業務の目標設定は「SMARTの法則」を活用しよう

コラム
#業務効率化
業務の目標設定は「SMARTの法則」を活用しよう

当コラムをご覧いただき、ありがとうございます。前回のコラムから時間がたち、新型コロナウィルスの影響で、世界が大きく変わりゆく中での更新となりました。
新型コロナウィルスにより、仕事の仕方が大きく変わった方もいることと思います。
しかし、状況が変わっても仕事の「目的」は変わりません。変わるのは「方法」です。
急速な変化の中、確実に「目的」にたどり着ける「新たな方法」を素早く探す必要があります。新たな方法は、クリアすべき目標の変更も意味します。
方法を変えたものの、目標が適切でない場合、目的には到達できない可能性があるからです。
方法の変更は、目標設定の変更を伴うのです。
目標設定のメソッドは幾つかありますが、今回は目標設定をより明確に具体化できる“SMARTの法則”をご紹介させて頂きます。

SMARTの法則

SMARTの法則は、ジョージ・T・ドラン(George T. Doran)著『There’s a S.M.A.R.T. way to write management’s goals and objectives』(1981年)において、初めて提唱されました。
“SMART”は下記に記述する5つの英単語の接頭辞から構成されており、目標達成の成功精度を高める為の成功因子と言われています。

① Specific(明確性):設定した目標は明確なものか
② Measurable(計量性):目標達成率や進捗度を測定可能か
③ Assignable(割当設定):役割や権限を割り当てているか
④ Realistic(実現可能性):現実的な目標を設定しているか
⑤ Time-related(期限設定):目標達成に期限を設けているか

SMARTに業務改善を実践

SMARTの法則という言葉を聞くと、難しいのではないかと構えてしまう方がいるかもしれませんが、 皆様の担当業務をリストに棚卸しを行いながら、優先度の高いものから少しずつ改善の範囲を広げていく事をお勧めします。
SMARTの法則について、事例を交えながら実践の進め方について紹介します。

1Specific(明確性)例)月ごとの問合せ対応時間を
○%削減する
2Measurable(軽量性)例)電話の応答時間、
問合せ内容の記録時間、
問合せ内容の調査時間など
3Assignable(割当設定)例)問合せ対応者:対応時間の計測
管理者:対応時間の計測
結果の分析&評価
4Realistic(実現可能性)例)電話の応答時間は、
コールトラッキングツールを用いて
計測することで計測可能
5Time-related(期間設定)例)6カ月以内
気づき

・○○に関する問合せ内容の件数が多いため、カスタマーポータルサイトでQ&Aとして掲載したらよいのではないか
・1日に何度も寄せられる定番で簡易な質問が多いため、「IVR(自動応答電話)」や「チャットボット」等のツールを導入して、応対記録を自動収集したらどうか

SMARTの法則と呼ばれる5つの観点で、業務を分解・整理をしながら改善目標を明確化して、測定を進めていく事で、 現状の実力値と目標値との乖離を埋めるための施策として、様々な“気づき”を得ることができるようになります。
SMARTな業務改善を実践することによって、皆様の業務品質や生産性向上の一助となれば幸いです。

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