テスト自動化ツール15選|導入メリットと選び方を解説

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テスト自動化ツール15選|導入メリットと選び方を解説

テスト自動化ツールは開発におけるテストシナリオの構築を自動化し、テストにかかっていた時間を大幅に短縮できるツールです。自社が抱えるプロジェクトやすでに利用している基幹ツールなどを考慮して自社にあったツールを選び、テストを効率化しましょう。
本記事ではテスト自動化ツールの導入メリットや選び方を解説し、おすすめのツールを15選紹介します。

テスト自動化ツールとは

テスト自動化ツールは開発の一環として手動で行われる動作テストを自動化するためのツールです。
テスト作業は似た内容を繰り返し実行したり、決められた手順に沿って正確に実行する必要があるため、手動では限界があります。そこで役立つのがテスト自動化ツールです。

テスト自動化ツール導入のメリット

テスト自動化ツールを利用するメリットは大きく3つあります。

  1. 時間の節約、効率化ができる
  2. 早期にバグを発見できる
  3. 再現性の高いテストができる

時間の節約、効率化ができる

テスト自動化ツールを用いることで、開発チームは同じテストを何度も手動で実行する必要がなくなります。一度設定すればツールが自動的にテストを実行し結果を報告してくれるため、浮いたその時間を他の複雑なタスクや新機能の開発に充てることができます。

早期にバグを発見できる

手動でテストしていると時間やリソースの兼ね合いで省略する部分があったり、テスト内容の濃度を変えざるを得ないシーンもあります。
その点、テスト自動化ツールを利用すれば、テスト作業を網羅的かつ高頻度で実行できるため、新たに追記したコードが既存の機能にどのような影響を与えるか迅速に把握できます。その結果、問題が小さなうちに修正することができます。

再現性の高いテストができる

テスト自動化ツールであれば予め指定した条件下で一貫して実行されるため、テスト結果の再現性が非常に高くなります。
手動の場合、複数デバイスやブラウザ、アプリなど異なる環境でテストを実行する際に「作業者」が変わってしまうとテストの過程に違いが出て正確なテストができません。しかし、テスト自動化ツールであれば、機械的にテスト作業ができるため再現性の高いテストができます。

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テスト自動化ツールの3タイプ

テスト自動化ツールは3つのタイプに分けることができます。それぞれ操作性や自由度(カスタマイズ性)に違いがあります。

  1. オープンソース
  2. ローコード
  3. ノーコード

オープンソース

ソースコードが公開されているサービスで、公開されているコードを使って誰でも自由にカスタマイズできます。このタイプのツールはコストの低さとカスタマイズの自由度がメリットです。
一方で、コーディングスキルがないと扱いが難しく、そのうえオープンソース型はサポートが限られていることから、専門的な知識を持つ担当者がいなければ活用できないデメリットもあります。

ローコード

0からコーディングするよりも少ない時間でテストを作成できるため、人的リソースが限られている状態でもプログラミング初学者が簡単にテストシナリオを構築できるメリットがあります。
このようにハードルが低く、短時間でテストシナリオを構築できますが、オープンソース型と比べてカスタマイズ性は劣るため使い分けは必要です。

ノーコード

一切のコーディングスキルを必要とせず、直感的なインターフェースを使用してテストを設計できます。テストチームがないなど人手不足の場合に有効です。誰でも使えるツールを求めている場合はノーコード型をおすすめします。
一方で、ノーコード型は複雑なテストシナリオを構築したり、自社用にカスタマイズしたい場合には適しません。

テスト自動化ツール15選

おすすめのテスト自動化ツールを紹介します。数が多いですが自社やプロジェクトに合わせて選定してください。

ローコードタイプ

プリザンター

プリザンターは無料で使えるOSSのノーコード・ローコード開発ツールです。自分で動作環境を構築でき、完全無料で制限なく全機能を使えます。オンプレミス環境に構築できることもプリザンターの特徴の一つで、現場で素早く簡単にテストシナリオを構築できます。

