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今さら聞けない「クラウド」とは?初心者でもわかりやすく解説
日常生活のさまざまな場面で耳にすることが増えた「クラウド」という言葉ですが、どういった意味なのかを正確に理解できている方は少ないように思えます。本記事では、そもそもクラウドとは一体何なのか、どういった種類があるのか、メリットやデメリットなどを解説します。
目次
クラウドとは
クラウドを簡単にまとめて説明すると、「インターネットを通して、さまざまなサービスをいつでもどこでも必要なだけ利用できる仕組み」と言えます。一昔前では、専用のソフトウェアをインストールしたり、ハードウェアを購入したりしなければサービスを享受することができませんでした。
基本的な仕組みに関しては後述しますが、クラウドを活用することでハードウェアやソフトウェアを用意しなくても、インターネット環境さえあれば、さまざまなサービスを享受できます。
クラウド誕生の歴史
「クラウド」という言葉自体は1997年にアメリカで提唱されていたのですが、日本を含め世界的にその概念が広がっていったのは2000年に入ってからです。そこからITテクノロジーの進歩とともにクラウド技術も普及していき、2024年現在では一般的に普及していきました。
クラウド技術が普及していくまでは、自社内で企業がソフトウェアやハードウェアを購入・開発する必要があり、コスト面でも大きな負担となっている状態が長年あったことも、クラウドの普及を後押しすることになりました。
クラウドサービスの基本的な仕組み
クラウドサービスの基本的な仕組みは、ソフトウェアを動作させるためのITリソースやサービスはベンダーが所有しており、それらをユーザーが借りる形でサービスを利用する仕組みになっています。ユーザーは、ベンダーが用意したITリソースを借りて使用することになるため、手元にハードウェアやソフトウェアを用意する必要はありません。
クラウドの種類
一口に「クラウド」といっても分類によっていくつか種類が存在するので、それらを紹介します。
リソースによる分類
クラウドサービスを自社専用のリソースとして利用するか、そうでないかによって以下の2種類に分類できます。
パブリッククラウド
パブリッククラウドとは、複数の企業や個人が同じITインフラのリソースを共有して利用するクラウドサービスです。パブリッククラウドにおける共有とは、お互いのシステムやデータを共有するのではなく、クラウドサービスのネットワーク環境などを共有するという意味を指します。
自由度は低いですが、その分低コストで気軽に利用できるのがパブリッククラウドの特徴です。
プライベートクラウド
プライベートクラウドとは、ITリソースを共有することなく、自社専用のリソースとして借りる形式を指します。
自社で独占して利用できるため、コストは高くなってしまいますが、カスタマイズの自由度が高く、自社にとって都合の良い環境を構築することができます。
サービス提供範囲毎の分類
次にサービスの提供範囲によって以下の3つに分類できます。
SaaS(サース)
SaaSとは、「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」の略称であり、インターネットを通して「アプリケーション」を提供するクラウドを指します。ソフトウェアを購入したりインストールしたりすることなく、ブラウザ上で簡単にサービスを利用できます。
SaaS型の有名な具体例としては、「Gmail」や「オフィス365」などが該当します。
IaaS(イアース)
IaaSとは、「インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス」の略称であり、サーバーやネットワークなどが利用できるクラウドサービスです。
IaaS上でサーバーを構築し、メモリ容量やシステムが自由に構築でき、自社にとって使い勝手が良く都合の良いサーバー環境を構築することができます。
IaaS型の有名な具体例としては、「Amazon RDS」や「SQL Database」などが該当します。
PaaS(パース)
PaaSとは、「プラットフォーム・アズ・ア・サービス」の略であり、開発環境を提供するクラウドサービスです。
システムの開発環境を自社で用意する必要がなく、気軽にシステムの開発環境を構築することができます。
PaaS型の有名な具体例としては、「Amazon EC2」や「Load Balancer」などが該当します。
その他の分類
マネージドクラウド
クラウドサービスは基本的に、利用者自身が初期設定や管理から運用を行いますが、クラウドサービスの導入に加えて導入のサポートや管理・運用までをクラウド事業者が提供する形式を「マネージドクラウド」と呼びます。
自社内にITに詳しい人材がいない場合や、リソース的に管理できない場合に利用されるクラウド形式の1つです。
クラウドサービスのメリット
クラウドサービスを利用することで、以下のようなメリットがあります。
導入コストを抑えられる
クラウドサービスの利用には、ソフトウェアやハードウェアの購入やインストールが不要なため、コストを抑えた形で導入ができます。また、サーバーの管理や維持に関する人手も必要ないため、管理コストも削減できるのです。
場所や時間を問わず利用できる
クラウドサービスはインターネット環境さえあれば、時間や場所を問わず利用することができます。会社に出勤して同じ場所で働く必要がなくなり、自宅やカフェなどでリモートワークも可能になるのです。
クラウドサービスのデメリット
一方で、クラウドサービスには以下のようなデメリットも存在します。
場合によっては管理コストが増大してしまう
クラウドサービスは導入するためのコストは抑えられますが、セキュリティを重視する場合は、監視コストや運用コストが嵩んでしまうことがあります。また、基本的には1人の利用に対していくら、という形で利用料金が発生するため、大企業で利用人数が多い場合、利用コストも増大してしまうでしょう。
自社システムと連携できないことがある
クラウドサービスの多くはサービス事業者が提供している仕様の範囲内で利用することになるため、自社のシステムとの連携がうまくいかない可能性があります。
いざ導入してみたものの、自社システムと互換性がないため使用できない、といったことがないように事前に互換性は確認しておきましょう。
まとめ
クラウドサービスは我々の日常の中に広く普及しており、多くの企業で利用されています。
賢く活用することで、業務の効率化や生産性の向上が見込めるので、積極的に活用していきましょう。
SMSデータテックでも、クラウド技術を活用した自動運用ツールなどを手がけております。自社のIT業務に不安がある方はお気軽にお問い合わせください。
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