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「Suno」をご存じでしょうか?Sunoは、テキストから簡単かつスピーディーな音楽生成ができるAIです。直感的に操作可能な画面を採用し、日本語にも対応しているため、誰でも簡単に楽曲を作成できます。また、開発には音楽の専門家も参加しており、多彩で高品質な音楽生成も魅力です。
この記事では、Sunoの概要や特徴、活用方法について詳しく解説します。Sunoについて知りたい方、楽曲生成を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
出典:Suno公式Webサイト
Sunoは、アメリカのSuno, Inc.社が2023年12月20日にリリースした音楽生成AIです。Sunoの開発には、AIの専門家だけでなく音楽家も参加しています。
テキスト入力により、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲や楽器だけの演奏を生成できます。パソコンだけでなくスマートフォンからも利用でき、自分が考えたアイディアを簡単かつスピーディーに表現可能です。
ここからは、Sunoの活用例と料金プランについて詳しく解説します。
なお、他の音楽生成AIも知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒【2025年最新】おすすめの音楽生成ツール24選!利用するメリットやよくある質問を解説
Sunoはポップやロック、電子音楽など多彩なジャンルに対応しており、自由度が高く高品質な楽曲生成が可能なため、さまざまなシーンで活用できます。具体的には、以下が挙げられます。
Sunoには、以下3つのプランが用意されています。
Basic | Pro | Premier | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 10ドル | 30ドル |
年額料金 | 無料 | 96ドル(1月当たり8ドル) | 288ドル(1月当たり24ドル) |
付与クレジット | 50/日 | 2,500/月 | 10,000/月 |
生成できる曲数 | 10曲/日 | 500曲/月 | 2,000曲/月 |
商用利用 | 不可 | 可能 | 可能 |
音楽を1曲生成するには、5クレジットが必要です。
Pro・Premierはクレジットの追加購入も可能です。また、年額での支払いを選択すればお得に利用できます。
Sunoの主な特徴は以下の通りです。
ここからは、上記それぞれの特徴について詳しく解説します。
Sunoを利用すれば、テキストから簡単に音楽を作れます。例えば、テーマやフレーズ、歌詞の一節を入力するだけで、AIが合う曲を生成してくれます。また、基本的には1分未満で曲が生成される早さも魅力です。さらに、生成される楽曲はクリアかつ洗練された高品質なものとなっています。
生成された楽曲がイメージと異なる場合には、カスタマイズもできます。具体的には、以下の編集を簡単に実施可能です。
一部のみを指定した編集もでき、自分のイメージに合う独創的な音楽が作りやすいでしょう。
Sunoは、直感的に操作可能な画面を採用しており、誰でも簡単に利用可能です。また、プロンプトを入力するだけで楽曲を生成してくれるため、音楽に関する専門的な知識やスキルは必要ありません。音楽を作るハードルが大幅に下がり、音楽関係者でなくても楽曲制作を楽しめるでしょう。
Sunoは日本語に対応しています。言語のオプションで「日本語」を選択すれば、プロンプトを日本語入力可能です。また、J-POPから日本の伝統音楽まで日本独自の楽曲にも対応しているため、スムーズに楽曲制作を行えるでしょう。英語のみに対応した音楽生成AIもある中、日本語対応は嬉しいポイントです。
Sunoには3つのプランが用意されており、1日10曲作成できるBasicであれば無料で利用可能です。Sunoの使い勝手やどのような音楽が生成されるかを知りたい方は、まずBasicで試してみましょう。
ただ、Basicプランで生成した楽曲は商用利用できません。使い勝手などに問題がなく、生成した楽曲を商用利用したい場合には、ProかPremierプランに切り替えると良いでしょう。
Suno, Inc.社は、2024年11月19日に最新バージョンのSuno v4をリリースしました。ここからは、最新バージョンSuno v4の特徴的な以下の機能について詳しく解説します。
Remaster機能は、過去のバージョンで作成した曲をv4で作り直す機能です。v4は音質が向上しており、それまでのバージョンでは困難だった音階や音色の再現が可能となっています。Remaster機能は、楽曲のクオリティ向上に役立つでしょう。
