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ServiceNowは、さまざまな開発が可能な業務効率化に大きく貢献するクラウドプラットフォームです。しかし、自社での開発・運用には高度な専門知識と技術が求められるため、実績ある開発代行会社に委託するケースが増えています。そこで本記事では、信頼できるServiceNow開発代行会社を4社厳選してご紹介します。さらに、開発に必要なスキル・資格についてもわかりやすく解説します。
出典:https://www.servicenow.com/jp/
ServiceNowは、企業の業務効率化とデジタル変革を支援するクラウド型の統合プラットフォームです。もともとはITサービス管理(ITSM)に特化したツールとして誕生しましたが、現在ではさまざまな部門の業務プロセスにも対応する「エンタープライズ全体のDX基盤」として進化を遂げています。
また、ServiceNowはインシデント管理、変更管理、構成管理、ナレッジ管理といったITIL準拠の機能を標準で備えており、ITガバナンスを強化したい企業にも最適です。複雑化・分断化しがちな社内プロセスを一元化し、リアルタイムでの状況把握・対応・分析が可能になることで、業務の属人化を防ぎ、組織全体の生産性を底上げします。
その柔軟性と拡張性から、国内外の大手企業・官公庁でも広く採用されており、今後のDX戦略において欠かせない基盤の一つとして注目されています。
⇒ServiceNowとは?特徴や導入効果とメリット、機能を解説
ServiceNowの特長の一つが、業務の自動化とプロセスの可視化をローコード/ノーコードで実現できる点です。プログラミングの専門知識がなくても、直感的なUIでワークフローを設計・構築できるため、導入・運用のハードルが低く、スピーディな業務改善が可能です。例えば、ローコードの機能の一つである「ビジュアルモデリング」では、画面設計やフローの構造を視覚的に組み立てられ、従来の手書きコーディングに比べて理解も修正も容易に行えます。また、必要に応じて技術者が高度なカスタマイズも行える柔軟性もあるため、さまざまな開発がServiceNow内で実施できます。
ServiceNow開発に求められる知識・スキルは以下の通りです。
ここでは、上記の項目について解説します。
ServiceNow開発を行う上で最も重要なのが、「ServiceNowというプラットフォームに対する本質的な理解」です。ServiceNowは「クラウド型の統合業務プラットフォーム」であり、業務データはすべてテーブル構造で管理されています。そのため、開発者は標準テーブル・カスタムテーブルの違いや関連性、フィールド定義など、データモデルの設計原則を理解しておく必要があります。
ServiceNow開発において中核となるのは、クライアントサイド・サーバーサイドの両方で利用されるJavaScriptです。JavaScriptは、ビジネスルール、クライアントスクリプト、UIアクションなど、あらゆる開発機能に共通して用いられます。そのため、変数や関数、条件分岐、非同期処理などの基本構文から、オブジェクト操作やイベント処理まで幅広く習熟しておく必要があります。特にサーバーサイドでは、ServiceNow独自のGlideRecord APIを活用してテーブルのCRUD操作を行うため、基本的な流れは最低限把握しておかなければなりません。また、JavaScript以外ではHTML・CSSなども使用する場合があります。
ServiceNow開発で欠かせないのが、ワークフローの知識です。ServiceNow開発におけるワークフローとは、特定の業務プロセスを自動化・可視化するための一連の処理の流れを指します。組織内で行われる申請、承認、処理、通知などの手順を定義し、定められたルールや条件に沿って自動的に進行させる仕組みです。ワークフロー設計では、単に機能をつなぐだけでなく、業務ルールの正確な把握と例外処理の設計が不可欠です。例えば、承認者が不在の場合の代行ルート、処理エラー時の通知方法、条件による分岐などを事前に定義しておく対応が設計時に求められます。
ServiceNow開発における問題解決力とは、発生した課題や不具合の原因を迅速かつ正確に特定し、最適な解決策を導き出す能力を指します。プラットフォームのカスタマイズやワークフロー構築では、仕様の不整合や予期せぬエラーが起きることが多く、その都度、ログの分析やデバッグ機能、Flow Designerの実行履歴などのツール・機能を活用して原因を突き止めるスキルが必要です。
また、サーバーサイドスクリプトやAPI連携の不具合、ユーザーの業務ルールと開発仕様の齟齬などの複合的な問題にも柔軟に対応できるスキルも重要です。そして、実際の現場では、過去の事例やナレッジを活用しつつ、同時に新しいアプローチを試す応用力も求められます。
ServiceNow開発において、コミュニケーションスキルは技術力と同等、もしくはそれ以上に重要な要素です。開発者は、顧客や業務担当者などの多様な立場のステークホルダーと関わりながら要件定義や設計を進めるため、相手の意図を正確にくみ取り、自分の考えや仕様をわかりやすく伝える力が不可欠です。
