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DX推進!絶対失敗させないためのポイント10選
DXを推進している会社も多く、自社にも取り入れようと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、思っていたよりも難しく、何をしていいかわからなかったり、プロジェクトがうまくいかないなどの懸念もあります。
今回はDX推進における絶対に失敗しないためのポイントを10選解説します。
目次
DXとは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「進化するIT社会にデジタル技術を適用することで、ビジネスのさらなる発展や暮らしを豊かなものへと変革すること」です。
もともとは、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念なため、世界各国でDXの動きは活発化しています。日本でも、2018年に経済産業省により「DX推進ガイドライン」が定義され、DXが広く認知されました。
DXを失敗させないポイント10選
今では多くの会社がDXの取り組みに力を入れています。しかし、実際に進めていく中で様々な障害があります。例えば、予算オーバーやスケジュールの大幅な遅れ、最悪の場合はプロジェクトそのものが途中で頓挫する可能性もあります。
DXに取り組む際に必ず守りたいポイントがいくつかありますが、DXに失敗する理由のほとんどはそのポイントを守れていないことが原因です。どのポイントも重要なため必ず押さえましょう。
1.DXへの目的を定める
DXに失敗しないためのポイントがDXへの理解を深めることです。例えば、仲のいい会社がDXを推進していた場合、「何もわからないけどとりあえず始めてみよう」と見切り発車でスタートするケースがあります。
本来、DXは市場競争で有利な立場を築いたり、会社の収益や働き方を改善するために取り組むべきです。DXの目的が何もない状態では、取り込むことそのものが目的化してしまいます。こうなっては意味がなく、単に時間を浪費するだけです。
DXを推進する際は、DXの理解を深めるとともに、5W1Hを念頭に置いて取り組みましょう。
2.組織全体で取り組む
DXは会社全体に関わることなので、組織全体で取り組むことが必要不可欠です。特に会社の戦略を練る経営陣とシステムを扱う現場が連携できなければ、DXが頓挫する可能性が高くなります。
経営陣の実現したいことと現場での実現可否に差異があるかもしれません。
混乱を招かず円滑にDXを推進するためにも組織全体で取り組むようにしましょう。
3.既存システムを把握する
DXを推進するにあたり、個人情報保護の視点から既存システムを刷新するかどうかの判断が必要です。もしもデジタル技術の導入やアップデートが部署ごとに異なる場合は、システム全容の把握をしましょう。その上でDXで実現したい内容(目的)を定めます。各部署の主要メンバーと開発陣を交え、その目的には何が必要なのか、既存システムに欠けているものは何かなど、具体的な要件を検討します。
4.自社状況の現状を把握する
システムだけでなく、自社の現状を把握することも重要です。その際に経済産業省のWebサイトから自社状況を6段階で評価する「DX推進指標」があるため、活用しましょう。
現状把握を行ったら、DXの着手に向け具体的なアクションプランを検討します。DXに失敗する例として、いきなり大規模な取り組みから始めてしまうことが挙げられます。
ひとつひとつの課題をクリアすることが、会社全体のDX化につながるため、まずは業務効率化などの現実的に取り組みやすく、成果が出やすいところから始めましょう。
5.ツールの導入は目的ではなく手段
DXの推進を見切り発車でスタートさせると、勢いだけでツールを導入するケースもあります。深く考えずにツールだけ導入してもDXはうまくいきません。また、ツールさえ導入すれば様々な課題を解決できる、生産性が上がる、市場で有利になるなど、ツールに頼り切っている場合もあります。そうなってはツールを導入することが目的になりがちです。これらの考えはすべて失敗の原因になります。
ツールの導入はDXを推進する上での「手段」であることを理解し、計画的に進めましょう。
6.目的を明確化する
DXは会社における大規模な改革です。そのため、勢いだけで推進してしまうと失敗する可能性が高まります。どのプロジェクトでも同じですが、目的が不明確なまま進めることはまずありません。
「何を目的にDXに取り組むのか」については最初に明確化しておきましょう。それがDX化なのか、デジタル化なのかについても検討する必要があります。
また、一般的なDXは下記の目的で実施されることが多いです。
7.DXは投資に等しい
DXに向けた一連の取り組みは将来への投資です。多くの会社では、投資している意識がないため、投資回収のシミュレーションも行いません。その結果、とにかくコストを抑える方向に意識が傾いてしまい、他社とのデジタル力の差が市場競争にそのまま反映されてしまいます。もちろん、投資回収が見込めなければ、充分な検討が必要ですが、部分的なDXは効果的であることが多いです。その代表的なのが生産性の向上や業務効率化です。
DXに取り組む際はコストではなく、どこまで投資できるか、投資した分を回収できるかに注目しましょう。
8.ITベンダーは慎重に選択する
DXを進める上でITベンダーとのコミュニケーションは必須です。特にIT業界は高度な専門用語が多く、ITベンダーとの会話が複雑で難解化するケースもあります。そうなってしまってはITベンダーの情報が正しいのか、自社に合うツールなのかなどの判断が難しいです。自社の担当者が一定のITリテラシーを備えておく必要もありますが、レベルに合わせて説明してくれるITベンダーでないと長期的な付き合いは望めません。
ITベンダーの選択を誤るだけでDXへのマイナスなイメージが染み付いてしまうため、慎重な選択が必要です。
9.AIの導入は進んでいることを理解する
AIには特化型と汎用型があり、特化型AIは中小企業でも導入実績が進んでいます。
特化型AIは特定の分野に対して、自ら学習し課題解決するAIで、画像認識や音声認識、需要予測などを行えます。
画像認識によって製品品質の改善、客数予測による食品廃棄ロスの削減、在庫管理を活用した受発注の最適化など、大企業だけでなく中小企業での導入事例事例が続々と出ています。現在でもAIの導入は進んでいますが、今後ますます盛況になることが予測されます。
10.効果検証は重要なプロセスであることを理解する
売上や成約率を測るには効果検証が非常に重要です。例えば、ホームページにWeb広告を出した際に、どれだけ問い合わせにつながったのか、会員登録はどれだけの人数になっているのかなど、効果検証が必須です。
ツールやシステムも同様に導入後の効果検証が重要なプロセスであることを意識しましょう。
その際に設定するKPIは業績に直結するもの、システムを有効活用するものの2種類あります。
DXで失敗しないためにDXのプロに相談を
DXで失敗しないためにも、まずはDXのプロに相談することをお勧めします。DXは自社のみで取り組むと、途中で行き詰まったり、想定通りの効果が出ずにプロジェクトが頓挫する可能性があります。DXのプロに相談することで、どの業務をDX化できるか、どの程度改善されるかなど、さまざまな視点でDXに向けた準備ができます。そのうえで、自社にあった費用対効果の高いDX方法についても相談できればより効率的にDX化ができるでしょう。
まとめ
今回はDX推進における絶対に失敗しないためのポイントを10選解説しました。
会社によってDXの目的は異なりますが、推進する上で失敗しないためのポイントは共通です。必ず意識して取り組みましょう。
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