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生成AI(ChatGPT)でポスター生成してみた!

やってみた
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生成AI(ChatGPT)業務活用事例【社内イベント向けのポスター作成】

株式会社SMSデータテック 営業推進本部 黒石

はじめに

こんにちは。株式会社SMSデータテック営業推進本部の黒石です。
当社(SMSデータテック)では、全社員が『QC(Quality Control)サークル活動』と呼ばれる日常業務の品質向上を目的とした業務改善の小集団活動に取り組んでいます。
業務改善を自発的に行なうことの出来る若手リーダー育成の機会として、業務改善発表会という社内イベントを毎年開催しています。各部署から選抜された優れたQCサークル活動の改善事例を、全社員に対して業務改善発表会を通じてナレッジ共有を行ってます。
本稿では、社内イベントを企画・運営するQC事務局の担当者として、業務改善発表会という社内イベント向けのポスター作成を効率的に行う為に、生成AI(ChatGPT)を業務に活用した事例をご紹介します。

生成AI業務活用の背景

社内イベントの開催情報について、できるだけ多くの社員に対して認知してもらうことが、イベント告知の目的となります。実現方法としては「オンライン」と「リアル」の観点から伝達したい情報を、複数の媒体を活用して情報発信を行います。

情報発信の手段は下記3つの方法で実施します。

  • 手段1:社内ポータルサイトの社内報として情報を発信する
  • 手段2:各組織のグループメールアドレス宛に情報を発信する
  • 手段3:社内フロアで目につき易い場所に対して情報が掲載されたポスターを掲示する

情報発信を行う為の「手段1」および「手段2」については、QC事務局として前年度に情報発信した文章を流用して作成することで、過不足のない情報発信を行うことが出来ます。
「手段3」のポスターの作成については、昨年度に使用したポスターの類似したデザインやレイアウトを流用することは新規性に欠けることとなり、掲示物のポスター内容を当社社員に見てもらえなくなってしまう状況が想定された為、新規作成する必要があると考えました。

今回は予算の関係上、掲示用ポスター作成を社外のデザイナーに対して外注を行わずに、生成AI(ChatGPT)の画像生成機能を有効活用することはできないかと考えて、イベント告知用ポスターの制作に取り組みました。

イベント告知用のポスター作成に向けた考慮点は下記となります。
①掲示したい場所を確認して、大枠のポスターサイズを決定します。(例:A2サイズ)
②ポスター作成後に印刷業者に印刷作業の発注を行う事を想定して、発注先の業者が推奨するファイルデータ(テンプレート)を利用して、ポスターに使用する画像を作成します。

社内掲示用ポスターに使用する画像の生成

生成AIとして著名なChatGPTの開発元はOpen AI社です。ChatGPTに最新AI画像生成ツール「DALL-E3」と呼ばれる画像生成機能が2023年10月に追加されました。
今回は、月額20$で使用することができる『ChatGPT Plus』プランの『GPT-4』を使用して、社内イベント告知用のポスター作成に必要な画像生成の作業を行います。

初めにChatGPTでは、チャット入力欄にMessage(テキスト文章や添付ファイルデータ等)を入力する情報のことを「プロンプト」といいます。
ChatGPTに対して「プロンプト」として具体的な指示を行なうことによって、目的に適したデザインの画像を生成することが可能となります。
ChatGPTのチャット欄に入力した「プロンプト」と出力された「画像生成結果」の事例について、ご紹介します。

事例1

ChatGPTのプロンプト入力

You
あなたはデザイナーです。業務改善発表会に向けてポスターを作成したいです。
業務改善発表会は動画を視聴する形式で開催されます。
動画視聴を促すポスターデザインをできるだけ多く表示して下さい。

ChatGPTの画像生成結果

ChatGPTの機能を利用して画像生成をおこなった出力結果は下記となります。

画像生成結果に対する考察

社内イベント告知用ポスターとして使用したい画像のイメージとは違うものの、ChatGPTに任意の「プロンプト」を入力して実行をする事で、落ち着いたデザインの画像を生成できることを確認できました。

事例2

ChatGPTのプロンプト入力

You
業務改善発表会が伝わるように、文字列を大きく表示して下さい。
アニメのようなデザインにして下さい。

ChatGPTの画像生成結果

画像生成結果に対する考察

業務改善発表会のイベント内容が伝わる画像として、英語のスペルに誤りがあるものの、アニメのような画像の生成結果を確認できました。

事例3

ChatGPTのプロンプト入力

You
日本国内のSMSデータテックという会社のロゴマークを画像のイメージに使用してください。ロゴの色は緑色です。形は葉っぱの形をしています。特徴として、葉っぱのデザインの中にSDTという文字列が記載されています。アニメのような画像デザインにして下さい。

ChatGPTの画像生成結果

画像生成結果に対する考察

業務改善発表会のイベント内容が伝わる画像イメージが、生成AI(ChatGPT)の機能を活用することで、アニメのような画像の生成結果を確認することができました。こちらの画像を採用して、最終的に社内イベント告知用のポスターを作成しました。

4.生成AI活用のポイント

生成AI(ChatGPT)活用のポイントについて説明します。

1.具体的な指示をプロンプトで入力する

AIは具体的な指示に基づいて動作します。期待する結果を得るためには、具体的で明確な指示を入力することが重要です。

2.AIの能力を理解する

AIは多くのタスクを実行できますが、その能力は限定されます。AIの能力と限界を理解することで、より効果的に活用することができます。

3.データの品質を確保する

AIの性能は、使用するデータの品質に大きく依存します。信頼性の高いデータ(言語情報等のデータ)を使用することで、より正確な結果を得ることができます。

4.結果の解釈を適切に行う

AIが提供する結果は、適切な解釈とコンテキスト(場面/文脈)が必要です。結果の解釈を適切に行うことで、有用な洞察を得ることができます。

5.倫理的な使用を心掛ける

AIの使用は、プライバシー、公正性、透明性などの倫理的な問題を引き起こす可能性があります。これらの問題を考慮に入れ、倫理的な使用を心掛けることが重要です。

これらのポイントを踏まえ、生成AI(ChastGPT)を効果的に業務活用してください。

まとめ

本稿では、生成AI(ChatGPT-4)を使用したポスター制作の体験談について記述しました。
有料版のChatGPT-4(DALL-E)の機能を使用して画像生成を行い、社内イベント告知用のポスター制作を行いました。
生成AI(ChatGPT-4)を使って様々なデザインを試して、最終的に満足のいくデザインを制作することが出来ました。ChatGPTの便利さや限界、さらに活用する際のポイントについて学びました。
具体的なプロンプトの重要性、ChatGPTのメリットとデメリット、そしてやり取りを続けることで理想の回答や結果を得られる可能性について触れました。
皆様も自組織のルールに準拠したうえで、生成AI(ChatGPT等)の便利な機能を業務に利活用してみてはいかがでしょうか。

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