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Katalon Studio

Katalon StudioはAPI、Web、およびモバイルテストをカバーする包括的なテスト自動化ツールです。初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応しており、簡単なテストから複雑なテストシナリオまでGUIベースの操作で直感的に対応できます。個人利用は無料、企業向けには有料プランがあります。

Ranorex

Ranorexはデスクトップ・ウェブ・モバイルアプリケーションのGUIテストに特化したテスト自動化ツールです。コーディングスキルがなくても使える直感的なGUIとレコーディング機能が特長で、テスト結果の振り返りがしやすいです。

Eggplant DAI

Eggplant DAIはユーザーの視点を模倣してテストを行うAI駆動型のテスト自動化ツールです。最大の特長は、AIを利用してユーザーの行動を予測し、実際のUIUXに基づいたテストが実行できる点にあります。また、アプリケーションの内部コードに依存せずにテストできるのも利点です。

T-DASH

T-DASHは特に企業向けに設計されたテスト自動化ダッシュボードで、テストプロセス全体を一元管理できます。T-DASHの特長は、テストプロジェクトの進捗状況をリアルタイムで把握できるダッシュボードとレポート機能にあります。
多機能な反面、初期設定が複雑になってしまうため大企業向けのツールと言えます。

SonarQube

SonarQubeはコードを継続的に監視し、改善提案を行う静的コード解析ツールです。多言語に対応しており、開発チームが多国籍でも安心して利用できます。
一方で初期設定が複雑で少し時間がかかる点はデメリットと言えますが、コミュニティ版は無料で利用できるため導入しやすいです。

Klocwork

Klocworkはコードの安全性と品質を向上させるための静的コード解析ツールで、テスト工程でコードを確認する手間を削減できます。大規模プロジェクトに対応しており、リアルタイムでのコード分析が特長です。料金はライセンスに基づいており、見積もりを取る必要があります。

SOATest

SOAtestはAPIテストとサービス指向アーキテクチャのテストに特化したツールです。APIテストに強く、自動化されたテストスイートの生成ができる点が特長と言えます。少々高価ですがAPIテストが多く、複雑なプロジェクトには適しているツールです。

BrowserStack

BrowserStackは複数のブラウザとデバイスでのテストをクラウド上で実行できるサービスです。2000以上のデバイスとブラウザ環境でテストができますが、相場より料金が高い印象です。プランによって異なりますが基本的には月額99ドルから利用できます。

ノーコードタイプ

mabl

mablは機械学習を活用してテストを自動化するクラウドベースのサービスです。最大の特長は、UIの変更を自動で学習し適応する機械学習機能で、これによってテストのメンテナンスにかける時間を大幅に削減できます。

Autify

AutifyはAIを用いたウェブおよびモバイルアプリケーションのテスト自動化を提供するプラットフォームです。テストの作成から実行、結果の分析までを一元管理できること、そしてスクリプトレスで誰でも簡単にテストを自動化できることが特長です。

MagicPod

MagicPodは主にモバイルアプリのテスト自動化に特化したツールで、ノーコードでテストを作成できます。MagicPodの特長は、AIを活用した自動テストケース生成機能と、直感的なUIで誰でも簡単にテストを作成できる点にあります。
一方で特定のプラットフォームや言語に依存する場合は柔軟に対応しづらいため注意が必要です。

オープンソースタイプ

Selenium

SeleniumはWebブラウザ操作の自動化を可能にするオープンソースのテスト自動化ツールです。ほぼすべてのブラウザと主要なプログラミング言語に対応しており、非常に柔軟なテストシナリオを構築できます。コミュニティサポートも充実しておりトラブルが発生しても安心です。

