サイバー攻撃の対策はなぜ必要なのか?その理由と最新のサイバー攻撃の傾向と対策を解説

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#セキュリティ
サイバー攻撃の対策はなぜ必要なのか?その理由と最新のサイバー攻撃の傾向と対策を解説

IT技術の発展に伴い、より様々な情報を扱うようになりました。その結果、保護すべき情報量が増えるとともに、サイバー攻撃も高度化しています。今回は、サイバー攻撃の対策が必要な理由から最新のサイバー攻撃の傾向と対策を解説します。

サイバー攻撃とは

サイバー攻撃とは、悪意のある第三者がパソコンやスマートフォン、サーバやコンピュータなどに対し、ネットワークを介してデータの取得・改ざん・破壊を行うことです。ここ数年で、IT技術が大きく発展したことで、サイバー攻撃も巧妙かつ高度化しています。
その結果、知らぬ間に攻撃を受ける機会が増え、犯行を認識したときには既に情報が漏れていた、ということも十分あり得てしまうのです。IT技術が発展する前までは、紙媒体のデータばかり管理を徹底している企業が目立ちましたが、現在はネットワークに接する情報も含めて徹底した保護が重要となっています。

なぜサイバー攻撃への対策が必要なのか

企業が持つすべての情報は重要な資産です。紙媒体の管理が徹底できていても、システム上のデータまで管理が行き届いていない企業も未だに多いです。
サイバー攻撃は、システムや端末に侵入できるだけで攻撃者の思いのままにデータを扱うことができてしまいますIT技術の発展に伴い、業務で利用する情報量も増えたため、より一層セキュリティへの配慮が必要です。一度でも情報漏洩が発生してしまうと、多額の損害賠償請求から裁判沙汰など、企業の信用問題に大きく影響する可能性があります。サイバー攻撃は企業の存続に関わる問題であり、従業員ひとりひとりに影響を与えます。企業・従業員を守るためにも紙媒体・システム上の情報を問わずに徹底したセキュリティ対策が重要なのです。

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サイバー攻撃の分類・種類

サイバー攻撃は、大きく分けて「標的型」「不特定多数型」「負荷型」「脆弱性型」の4つに分類できます。攻撃分類によって、攻撃の種類や攻撃を受ける対象も異なります。

攻撃分類攻撃種類攻撃対象
標的型ランサムウェア企業や団体、個人まで対象
不特定多数型・フィッシング詐欺
・インターネットを介したマルウェア
無作為に攻撃を仕掛けるため、個人が対象になることが多い
負荷型・DoS
・DDos
企業のシステムやWebページが対象
脆弱性型・SQLインジェクション
・OSコマンドインジェクション
・クロスサイトスクリプティング
Webアプリケーションやデータの改ざん・流出

最新のサイバー攻撃の傾向

サイバー攻撃が一般的になったのは2000年代ですが、当時はネットワークから侵入してデータを窃取や改ざんをする攻撃が目立っていため、ウィルス対策ソフトのスキャン機能で充分に予防できました。
しかし、2010年代になるとWi-Fi、SNS、スマートフォンなどの登場によりデジタル環境が大きく変化し、攻撃者の手法も多様化しました。例えば、2013年はソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃が被害が最も大きく、2014年は標的型メールを使った企業・団体への諜報活動が、2015年はクレジットカードの不正利用と、1年ごとに手口が変化していました。
IPAの「情報セキュリティ10大脅威2021」によると、近年のサイバー攻撃は、個人向けと企業・団体向けの攻撃で全く異なる傾向があります。
個人向けの場合「スマホ決済の不正利用」「フィッシングによる個人情報等の詐取」「ネット上の誹謗中傷」など、スマートフォンやSNSを媒体にした攻撃が主流です。
企業・団体向けの場合「ランサムウェア」「標的型攻撃による機密情報の窃取」「リモートワークを狙った攻撃」など、働き方の変化に伴い、ITリテラシーの低い個人を標的にする攻撃も活発化しています。リモートワーク時は、情報システム部による介入に時間がかかるため、個々人でも一定の対処が要求されます。
現代のサイバー攻撃は、誰もがある程度の知識と対処法を知ることが重要です。

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サイバー攻撃の目的

近年多発するサイバー攻撃は、金銭目的であったり、企業や団体のイメージダウンを狙った組織的犯罪・産業スパイ活動、自己満足のための愉快犯など、様々な目的で行われます。攻撃用のツールを簡単に購入できるようになったことも起因して、攻撃者の若年化が進んでいます。
その結果、無作為に攻撃するケースが増加し、企業規模や個人の知名度に関わらず誰もが標的となる可能性が増しました。明日は我が身であることを肝に命じ、必ず対策しましょう。

おすすめのサイバー攻撃の対策方法

サイバー攻撃の対策は、パソコンやスマートフォンなどのデバイスやサーバに対する対策から、従業員のセキュリティ意識の向上など幅広くあります。どの攻撃にも共通した対策として、

  • OSやアプリケーションを最新版にアップデートする
  • 最新のセキュリティソフトを導入する
  • アカウント管理の徹底する
  • システムやセキュリティのログを常に監視する
  • 通信を暗号化する
  • 全社向けに主流のサイバー攻撃を共有する

などが挙げられます。
しかし、現代のサイバー攻撃は「水面下で気づかないうちに進行する」ことが多いため、情報漏洩の検知が遅れる可能性もあります。攻撃者の侵入を遮断できればベストですが、万が一漏洩してしまう可能性もあります。その場合は、早く・適切な対策を打てるように漏洩した被害規模や内容を素早く把握できる環境を整えることが重要です。
そこでおすすめなのが、SNSやWebサイトに掲載されている情報を監視できるソリューションの導入です。Webサイトを常に監視することで、情報漏洩を検知した際に即座にアラートを出すことができ、漏洩後すぐに担当者が認識できるため、遅れを取らずに対応できます。漏洩後の対応速度は、企業の印象に大きく変わります。できる限り迅速で適切な対応をするためにも情報漏洩を検知するソリューションは大きな効果が見込めるのです。

まとめ

今回は、サイバー攻撃の対策が必要な理由から最新のサイバー攻撃の傾向と対策を解説しました。今後もサイバー攻撃は高度化し、検知しにくい攻撃も増えることでしょう。現在は様々なセキュリティ対策サービス・ソリューションが展開されているため、自社に合うものを今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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