Lyrics by ReMi機能は、歌詞のトピックやテーマを入力すれば、AIが歌詞を作成してくれる機能です。これまでも「Classicモード」でAIによる歌詞作成は可能でしたが、より独創的でオリジナリティーあふれる歌詞の生成が可能になります。
Covers機能は、楽曲のメロディーを活かしながらアレンジだけを差し替える機能です。既存の音声をアップロードして、スタイルの変更や要素の付加を行った上で、新たなバージョンを作成できます。また、編集はプロンプトを用いたものであるため、簡単に実施できるでしょう。
Persona機能は、既存の生成楽曲からお気に入りのボーカルやスタイルをペルソナとして登録する機能です。登録した声やスタイルは、他の楽曲に転用できます。
実際に、Sunoを活用したい方もいるでしょう。ここからは、Sunoにおける以下の方法について詳しく解説します。
Sunoのアカウント作成手順は以下の通りです。
上記でアカウント作成は完了です。App Storeからアプリをダウンロードすれば、iPhoneやiPadでもアカウント・楽曲作成ができます。
楽曲も以下の手順で簡単に作成できます。
上記手順を実施すると、画面の中央に生成された楽曲が表示され、ダウンロードやリンク共有もできます。ダウンロードする場合には、楽曲に右下に表示された「︙」をクリック後「Download」にカーソルを合わせ「Audio(MP3)」もしくは「Video(MP4)」を選択しましょう。リンク共有する場合は「︙」をクリック後「Share」にカーソルを合わせ「Copy Link(リンクで共有)」または「Share to…(SNS又はメールで共有)」を選びます。
続いて、Suno作成の音楽における以下の権利関係について解説します。
所有権の保持者は利用するプランにより異なります。Pro・Premierプランを利用した場合の所有権はユーザーに帰属しますが、Basicプランの場合にはSuno, Inc.が所有者になります。
Pro・Premierプランで生成した楽曲は商用利用できますが、Basicプランではできません。商用利用とは、収益を生み出す目的で利用することです。例えば、生成した楽曲の販売や収益化しているYouTubeのBGMで利用する場合には、商用利用が可能なPro・Premierプランへの登録が必要です。収益を得ずに趣味で利用するだけであれば、Basicプランでも良いでしょう。
Sunoの利用規約において「有料プランを活用していた場合、生成・出力されたものに対する権利、所有権、および利益のすべてをお客様に譲渡するものとします」とある一方で、著作権に関しては以下の通り規定されています。
Suno は、いかなる出力にも著作権が帰属することについてお客様に対して一切の表明または保証を行いません。
引用:利用規約|Suno
生成AIにより作り出されたものの著作権が誰に帰属するかは、ユーザーが居住する国や地域により異なります。日本の著作権法において、著作物とは「思想または感情を創作的に表現したものであり、かつ文芸・学術・美術もしくは音楽の範囲に属するもの」のことです。
判例も少なく明確に規定されているわけではありませんが、例えば単語などのプロンプトで作成された楽曲には、著作権が発生しないケースがあります。
参照:AI と著作権に関する考え方について |文化審議会著作権分科会法制度小委員会
Sunoで、楽曲生成時に入力できるプロンプトは最大200文字までです。最後に、イメージを効率良く反映させるプロンプト例を紹介します。
ジャンルの指定に活用できるプロンプト例は、以下の通りです。
プロンプト | 概要 |
---|---|
Pop | キャッチーなメロディーや歌詞が特徴 |
Rock | ギターやドラム、ベースが中心で、リズムとパワーが特徴 |
Jazz | アフリカ系アメリカ人の伝統に基づく即興演奏が特徴 |
Hip-Hop | リズミカルなラップと強いビートが特徴 |
Classic | 西洋音楽の伝統形式、管弦楽や吹奏楽、ピアノなどでの演奏が特徴 |
曲の早さを表すテンポの指定には「BPM」の後に数字を入力します。BPMは、1分間に刻むリズムの数を表すBeats Per Minuteの略称です。具体的なイメージがわからない場合には「早く」「遅く」などを入力しましょう。
Sunoは、テキストから簡単かつスピーディーに高品質の音楽を生成できるAIです。直感的に操作可能な画面を採用し、日本語にも対応しているため、誰でも簡単に楽曲を作成できます。また、キーワードからオリジナルの歌詞を作ったり、ボーカルの雰囲気や曲調・ジャンルを変更したりする機能も実装されており、オリジナルの楽曲作成に役立ちます。
Sunoも活用すれば楽曲作成業務を効率化できるでしょう。業務改善による生産性の向上は、企業競争力アップにもつながるため、上手く活用することが重要です。