意外と知らないエンドポイントとは?セキュリティ対策は必須?

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意外と知らないエンドポイントとは?セキュリティ対策は必須?

「エンドポイント」は、通信ネットワークに接続されている状態の端末を意味しますが、詳細な意味や最近の動向、セキュリティ対策について知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事ではエンドポイントの基本的な概念や最近の動向、セキュリティ対策の重要性などについて解説します。

エンドポイントとは

エンドポイント(Endpoint)とは、IT用語の1つで「通信ネットワークに接続された状態の端末や電子機器」のことを意味します。
例えば、日々使用しているスマートフォンやタブレット端末、プリンターなどがエンドポイントに該当します。

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近年のエンドポイント環境の変化

エンドポイントという概念自体は昔から存在していましたが、近年のエンドポイントでは、ある変化が見られています。
以下で詳しく解説します。

エンドポイントの端末数が増えている

クラウド技術の発達により、エンドポイント自体の端末の数や種類が増えています。
一昔前では、携帯電話が身近なエンドポイントでしたが、近年ではiPadなどのタブレット端末に加え、さまざまなIoT機器がエンドポイント端末として登場しています。

エンドポイントのアクセス数が増えている

エンドポイント端末の種類が増えているだけではなく、それに対するアクセス数も増えています。
従来ではインターネット環境が限られていたため、自宅や職場からしかアクセスできませんでした。
しかし、Wi-Fiやインターネットの発達によって、場所を問わずアクセスできるようになりました。

外部からの攻撃が増えている

エンドポイントに対するアクセスが増えた結果、悪意を持って他人の端末にアクセスしようと試みる外部からの攻撃の数も増えています。
エンドポイントを経由したクラウドサービスは誰でも気軽にアクセスできるという側面がある一方で、悪意を持った外部からのアクセスを容易にしているという側面もあります。

エンドポイントのセキュリティ対策の重要性

エンドポイントに対する外部からの悪意を持った攻撃が近年増えている関係で、エンドポイントに対するセキュリティ対策の重要性が高まっています。
個人情報を扱う企業の端末からの情報漏洩などのニュースも頻繁に報道されています。
情報化社会において、日々私たちの大切な情報が攻撃の危機にさらされているため、エンドポイントのセキュリティ対策はとても大切です。

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エンドポイントセキュリティと従来のセキュリティ対策の違い

エンドポイントセキュリティには、従来のセキュリティ対策とは異なる点があります。
従来のセキュリティ対策においては、外部からの攻撃手段が単一なことが多く、種類も多くなかったため、複雑なセキュリティ対策や既存の攻撃に対して対策をすればよい状況でした。
以下で、従来のセキュリティ対策との違いを解説します。

複数のセキュリティ対策が必要

従来のアンチウイルスソフトなどのセキュリティ対策とは異なり、エンドポイントセキュリティの場合は端末を保護するためには、複数のセキュリティ対策が必要です。
具体的には以下のような対策を複合的に行う必要があります。

  • データの暗号化
  • スパム対策
  • フィッシング対策
  • ファイアウォール対策
  • 異常の検知

常に最新のセキュリティ対策が必要

エンドポイントに対する外部からの攻撃は、常に進化しており今まで通用していたセキュリティ対策でも、明日には通用しなくなるということがあります。
そのため、エンドポイントセキュリティへの対策は常に最新の対策が必要です。

未知の脅威に対するセキュリティ強化が必要

エンドポイントに対する攻撃は日々進化しており、最新のセキュリティ対策を実施するだけでなく、未知の脅威に対しても対抗できるセキュリティ対策が必要です。
そのため、エンドポイントセキュリティには外部からの攻撃に対して、柔軟に対応できるようセキュリティを強化しなければなりません。

エンドポイントのセキュリティの種類

エンドポイントセキュリティにはいくつか種類がありますので、それぞれ解説します。

ERP

EPPとは「Endpoint Protection Platform」の略称であり、マルウェア攻撃を検知するためのセキュリティ対策です。
従来のEPPでは、既知の脅威をベースに似たような攻撃しか防げませんでしたが、近年のERPでは未知の脅威に対しても柔軟に対応できるようになっています。

EDR

EDRとは「Endpoint Detection and Response」の略称であり、万が一ウイルスに感染してしまった場合に備えるセキュリティ対策です。
未知の脅威がエンドポイントに対して侵入してしまった場合でも、EDRを導入しておくことで被害を最小限に食い止められるでしょう。
個人情報を扱う企業などにとっては必須の対策といえるでしょう。
EDRについて詳しく知りたい方は下記も参考にしてください。
EDRとは?EPPとの違いや概要、製品比較まで徹底解説

NGEPP、NGAV

NGEPPとは「Next Generation Endpoint Protection Platform」の略称であり、NGAVは「Next Generation Antivirus」の略称となっており、次世代型のアンチウイルスセキュリティ対策を指します。
これらは主にAIの技術を活用し、未知の脅威やマルウェアなどの悪意を持った外部からの攻撃を検知して防いでくれます。

DLP

DLPとは「Data Loss Prevention」の略称であり、機密情報や重要なデータの外部漏洩を防ぐためのセキュリティシステムです。
具体的な仕組みとしては、重要なデータを識別してそれらの情報の送信やコピーを防ぐことで、情報漏洩を防いでくれます。

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エンドポイント対策方法3選

エンドポイントのセキュリティ対策として、おすすめのツールを3つ厳選してご紹介します。

Sophos Intercept X Advanced

「Sophos Intercept X Advanced」はSophos社が提供する大企業向けのエンドポイントセキュリティ対策ツールです。
ネットワークとエンドポイントのセキュリティ管理を一元化することで、外部からの不正なアクセスがあった場合に自動で端末をネットワークから隔離することで、被害の拡大を防いでくれます。
https://www.sophos.com/ja-jp/products/endpoint-antivirus

Panda Adaptive Defense 360

「Panda Adaptive Defense 360」はWatchGuard社が提供するEPPとEDRを複合的に兼ね備えた高度なセキュリティ対策ツールです。
AI技術を活用したIoA分析によって、未知の脅威の攻撃パターンを検知してからの隔離、修正を自動で行ってくれます。
他ツールとの連携機能が豊富な点も強みといえるでしょう。
https://www.ryoyo.co.jp/product/ict/network/watchguard-panda/

LANSCOPE Cloud

「LANSCOPE Cloud」はMOTEX社が提供するクラウド版のセキュリティソフトウェアツールです。
スマートフォンやタブレット端末を管理することをメインとしており、端末の紛失対策やセキュリティ強化、操作ログの管理を行ってくれます。
PC端末だけではなく、モバイル端末のセキュリティも強化したい企業にとっておすすめです。
https://www.lanscope.jp/an/

まとめ

エンドポイントに対するセキュリティ対策の強化は企業にとって必須といえるでしょう。
SMSデータテックでは「CrowdStrike」というEDRツールを提供しています。
エンドポイントのセキュリティ対策やクラウドセキュリティ対策を丸っとカバーできるEDRツールです。
エンドポイント対策に加えてクラウド対策も丸っと総合的に対策したい企業様は、ぜひご検討ください。
また、SMSデータテックでは、社内のセキュリティをトータルでサポートする「トータルセキュリティサービス」も提供しています。
セキュリティ対策に不安がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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