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SOCとは?仕組みや最適な体制まで紹介
SOC(Security Operation Center)とは、情報セキュリティを維持するための組織です。
本記事では、SOCの仕組みや知っておくべきことを解説します。
特に、社内セキュリティ対策を任されている情シス担当者にとっては必見の内容です。
目次
SOCとは
現代のビジネスにとって、情報セキュリティは極めて重要な要素となっています。SOCとは、Security Operation Centerの略で、企業や組織内で情報セキュリティを維持するために、サイバー攻撃の検知や、システムやネットワークの監視、ログの収集や分析、情報セキュリティ対策の改善案などを行う組織のことを指します。セキュリティ対策の一層の強化が求められる中、SOCは企業や組織における情報セキュリティの重要な役割を担います。
SOCが重要視されるようになった背景
現代のビジネスにおいて、サイバー攻撃は急速に増加しており、企業や組織にとって大きな脅威となっています。
そのため、情報セキュリティを維持するためにSOCの導入が求められるようになりました。
メンバーや外部委託先の情報漏洩、内部犯罪なども問題視されており、情報セキュリティ対策の重要性は高まるばかりです。
また、企業や組織においては、サービス提供や商品販売に必要な情報を保有しており、その情報を適切に管理することが求められます。
そのため、情報漏洩や改ざんを防ぐためにも、SOCの導入が重要となっています。
SOCの仕組み
SOCの仕組みは大きく分けて、以下の4つの段階に分けることができます。
- データ収集
- データ分析
- インシデント対応
- 改善と予防
まず、1つ目のデータ収集では、ネットワークやサーバー、アプリケーション、エンドポイントなどからログ、トラフィック、システムイベントなどのデータを収集します。これにより、ITインフラ全体の状況を把握し、異常を検知できます。
2つ目のデータ分析では、収集したデータを分析し、異常や攻撃の兆候を検知します。
具体的には、パターンマッチング、挙動分析、ヒューリスティック検知、機械学習などの技術を使用して、通常と異なるアクティビティを自動的に識別します。
3つ目のインシデント対応では、SOCのセキュリティアナリストが異常や攻撃の兆候を検知すると、即座に対応を行います。
セキュリティアナリストは、攻撃の手口や被害範囲、影響度などを評価し、最適な対応策を選択します。
具体的には、脅威の隔離、インシデントの通報、システムの再構築などがあります。
最後の4つ目の改善と予防では、SOCは定期的な監査や評価を実施し、セキュリティシステムを改善していくことが求められます。
また、新たな脅威や攻撃手法が出現した場合には、適切な対策を講じ、予防策を構築することが重要です。
これにより、SOCは常に最新の脅威に対応し、セキュリティレベルを維持できます。
SOCの業務
SOCは、主に次の業務を担当します。
セキュリティ監視・検知
SOCは、情報システム上に発生する異常なアクティビティを監視し、不審な行動を検知することが主な業務です。
これらのアクティビティには、不正ログインや不正な通信、攻撃ツールの使用などが含まれます。
SOCは、これらのアクティビティを監視・分析し、異常な行動をする端末やアカウント、攻撃の手口などを特定します。
インシデント対応
SOCは、異常なアクティビティを検知した場合、速やかにインシデント対応を行います。
インシデント対応には、被害の拡大を防ぐための対策を立て、攻撃者を追跡・特定し、情報漏洩の防止などが含まれます。
セキュリティ対策の企画・実施
SOCは、情報システムのセキュリティ対策に関する企画・実施も行います。
これには、セキュリティポリシーの策定や改善、脆弱性管理、セキュリティ検証、セキュリティ監査などが含まれます。
また、SOCは、セキュリティ対策の現状を把握し、改善策を提案することもあります。
SOCの課題
SOCにはいくつかの課題があります。
人材不足
SOCには、常に最新のセキュリティリスクに対処するための高度な知識と技術が必要です。
しかし、これらの専門的なスキルを持つ人材が不足していることが問題となっています。
運用コストの高騰
SOCは、専門的な人材や高度な技術を必要とすることから、運用コストが高くなることが問題となっています。また、SOCを構築するためには、セキュリティハードウェアやソフトウェアの導入が必要です。これらのコストもSOC導入の障害となることがあります。
セキュリティツールの複雑性
SOCでは、膨大なログデータや脅威情報を処理するための複雑なセキュリティツールが必要です。
しかし、これらのツールの導入や運用には専門知識が必要であるため、課題となることがあります。
SOCとその他のセキュリティの違い
SOCと似たセキュリティとして、CSIRTとMDRがあります。以下でSOCとそれぞれの違いについて解説します。
SOCとCSIRTの違い
SOCは、システムやネットワーク上で発生するセキュリティ事件を常に監視し、早期発見・対応が主な目的です。
一方で、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、セキュリティインシデントが発生した際に、それを適切に対応するための組織です。
つまり、SOCはセキュリティインシデントを未然に防ぐことが主な役割であり、CSIRTはインシデントが発生した場合に対応することが主な役割といえます。
CSIRTの業務内容は、セキュリティインシデントの追跡・分析・対応、関係者への報告、セキュリティインシデントの証拠保全・解析などを行います。
SOCとMDRの違い
MDR(Managed Detection and Response)は、サーバーなどに侵入した脅威や異常を検知する「EDR」のアウトソーシングサービスを指します。
MDRは、膨大なログデータや脅威情報、およびネットワークやエンドポイントなどのセキュリティ情報を収集し、それを基に攻撃を検出します。
社内でSOCを行うには、高度な専門知識が必要となり、運用ハードルが高いといえます。
MDRは外部サービスのため、人的リソースに影響されずにSOCに運用を依頼できます。
SOCの最適な体制は?
SOCの最適な体制を実現するためには、以下の点が重要です。
外部へのアウトソース
SOCの運用には多大なリソースが必要であり、そのためには外部のセキュリティ企業にアウトソースすることが望ましい場合があります。
特に中小企業やリソースが限られた企業にとっては、SOCを自社で運用することが難しいため、アウトソースすることでコストや労力を削減できます。
サーバー監視の自動化
SOCはサーバー監視が主な業務の1つであり、サーバーの異常を検知することが重要です。
そのため、サーバー監視においては自動化が欠かせません。
自動化により、人的ミスを減らし、正確で迅速な対応ができます。
また、サーバー監視の自動化にはAI技術を導入することも可能であり、より高度な監視にも対応しています。
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事例集では、コンサルティングから導入後の運用・保守までの全体像を把握できます。
自社に合ったセキュリティ対策ツールの導入
SOCの運用にはさまざまなセキュリティ対策ツールが必要とされますが、自社に合ったツールを導入することが重要です。
自社が保有するサーバーやネットワークの規模や構成によって必要なツールが異なります。
また、予算や導入コストなども考慮する必要があります。
そのため、自社に合ったツールを選定し、導入することがSOCを効果的に運用するためのポイントといえるでしょう。
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まとめ
この記事では、SOCの概要や重要視される背景、仕組み、業務内容などを解説しました。
SOCは、企業や組織内における情報セキュリティを保護するためにも重要な役割を担っています。
しかし、社内でSOCの体制を構築するには、多大なリソースが必要となり、難易度が高いといえます。
場合によってはアウトソースすることも1つの手段です。
また、セキュリティ対策は、SOC以外の方法を備えておくことで、より強固な体制を構築できるでしょう。
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