学悠出版株式会社、SQLインジェクションにより約30万件の漏洩の可能性

愛知全県模試の不正アクセスで30万件の個人情報流出。SQLインジェクション対策やセキュリティ体制の重要性、利用者が取るべき行動を解説します。
目次
こんにちは!ワニたんです。
昨年、学校や公文など教育関連機関を狙った不正アクセス事件が相次ぎました。
また今年の4月には、東亜大学への不正アクセス事件も発生しています。
そして6月、また新たに教育分野での不正アクセスのニュースが流れてきました…。
事件の概要:受験生や保護者を直撃した情報流出
2025年4月下旬、愛知県の中学生を対象とした「愛知全県模試」を運営する学悠出版株式会社が、サイバー攻撃の標的となり、最大30万件にのぼる個人情報が流出した可能性があることが判明しました。
今回の不正アクセスは、「SQLインジェクション」によって実行されたもので、古典的な方法ですが依然として強力な手口とされています。サーバー内部に保存されていた塾関係者や受験者の詳細な個人情報が漏洩した可能性が報告されています。これは単なる「メールアドレスの流出」といった次元にとどまらず、氏名、住所、電話番号、塾情報、保護者の連絡先まで含まれており、家庭にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
SQLインジェクションについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
⇒SQLインジェクションとは?仕組みや対策方法、被害事例について解説
漏洩の可能性がある情報は以下の通りです。
| 区分 | 個人情報の項目(重複を含む) | 件数 |
|---|---|---|
| 塾に関する個人情報 | 塾名、塾コード、塾ID、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス及びご担当者名(メールアドレスとしての記載も含む) | 約 337 万件 |
| 模試受験者に関する個人情報 | ご本人氏名、性別、塾コード、生徒コード及び生徒ID ※ご本人氏名については、暗号化の措置を講じています。 | 約28万2千件 |
| ご本人氏名、性別、住所、電話番号、保護者様氏名及びメールアドレス ※すべての項目につき、暗号化の措置を講じています。 | 約1万6千件 | |
| 塾コード、生徒コード、生徒ID及び進学情報 ※当社が別途保有するデータベースと照合しない限り、上記の情報から、特定の個人を識別することはできません。 | 約1万6千件 |
参考:愛知県警全県模試「不正アクセスによる情報流出の可能性に関するお詫びとお知らせ」
教育の現場でも広がる「情報を守る取り組み」
今回の不正アクセスをきっかけに、私たちは教育の現場においても、情報セキュリティへの意識をこれまで以上に高めていく必要があることに気づかされました。
多くの教育関連企業では、受験生や保護者とのやり取りをスムーズにするため、独自にWebサイトや情報システムを運用しています。便利さが増す一方で、Webサイトの開設によって情報漏洩リスクが生じることも理解しておくべき必要があります。同時に、大切な個人情報を安全に取り扱うための仕組みづくりも、これからさらに進めていくことが求められます。
これからの教育分野においては、以下のような情報保護の体制づくりが、より一層重要になっていくでしょう。
- 外部の専門機関によるセキュリティチェックを定期的に行うこと
- 古くから知られている攻撃手法にも備えた安全設計を行うこと
- 不審なアクセスや異常な動作を監視し、すぐに対応できる体制を整えること
- 緊急時の対応方法をマニュアル化し、社員への教育を徹底すること
教育にかかわるすべての機関・企業にとって、情報を守ることは、子どもたちや保護者の信頼を守ることにもつながります。 今後も、安心して教育サービスを利用できる環境づくりが広がっていくことが期待されます。ます。
今後の影響と私たちが取るべき行動
今回の件は、たまたま模試関連の個人情報だったというだけで、保護者や生徒にとってはれっきとした「個人データ」であり、その重要性に変わりはありません。
私たち利用者側としては、
- 不審なメールやSMSに警戒し、個人情報を安易に入力しない
- 教育機関や企業のセキュリティ対応に疑問がある場合は、確認や問い合わせを行う
- パスワードや個人情報の管理に気を配る(定期的な変更、他サイトとの使いまわし防止)
といった行動が求められます。
あなたの個人情報は大丈夫?
今回のように、たとえ被害の兆候が表に出ていなくても、個人情報が外部に流出した可能性があるだけで、利用者や関係者の不安を招くことがあります。
その不安が積み重なれば、信頼の低下や事業への影響にもつながりかねません。
大切なのは、リスクを放置せず、早い段階で確認と対策を講じることです。
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