

学習意欲が高い

日々最新のテクノロジーが生み出されるIT業界は、移り変わりの早い特徴があります。一度スキルや知識を身につけたとしても、学習を続けなければ取り残されます。好奇心が旺盛で学習意欲が高い方は、IT業界で活躍できるでしょう。

心身ともにタフ

納期に追われたり、急なトラブルに対処したりするなどの原因により、IT業界は長時間労働になるケースがあります。業務量やストレスも多く、身体的・精神的にタフでなければ、挫折してしまう可能性もあります。

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IT業界を目指すために文系がすべき6つのこと

IT業界を目指すために文系がすべきことは以下の6つです。

  1. ITやIT業界に関する知識を収集する
  2. プログラミングなどの知識やスキルを学ぶ
  3. 資格を取得する
  4. 企業研究を行う
  5. インターンへ参加する
  6. 転職・就活エージェントを利用する

順に解説します。

1.ITやIT業界に関する知識を収集する

まず、ITやIT業界に関する知識を収集しましょう。業界や職種により仕事内容はもちろん、求められる知識やスキルが異なります。ITやIT業界に知識がないまま就職・転職してしまえば、自分のやりたいことができない可能性があります。

2.プログラミングなどの知識やスキルを学ぶ

プログラミングなど、基本的な知識やスキルの学習も重要です。知識・スキルを学んでいるか否かは、採用に大きな影響を与えます。

プログラミングなどの知識・スキルを学ぶ方法には、プログラミングスクールの利用と書籍・動画を利用した独学の2つがあります。プログラミングスクールはコストがかかる分、効率的な学習が可能です。書籍・動画はコストを抑えられる点がメリットです。自分の特性も踏まえ、学習方法を選ぶと良いでしょう。

3.資格を取得する

資格取得も文系出身者がIT業界に就職・転職する際に有効です。資格は、取得する過程で知識・スキルを身につけられます。また、客観的に知識・スキルを証明できるため、実績や経験がない文系出身者が就職・転職する際に役立つツールとなります。

就職に有利になる資格

ITに関する資格は複数ありますが、おすすめなものは以下の通りです。

種類 概要
ITパスポート IT業界に関する基本的な知識が問われる国家資格です。
基本情報技術者試験 ITエンジニアにおけるエントリーレベルの知識・スキルを試すもので、多くの企業が新人ITエンジニアに取得を推奨しています。
情報セキュリティマネジメント試験 需要が増加しているセキュリティの計画や運用、評価・改善などに関する知識が問われます。

4.企業研究を行う

公式Webサイトや口コミサイトを参考に、企業研究を行いましょう。IT業界の中には、長期間労働が当たり前で休みが取れないブラック企業も存在します。企業研究を行えば、ブラック企業への入社を避けられ、自分に合う会社に入れる可能性が高まります。

5.インターンへ参加する

インターンシップへの参加もおすすめです。インターンシップに参加すれば、ITやIT業界、業務内容に関する知識が深まり、自分が合うかを考えるきっかけになります。また、就職・転職活動をする際に、実績としてアピール可能です。

6.転職・就活エージェントを利用する

転職・就活エージェントも利用すると良いでしょう。エージェントを利用すれば、転職・就活に関する以下のサポートを受けられます。

  • 面接日程の調整
  • 労働条件の交渉
  • 提出書類の添削
  • 面接対策

キャリア設計から行ってくれるエージェントも多く、就職・転職活動において心強い味方になってくれます。

文系がIT業界へ就職・転職するための対策

文系がIT業界へ就職・転職するための対策は以下の通りです。

  • 自分に合う企業を選ぶ
  • 志望動機を明確にする
  • 面接対策を行う

1つずつ解説していきます。

自分に合う企業を選ぶ

まず、自分が就職・転職したい業種・職種を考えます。最新のニュースや業界情報を踏まえ、何が自分に合うかを長期的なキャリアから逆算して考えると良いでしょう。業種・職種を検討した後に、自分がどのような働き方をしたいかを参考にして、自分に合う企業を選定します。

志望動機を明確にする

明確な志望動機の準備も重要です。エンジニアなどの専門職は、知識やスキル、実績にもとづき選考が行われます。ただ、文系出身者には経験がないため、どの程度の熱意があるかを計る志望動機がポイントになります。特定の業種や職種を希望する理由や、企業の志望動機は可能な限り明確に伝えましょう。

面接対策を行う

やる気や熱意があっても相手に伝わらなければ意味がありません。本番を想定した面接対策の実施により、当日の緊張を抑え、相手に志望動機などが伝わりやすくなります。

文系におすすめなIT企業の特徴

文系がIT企業に就職・転職する際には、企業選びが重要です。ここからは、文系におすすめなIT企業における以下の特徴について解説します。

  • 教育や研修制度が充実している
  • 文系出身者が多い
  • 元請けや一次請け案件が多い

教育や研修制度が充実している

教育や研修制度が充実しているかは、必ず確認しましょう。教育・研修制度が充実していれば、専門知識が乏しくても、入社後に身につけ活躍できる可能性が高まります。

文系出身者が多い

文系出身者が多い企業もおすすめです。文系出身者が多ければ、未経験者から一人前に社員を育成するノウハウが充実している可能性が高いでしょう。また、文系出身者の同僚や先輩、上司に自身の悩み・課題を相談しやすいのも嬉しいポイントです。

元請けや一次請け案件が多い

エンジニアとして就職・転職する場合は、案件におけるどの工程に関わるかも確認すると良いでしょう。上流工程にあたる元請け・一次請け案件が多い企業に就職すれば、開発のシステム内容を決める要件定義やプロジェクト管理などの業務が多く、文系で培ったコミュニケーション能力を発揮できます。

まとめ

DXを推進する上で必要なIT人材が不足しているため、文系出身者を採用・育成する企業が多くあります。文系であってもIT企業への就職・転職は可能ですが、誰でもできるわけではありません。IT・IT業界に関する研究を行うとともに、志望動機の明確化や面接対策などが必要です。

また、就職・転職する際の企業選びも重要です。教育や研修制度が充実していれば、必要なスキル・知識を身につけやすく、安心でしょう。

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