Cypress

CypressはWebアプリケーションのエンドツーエンドテスト専用に設計されたJavaScriptベースのテスト自動化ツールです。Cypressの最大の特長は、テストの作成や実行、デバッグを同一の直感的なUI上で行える点です。リアルタイムでのテスト実行が可能で、テスト結果をすぐに視覚的に確認できます。
ただし、Chrome系ブラウザに最適化されているため、他のブラウザではサポートが限定的になってしまいます。

TestCafe

TestCafeはNode.jsをベースとしたエンドツーエンドのWebテストツールで、インストールが簡単なうえ追加のプラグインやドライバーが不要です。プログラミング言語を問わず利用できます。主要ブラウザとクラウドサービス、CIシステムと連携でき、テストスクリプトの記述が非常にシンプルなため好評です。

テスト自動化ツールの選び方のポイント

テスト自動化ツールの選び方を紹介します。数多くのツールから自社にあったツールを選ぶためにも次の5つのポイントを抑えて比較してみてください。

  1. プロジェクトの要件との互換性
  2. 使いやすさ
  3. 拡張性や統合性
  4. 自社の基幹ツールとの相性
  5. 費用対効果(まずはスモールスタート)

プロジェクトの要件との互換性

最も重要と言えるのが「プロジェクトの要件と互換性があるか」です。
プロジェクトによってテスト対象となるアプリケーションが変わる可能性もあります。Webアプリとモバイルアプリのみかデスクトップアプリのテストも必要になるか、さらに、対応するべきプラットフォームやブラウザは何か、APIテストのサポートが必要かなど、プロジェクトの要件に合ったツールを選ぶことが最も重要です。

使いやすさ

どれほど優秀なツールでも使いにくいとテストに時間がかかってしまいます。プロジェクト全体のスケジュールにも影響を与えるため、テスト自動化ツールは直感的で理解しやすいUIか確認するようにしましょう。
また、ツール利用時の参考になるドキュメントや困ったときに気軽に質問できるコミュニティサポートなどのカスタマーサービスも重要です。

拡張性や統合性

将来的にプロジェクトのスコープに追加や変更が生じた際に柔軟に対応できるかどうかも確認しておきましょう。
拡張性が高いと新機能や第三者製のプラグインを簡単に追加でき、プロジェクトのニーズが変化してもその都度ツールを変更する必要がなくなります。
また、既存の開発環境やCI/CDパイプライン(継続的インテグレーション/デリバリー)との統合性も重要です。

自社の基幹ツールとの相性

自社ですでに使用している開発ツールや管理ツールとの互換性を確認することも大切です。例えば、プロジェクト管理やバージョン管理システム、ビルドツールとの統合がスムーズかどうかを確認しましょう。
せっかくツールを導入しても、すでに利用している基幹ツールと相性が悪ければ業務効率化にならず却って生産性が悪くなってしまいます。
必ず確認するようにしましょう。

費用対効果(まずはスモールスタート)

まずは全社で導入せず、一部のプロジェクトから導入して費用対効果を検証することが重要です。
いきなり全社で導入してしまうと初期費用や月額費用など莫大な費用がかかってしまうため、ツールで期待される効果が得られなかった場合のリスクが大きくなります。一部のプロジェクトで効果が得られた後、全社に導入しても遅くはありません。
また、ツールの効果を明確に測定するために、具体的な指標や成功基準を設定し期待される効果を定義することも忘れないようにしましょう。

まとめ

自社が抱えるプロジェクトにあった適切なテスト自動化ツールを選ぶことで、繰り返しの手作業を減らしエラーの発生を最小限に抑えることができます。テスト自動化ツールを選ぶ際には、プロジェクトの要件との互換性、ツールの使いやすさ、拡張性や統合性などのいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
これらのポイントを踏まえ、一部のプロジェクトから段階的に導入していくことで、リスクを抑えつつ費用対効果の検証ができるのでおすすめです。

さらに、その他の業務も自動化することで生産性の向上を図ることが可能です。自動化による業務改善・生産性向上を目指している担当者様はお気軽にご相談ください。

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