セーフブラウジング機能とは?利用するメリット・デメリットや設定方法を解説

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ブラウジング機能

「セーフブランジング」をご存じでしょうか?セーフブラウジング機能とは、Googleなどで利用でき、危険性のあるサイトへのアクセスやファイルダウンロードの際に警告を表示する機能のことです。無料で利用でき、オンライン上の安全性を高めることが可能です。

この記事では、セーフブラウジング機能の概要や利用するメリット・デメリット、設定方法について詳しく解説します。セーフブラウジング機能について知りたい方、利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

セーフブラウジング機能とは

セーフブラウジングとは、安全でないサイトや危険性があるサイトにアクセス・閲覧する際に、ブラウザが警告を表示する機能のことで、無料で活用可能です。
危険性のあるサイトとは、以下のようなリスクのあるサイトを意味します。

  • ウイルス感染
  • マルウェア感染
  • フィッシング

また、不正なソフトウェアが仕込まれた可能性があるファイルをダウンロードする際にも、警告を表示します。Google Chromeでセーフブラウジング機能がオンになっていれば、危険性のあるサイトを利用する場合に、赤い背景で警告メッセージが表示されます。なお、メッセージが表示されても、アクセスすること自体は可能です。

セーフブラウジングのアップデート内容

2024年、Googleはセーフブラウジング機能に関する以下2つのアップデートを発表しました。

  • リアルタイムのセーフブラウジング機能
  • パスワードチェックアップ機能

ここからは、上記それぞれのアップデート内容について詳しく解説します。

リアルタイムのセーフブラウジング機能

これまでGoogle Chromeのセーフブラウジング機能は、すでに危険性が確認されたWebサイトのリストをデバイスに保存し、そのリストにあるサイトにユーザーがアクセスする際に警告を表示していました。リストは、30分から60分程度で更新される仕組みが取られていましたが、更新される前にアクセスするリスクがありました。

ただ、アップデートにより照合するリストが、デバイスにあるものからサーバー上にあるものに変更されます。サーバー上のリストはリアルタイムで更新されているため、セーフブラウジング機能が強化されるでしょう。Googleでは従来と比較し、フィッシングを約25%多くブロック可能としています。

リアルタイムのセーフブラウジング機能では、暗号化とプライバシー強化技術により、ユーザーの機密性も守られます。Googleはユーザーがどのサイトにアクセスするかを把握できません。

パスワードチェックアップ機能

パスワードチェックアップ機能は、パスワードマネージャーに登録されているパスワードに危険性が及んだ場合に、ユーザーに警告を促す機能です。パスワードマネージャーとは、アプリやクラウドサービスのID・パスワードなど、認証情報を記憶・管理するサービスのことです。
⇒パスワードマネージャーとは?機能や選定する際の5つのポイントについて解説

アップデートにより、iOS版のGoogle Chromeにおけるパスワードチェックアップ機能が強化されました。従来は、侵害された可能性のあるパスワードのみにフラグを立て、ユーザーに警告をしていましたが、脆弱性の高いパスワードと再利用されたパスワードにもフラグが立つようになりました。Google Chromeのパスワードマネージャーで、フラグが立っているパスワードの確認ができ、また該当パスワードが使用されるたびに、危険性が通知されます。

セーフブラウジングの仕組み

セーフブラウジングでは、インターネット上にある危険性の高いコンテンツをモニタリングしています。
情報分析を継続的に行い、個人情報を盗み取るフィッシングサイトやウイルス・悪意のあるソフトウェアであるマルウェアが仕込まれたプログラムを扱うリスクがあるサイトを特定しています。

ユーザーが危険性のあるサイトにアクセスを試みた際に、以下のメッセージが通知される仕組みです。

  • この先のサイトには有害なプログラムがあります
  • アクセス先のサイトで不正なソフトウェアを検出しました
  • 偽のサイトにアクセスしようとしています

ただし、セーフブラウジングを活用しても、全ての危険や脅威を回避できるわけではありません。Googleが危険性などを検出できなければ、悪意のあるサイトと認識できず、個人情報の流出などにつながります。
情報漏洩監視ツール「ダークウェブアイ」を利用すれば、漏洩を早期に発見可能で迅速な対応ができ、リスクを最小化することが可能です。

ダークウェブアイのランディングページ

セーフブラウジングの設定方法

セーフブラウジング機能は、さまざまなブラウザで活用できます。ここからは、以下のブラウザにおけるセーフブラウジング機能の設定方法について詳しく解説します。

  • Google Chrome
  • Safari
  • Mozilla Firefox
  • Microsoft Edge

Google Chrome

Google Chromeでは以下のデバイスで設定可能です。

  • パソコン
  • Android
  • iPhoneとiPad

パソコン

Google Chromeをパソコンで利用している場合における、セーフブラウジング機能の設定方法は以下の通りです。

  1. Google Chromeを開く
  2. 画面右上にある「︙」をクリックし、表示されたメニューバーから「設定」を選ぶ
  3. 「プライバシーとセキュリティ」を選択後「セキュリティ」をクリックする
  4. 利用したい「セーフブラウジング」のレベルを選ぶ

