システム運用エンジニアの仕事とは?必要なスキル・将来性など解説

コラム
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システム運用エンジニアの仕事とは?

現在、コロナの影響で在宅ワークを推奨している企業が増え、それに伴ってシステム運用エンジニアなど個人のスキルの求められる求人がどんどん増えている傾向にあります。そこで本記事では、システム運用エンジニアの基礎知識から必要なスキル、将来性について詳しく解説していきます。
エンジニアを目指す方に最適な当社SMSデータテックの研修制度も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

システム運用エンジニアの仕事とは?

システム運用エンジニアの具体的な業務内容は

  • 稼働中のサーバーやネットワークにトラブルが発生しないように管理する
  • トラブルに発展するおそれがあるものを未然に発見する
  • トラブルが発生した場合に、早期に保守と連携し対応する
  • トラブル後に同種事故防止のため具体的な対策を講じる
  • システムのサポート期限を管理し、システム使用者に更新やリニューアルの提案をする

など多岐に渡ります。

システム保守エンジニアとの違いは?

システム保守エンジニアの具体的な業務内容は

  • システムのアップデート作業
  • 不具合の原因究明や、修正、復旧
  • 新たなシステムの導入

などで、システム運用エンジニアはシステムにトラブルが発生しないようにシステムを監視・管理するのに対して、システム保守の仕事は、実際にシステムにトラブルが生じた際に対応するのが、システム保守と定義することができます。

システム運用 システム保守
システムの監視
アップデートの対応
マニュアル対応
サーバーの再起動
アップデート作業
トラブルの原因究明
トラブルの修正、復旧
新たなシステムの導入

システム運用エンジニアに求められるスキル

ネットワークやサーバー等のITスキル

システムトラブルに対応するためには、サーバー、ネットワーク、OS、ミドルウェア、アプリケーションと幅広い知識が求められます。
主流は「Windows」や「Linux」ですが、「VMware」や「AWS(Amazon Web Servise )」といったクラウドコンピューターサービスの知識、スキルも重要度を増してきています。

コミュニケーションスキル

システムにトラブルが発生した場合、それらすべてをシステム運用エンジニアが対応するわけではありません。必要に応じて、関連部門や開発担当者との連携を密にする必要があります。その際に必要になるのは、高いコミュニケーションスキルになります。
システムトラブル以外にも社内外の人たちに対して、システムに関する要望や改善点などをヒアリングするといったコミュニケーション力が重要になります。

変化への対応力や探求心

システム運用エンジニアは、言われたことだけをやるのではなく、現状のシステムより効率的になるように企画、提案したりなど積極的な探求心が重要になります。なぜならこのような探求心がある方は、クライアントから信頼されることに繋がるからです。
また、「VMware」や「AWS(Amazon Web Servise )」といった新しい知識や変化に対して柔軟に対応できる能力も重要になります。

システム運用エンジニアにおすすめの資格は?

システム運用エンジニアになるために、必須の資格はありませんが、持っていると就職や転職に有利な資格を以下に紹介します。

ITパスポート

ITパスポートとは、ITの基礎知識があることを証明できる経済産業省認定の国家資格です。
この資格は、IT未経験者を主な対象としていることから、情報処理技術者試験のファーストステップとして挑戦してみるのも良いでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、これからIT業界で働きたいと考えている人を対象とした試験です。システムエンジニアのみならず、プログラマー、ITエンジニアなどが共通して理解しておくべき知識について体系的に学べる試験となっています。
基本情報技術者試験を受けることによって、パソコンに関する基本的な知識から、ネットワークやデータベース、セキュリティなどシステム運用エンジニアとして働くために必要な知識を得ることができます。
IT系の国家資格は、難易度に応じてITSS(ITスキル標準)レベル1(簡単)からITSSレベル4(難しい)まで設定されており、基本情報技術者試験はITSSレベル2にあたります。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITの基本的な知識だけですが、応用情報技術者試験は、応用的な知識が求められる試験であるため、システムエンジニアの中でも、ITに関する知識を積んだ高度な技術者を対象としています。
応用情報技術者試験のスキルレベルは3となっています。

資格試験の合格率は?

資格名 難易度 合格率 合格基準
ITパスポート レベル1 50% 600点/1000点
基本情報技術者 レベル2 20%〜30% 午前の部、午後の部 60点/100点
応用情報技術者 レベル3 20%前後 午前の部、午後の部 60点/100点

基本情報技術者、応用情報技術者ともに合格率は低く、実務経験を積んでいる人であっても試験対策なしで合格するのは難しいようです。
未経験の人は、まずレベル1のITパスポートから挑戦してみるのもいいかもしれません。

システム運用エンジニアの年収は?

