Pleasanter導入で月30時間分の査定・承認業務を効率化

コロナ禍により急ピッチでの業務効率化が必要になった中、自社の課題と本気で向き合い、着実に改善を進めてきたJA三井リースアセット株式会社様。今回のインタビューでは、どのようにして社内のシステム課題を乗り越えたのか残価・売却査定案件の皆様にお伺いしました。そして弊社がどのようにそのご支援をさせていただいたのかリアルな声をお届けします。
目次
事業内容
JA三井リースアセット株式会社は、JA三井リース株式会社の100%子会社として設立されました。
設立当初は、リース満了後の契約処理やグループ子会社の決算業務、保険代理店業務を中心に展開。その後は中古機器や動産資産のリユース事業へと領域を広げ、さらに事務所移転に伴う廃棄・売却、工作機械や備品の販売など、多様なニーズに応える体制を整えてきました。
現在は派遣社員を含めて約150名の規模を持ち、平和島にはEC関連の「M-tech CENTER」を設置。データ消去や小型情報機器の取扱いを担い、さらに埼玉県には大型機械を保管するヤードを構えるなど、複数拠点を活かした事業運営を行っています。顧客からの多様な依頼を一括して引き受け、必要に応じて業者を手配しながら、資産の適正な処理と再活用を支える役割を果たしています。
導入の背景・課題
コロナ禍での急ピッチ対応が招いた、紙から電子への“非効率な移行”
同社が直面していた大きな課題は、査定や承認に関わる煩雑な事務処理でした。従来はAccessで帳票を作成し、プリントアウトした紙に押印して回覧するという昔ながらの方法で運用していました。しかし、コロナ禍で出社が難しくなると急遽DocuWorksを使った電子化に切り替えざるを得ませんでした。
ところが、DocuWorksはワークフロー機能を備えていなかったため、実際にはファイルを個人フォルダで回すだけの仕組みでした。途中でファイルが滞留・消失することもあり、誰がどの段階で承認したのかを追えなくなるリスクが常に存在しました。結果として、承認プロセスはブラックボックス化し、業務が停滞する事態もしばしば発生していたのです。
また、紙から電子へ移行したにもかかわらず、かえって業務量は増加しました。Accessで作成した帳票をDocuWorksに変換し、さらにPDF化してメールで送信するという手順が増え、従来よりも二倍から三倍の時間を要するようになってしまったのです。社員からは「紙のままの方がまだ楽だった」という声すら上がり、「業務効率は著しく低下していた」とご担当の河野様は振り返っています。
SMSデータテックとの出会い
こうした状況を変えるきっかけとなったのが、幕張で開催されたIT展示会でした。川口様は、SMSデータテックのブースを訪れた際にその場でデモ版を提示されたことに驚き、「スピード感と提案力が他社とは違う」と強く印象づけられたといいます。
比較検討したのはkintoneをはじめとする複数のシステムベンダーでした。しかし最終的にSMSデータテックを選んだ理由は、既存業務にとどまらず将来的に他の業務にも柔軟に展開できる拡張性、ID課金制ではなく費用の見通しが立てやすいコスト面での優位性、そして要望に対して即座にデモや見積を提示し、親身に対応してくれる姿勢でした。
「名前や規模だけで選んだのではなく、実際に相談して“この会社ならできる”と確信できたからこそ任せられた」と河野様と川口様は語ります。
開発までの道のりと成果
3〜4ヶ月で試作から本番へ。伴走型サポートでスムーズに導入
導入のプロセスはスピーディーかつ丁寧に進みました。SMSデータテックはヒアリング後すぐに試作版を提示し、そこから何度も打ち合わせを重ねて要件を固めました。開発自体は3〜4ヶ月程度でしたが、社内での調整やテスト運用を繰り返したため、発注から本稼働までには9ヶ月を要しました。
「ここを直したい」という要望が挙がれば、SMSデータテックは即座に改善策を提示。現場での細かな修正や調整もスムーズに進められ、最終的にはストレスのない導入につながりました。河野様は「特殊な業務内容を理解するのに時間がかからなかった点が印象的だった」と語り、同社の伴走姿勢を高く評価しています。
月30時間の業務時間削減。業務フローが透明化された成果
システム導入の効果は明確でした。従来比で作業効率は三分の一から四分の一にまで短縮され、月20〜30時間の業務時間が削減されました。これまで頻発していたファイル紛失のリスクは解消され、承認プロセスも可視化され、業務フロー全体が透明化しました。
さらに小さな修正依頼にも即応できる柔軟さがあり、「細かい改善を気軽にお願いできるのでストレスが減った」という声が社員からも多く寄せられているといいます。
無駄な作業に時間を奪われることがなくなり、リユース事業や新規サービスといった本来注力すべき業務に集中できる環境が整ったことは、同社にとって大きな転機となりました。
今後の展望とまとめ
案件管理ツールへも展開。さらなる事務効率化を目指す
現在では、SMSデータテックに依頼した「案件管理ツール」も稼働を開始しています。社内では「この業務もSMSデータテックの仕組みで管理できるのでは」という意見が自然に出るようになり、システムが現場に浸透していることを示しています。当初は新しい仕組みに抵抗感を持っていた社員も、いまでは「便利で助かっている」と効果を実感しており、社内では運用の定着が着実に進んでいます。
今後は、メール添付やファイル変換といった依然として残る“余分な作業”を削減することを目標に掲げています。河野様は「一つひとつの業務効率化が積み重なれば、社員が付加価値の高い仕事に時間を割けるようになり、会社全体の成長につながる」と期待を寄せています。
完璧に整理しなくてもまず相談を
最後に、同じようにシステム導入を検討している企業へのアドバイスを伺いました。
「課題を完璧に整理してから相談する必要はありません。SMSデータテックさんは、ふわっとした要望でも丁寧に受け止め、形にしてくれる。自分たちで“できないだろう”と結論を出す前に、まずは相談してみることが大切です」と河野様。
河野様の言葉には、SMSデータテックが単なるベンダーではなく、“安心して相談できる相手”として受け止められていることが表れています。今後もその信頼に応えながら、お客様と共に歩んでまいります。
インタビューにご協力いただいたお客様
- リユース第二事業部 アセットソリューション室 室長 河野 雅明 様
- リユース第二事業部 アセットソリューション室 川口 太知 様

会社概要
会社名 | JA三井リースアセット株式会社 |
住所 | 東京都中央区銀座8-13-1 銀座三井ビルディング |
設立 | 1987年7月1日 |
資本金 | 2億円 |
主な事業 | リース満了業務 保険代理店業務 決算代行業務 中古物件の買取、販売業務(PC、フォークリフト、工作機械、農業機械等) データ消去サービス |
代表者 | 代表取締役社長 高沼 秀明 |
従業員数 | 157名 (2025年3月31日現在) |
ホームページ | https://www.jamitsuilease-asset.co.jp/ |