Android

Google ChromeをAndroidで利用している場合における、セーフブラウジング機能の設定方法は以下の通りです。

  1. Google Chromeを開く
  2. 「その他」のアイコンをタップし「設定」を選択する
  3. 「プライバシーとセキュリティ」を選択後「セキュリティ」をタップする
  4. 利用したい「セーフブラウジング」のレベルを選ぶ

iPhoneとiPad

iPhoneとiPadのGoogle Chromeで、セーフブラウジング機能の設定方法もAndroidと同じで以下の通りです。

  1. Google Chromeを開く
  2. 「その他」のアイコンをタップし「設定」を選択する
  3. 「プライバシーとセキュリティ」を選択後「セキュリティ」をタップする
  4. 利用したい「セーフブラウジング」のレベルを選ぶ

Safari

Safariでのセーフブラウジング機能の設定方法は以下の通りです。

パソコン

  1. Safariを開く
  2. 画面右上の歯車アイコンをクリックし「設定」を選択する
  3. 「セキュリティ」をクリックし「詐欺Webサイトを訪問したときに警告」にチェックをつける

iPhone

  1. 設定アプリをタップする
  2. 「Safari」を選択する
  3. 「プライバシーとセキュリティ」にある「詐欺Webサイトの警告」機能をオンにする

Mozilla Firefox

Mozilla Foundationとその傘下のMozilla Corporationが開発・提供しているMozilla Firefoxでも、セーフブラウジング機能の設定ができます。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. Mozilla Firefoxを開く
  2. 画面右上の3本線をクリックし「設定」を選ぶ
  3. 「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
  4. 「詐欺コンテンツと危険なソフトウェアからの防護」にある全ての項目にチェックをつける

Microsoft Edge

Microsoft Edgeでは、セーフブラウジングではなく「Microsoft Defender SmartScreen」という名称で、サービスが提供されています。
Microsoft Defender SmartScreenを設定する手順は以下の通りです。

  1. Microsoft Edgeを開く
  2. 画面右上の三点リーダー(・・・)をクリックし「設定」を選択する
  3. メニューバーにある「プライバシー、検索、サービス」をクリックする
  4. 「Microsoft Defender SmartScreen」にチェックをつける

Google Chromeでユーザーが選択できる保護レベルの種類

Google Chromeではユーザーは、保護強化・標準保護・保護なしから保護レベルを選択できます。各保護レベルの概要は以下の通りです。

保護レベル 概要
保護強化機能 もっとも安全性の高いレベルです。すでに知られている危険や脅威だけでなく、今後起こり得ると予想される新たなリスクに対しての、セキュリティも提供します。
標準保護機能 デフォルトで設定されている標準的なものです。すでに知られている危険や脅威に対するセキュリティを提供します。
保護なし(非推奨) 危険性のあるWebサイトやファイルのダウンロード、拡張機能に対する保護を受けられません。

保護強化機能と標準保護機能の違い

ここからは保護レベルの種類である「保護強化機能」と「標準保護機能」の違いについて詳しく解説します。

保護強化機能と標準保護機能における大きな違いは、既知の危険性や脅威のみを対象にするか否かです。
標準保護の場合、Googleが危険性を確認済みのサイトやプログラムに対してのみ、ユーザーに警告を出します。保護強化の場合は、閲覧時に対象のWebサイトURLがGoogleに送信され、危険性の有無を判断します。標準保護であれば、危険であってもGoogleが認知していなければ警告が表示されないため、リスクがあるでしょう。悪意があるものを含め、常に多くのWebサイトが作成されており、Googleがリアルタイムに全てを分析しているわけではありません。

ただし、保護強化機能を活用すれば、閲覧するサイトのURLなどプライバシーに関わる情報が、より多くGoogleに送られます。

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セーフブラウジングを設定するメリット・デメリット

セーフブラウジング機能の活用には、メリットとデメリットの双方が存在します。ここからは、セーフブラウジング機能のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

メリット

セーフブラウジング機能を活用する最大のメリットは、ウイルスやフィッシングなど、インターネット上のリスクを抑制できることです。
フィッシングやウイルスに感染の被害に遭えば、パソコン・スマートフォンなどのデバイスが使えなかったり、個人情報が漏洩したりするリスクがあります。SNSなどのアカウントを乗っ取られ、自分が被害者になると同時に加害者になる可能性もあるでしょう。

また、無料で活用できる点もセーフブラウジングの魅力です。サイバー犯罪が多い現代において、セキュリティ対策ソフトは数多く提供されていますが、利用に数万円程度のコストがかかるケースも存在します。

デメリット

セーフブラウジング機能は必ずしも正確ではなく、悪意のないサイトであっても、危険なサイトと認識するケースがあります。ユーザーであれば、警告メッセージが表示されたため該当サイトの閲覧をせず、重要な情報を見落とす可能性が存在するでしょう。運営者側で、自社のWebサイトが危険なサイトと認識されれば、アクセス数の低下につながります。Webサイトの閲覧数が減少すれば、期待する成果を得られない可能性があります。

セーフブラウジングを利用する際の注意点

セーフブラウジング機能を活用しても、インターネット上にある全てのリスクを回避できるわけではありません。セーフブラウジングにより安全性は向上しますが、オンラインにおける脅威の全範囲に対応しておらず、他のセキュリティ対策も必要です。

例えば、セーフブラウジングで警告が出てもユーザーが無視すれば意味がないできないでしょう。USBなどの外部媒体からウイルス感染するリスクも存在します。機密情報や個人情報を扱う場合は、有料のセキュリティソフトの利用を含めた対策の実施がおすすめです。

まとめ

Googleなどで利用できるセーフブラウジング機能とは、危険性のあるサイトへのアクセスやファイルダウンロードの際、警告を表示する機能のことです。無料で利用でき、オンライン上の安全性を高めることが可能です。

ただ、セーフブラウジング機能を活用しても、全てのサイバー攻撃を完全に防げるわけではありません。ウイルス感染などで個人情報や機密情報が流出すれば、大きな被害を被ります。

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