システム運用エンジニアの年収は平均で416万円で推移しています。
インターネット・通信の全体の平均年収は427万円なので、やや低めの金額となっていますが、キャリアを積み重ねることによって年収アップが期待できます。
年収がやや低めである要因としては、専門的なスキルがあまり要求されないところにあるようです。システム運用手順などはすでにマニュアルができているため、コンピューターに関する基本的な知識があれば行うことができます。しかし裏を返せば、未経験の方でも知識を身に着ければ充分に活躍することができる職種ということです。

採用サイト

システム運用エンジニアは未経験からでも目指せる?SDTの資格制度・研修制度を紹介!

システム運用エンジニアは、パソコンやネットワーク等についての基本的な知識が必要ですが、その仕事は幅が広いため、未経験の方でも知識を身に着ければ充分システムエンジニアを目指すことができるでしょう。
また企業によっては、研修制度や資格制度などサポート体制が充実している企業もあります。以下にその1つである株式会社SMSデータテックの紹介をしていきます。

SMSデータテックの資格制度とは?

基本情報技術者試験は、ITの基本的な知識だけですが、応用情報技術者試験は、応用的な知識が求められる試験であるため、システムエンジニアの中でも、ITに関する知識を積んだ高度な技術者を対象としています。
応用情報技術者試験のスキルレベルは3となっています。

自己啓発支援制度/高額研修費用補助がある
SMSデータテックでは、社員の資格習得をサポートする体制が整っています。
具体的には資格習得を目指す社員の研修費について補助金が支給されます。この制度は、高額の研修費用(20万円以上)をSMSデータテックが負担してくれるため、この制度を最大限に活用して、研修費用で200万円程を要するITILエキスパートの資格を取得している社員もいます。

■目指せる資格は230個以上も!
まずSMSデータテックでは新卒内定者にあっては、入社前に、中途社員は入社後に研修なしで取得する資格としてITIL®ファンデーションがあります。
その他にも部署ごとに取得が推奨されている資格がまとめられており、ランクに応じて祝い金なども支給されます。

  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト
  • ネットワークスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト

といったITSSレベル4のものから

  • TOEIC860点以上
  • 社会保険労務士
  • 税理士
  • 中小企業診断士

といった公的資格まで幅広くあります。

SMSデータテックの研修制度について

新卒の方や未経験者の方が気になるのが、入社時の研修制度に関することだと思います。
SMSデータテックでは、入社時基礎研修、OJT、OFF-JT(層別必須研修・選抜制・応募制)、全社員研修、海外研修など、段階的にスキルアップできる研修制度があることから非常に充実した教育制度であると言えるでしょう。
また特筆すべきは、これらの研修は業務の一環として扱われるため、しっかりと学びながら給与も支給されるという至れり尽くせりの制度となっています。
以下に令和3年度にSMSデータテックで行われた研修について紹介します。

■ネットワーク研修
ネットワーク知識の概要や仕組み等の座学から勉強した内容をそのまま実機にて構築するまでを一通り体験します。

【研修内容】

  1. ネットワークの概要(仕組み)
  2. OSIについて
  3. アドレッシングの概要とメカニズム
  4. アドレス解決のメカニズム
  5. VLANの概要
  6. メッセージコード及び繁用コマンド
  7. 座学の復習
  8. 実技トレーニング
  9. ネットワークの構築

■自動化研修
Pythonの初歩を学び、以下の点を目指します。

【研修内容】

  1. Pythonの概要を理解する
  2. Pythonの基本文法を理解する
  3. 既存のプログラム(標準ライブラリ・外部パッケージ)を利用する
  4. Kompiraの概要を理解する
■Python中級研修

Python研修(初級)の次のステップとして、Pythonを用いて外部API(WebAPI)を利用することについて学習します。本研修終了後、次の事項ができることを目標にします。

【研修内容】

  1. Webの基本知識を理解する
  2. API/WebAPIを利用する
  3. WebAPIを利用して簡単なアプリケーションを作成する

■UiPath研修(初級コース)
Pythonの初歩を学び、以下の点を目指します。

【研修内容】

  1. 簡単なUiPathのワークフロー実装
  2. レコーディングを用いたワークフロー開発
採用サイト

まとめ

ここまで解説してきたとおり、システム運用エンジニアと言ってもその仕事は幅広いことがお分かり頂けたかと思います。
そのため未経験からでも敷居が高くなく、スキルアップすることにより、自分のキャリアの向上を目指せることもシステム運用エンジニアの魅力の1つでしょう。
またSMSデータテックのように研修制度や資格制度など社員教育に力を入れている会社もあるため、安心してシステム運用エンジニアを目指すことができるでしょう。
エンジニアスキルは「会社が教えてくれる」という受動的な考え方ではなく、「自分から学ぶ」という能動的な意識を持って臨むことが、人より早くスキルを高める鍵となるでしょう。

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