特に、ServiceNowは業務プロセスの改善や自動化を目的としたプラットフォームであり、技術用語に不慣れなビジネス部門とのやり取りも多くなります。そのため、専門用語を噛み砕いて説明する能力や、議論を整理して合意形成につなげる対話力が求められます。また、開発過程では要件変更や仕様調整が発生する場面が多いため、限られた時間で的確な判断を下し、関係者全員に影響や理由を共有する調整力も必要です。
ServiceNow開発には、常に新しい知見を得てスキルを磨き続けようとする「自己啓発力」も必要です。ServiceNowは継続的に機能追加やバージョンアップが行われるプラットフォームであり、開発者にはその変化に柔軟に対応し、最新の技術やベストプラクティスを取り入れる姿勢が求められます。そのためには、自発的に学習機会を見つけ、情報を収集・理解し、現場に応用していく能力が不可欠です。
ServiceNow開発に関する資格には、おもに以下の2つが挙げられます。
ここでは、上記の資格について解説します。
ServiceNow Certified System Administrator(CSA)は、ServiceNowプラットフォーム運用や管理に必要な基礎的知識とスキルを証明する入門レベルの認定資格です。プラットフォームのナビゲーション、アプリ管理、データベース操作など、基礎的な知識とスキルが問われます。多くの上位資格の前提条件にもなっており、ServiceNow認定のキャリアパスの出発点と位置づけられています。
CSA取得に必要な学習内容は、Now Learningで提供されている「Welcome to ServiceNow」や「ServiceNow Administration Fundamentals」などの公式コースを受講し、それを修了した後に受験が可能になるのが一般的な流れです。
ServiceNow Certified Application Developer(CAD)は、ServiceNowプラットフォーム上で業務アプリケーションを設計・開発・実装できる能力を認定する中級レベルの資格です。アプリの拡張開発や新規構築に関わる技術・プロセスを体系的に学びたい開発者に最適です。基礎から応用まで幅広くカバーし、特に業務プロセスや技術の統合が求められる場面で役立ちます。
CADの学習では、ServiceNowの基礎知識、スクリプト基礎、カスタムアプリ構築の基礎などのトレーニングを受講するのが基本で、その後試験へ臨む流れが一般的です。
ServiceNowはローコード/ノーコードで開発が可能なプラットフォームではありますが、開発したいアプリやワークフローによっては高度な専門知識や経験が要求されるケースがあります。自社リソースでは実施が難しい開発を行いたい際に役立つのが「開発代行会社」です。開発代行会社に依頼すれば、要件に沿った開発が円滑に進められます。
ここでは、以下のおすすめのServiceNow開発代行会社を4選紹介します。
株式会社ロココは、日本におけるServiceNow導入支援のパイオニアとして数多くのプロジェクトを手がけてきた開発代行会社です。特に、ServiceNowのHRSDやITSM分野に独自テンプレートを持っている点が強みで、例えば「入退社手続きテンプレート」により紙ベースのアナログ申請を効率化し、ナレッジベース化が可能となります。
株式会社NTTデータは、大規模基幹業務のSaaS化を実現した実績を持つServiceNow開発代行における信頼性の高い企業です。2024年8月からは、ServiceNow上に決済機能を直接組み込むことができる拡張機能「SOPaymentSpoke」を開発・提供しているのも特長の一つです。
株式会社Blueshipは、特に自治体DXの現場でのServiceNowの導入・定着支援に強みを持つ開発代行会社です。住民ポータルや各種補助金・ワークフローに対して、各自治体の現状・課題に即したServiceNowを活用したソリューションを提供しています。
株式会社SMSデータテックは、さまざまなITソリューションの導入・開発・運用を支援する企業で、ServiceNowの導入・開発・保守運用全般も一貫して対応可能です。ServiceNowの特長を活かして、ServiceNow社認定資格を取得した技術者がローコード/ノーコードで迅速な導入を実現します。業種を問わず、多くの日本国内大手企業や自治体における導入実績があり、現場への影響を最小限にしたスムーズな展開が強みです。
より詳しいサービス内容は以下をご覧ください。
ServiceNowは、業務プロセスの自動化・標準化を推進する強力なクラウド型プラットフォームであり、企業のDXを支える中核的なツールとして注目されています。特に、ローコード/ノーコードでの開発を可能とする柔軟性や、ITSM、HR、CSMなど多様な業務領域に対応できる拡張性が魅力であり、国内外問わず多くの企業や自治体で導入が進んでいます。
開発に携わる上では、ServiceNowに対する深い理解だけでなく、JavaScriptを中心とした開発言語への習熟、ワークフロー設計スキル、トラブルを迅速に分析・解決する問題解決力、そして顧客やチームと円滑に連携するためのコミュニケーション能力や自己啓発力も必要不可欠です。
ServiceNowの導入・開発・運用を円滑に進めるなら、弊社SMSデータテックの「ServiceNow導入・開発・保守運用」サービスをぜひご利用ください。以下のリンクからお問い合わせいただけます。