この度、10月1日〜3日に開催される「DX総合EXPO」に出展することが決まりました!前回6月にも出展したDX総合EXPO、会場は東京...
ヘルスケア業界の最新DX事例
AIやIoTの技術の進歩に伴い、多くの企業においてDXの推進が進んでいます。
中でもヘルスケア業界においては、コロナ禍における医師不足や医療費の高騰、地域間の医療格差などの課題があり、それらを解決するためにもDXに対する注目が集まっています。
本記事では、ヘルスケア業界におけるDXにはどのようなものがあるのか、実際の事例を交えて紹介します。
目次
ヘルスケア業界におけるDXとは
DXとはそもそも、経済産業省によって以下のように定義づけられています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」
出典:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン
これをヘルスケア業界に当てはめてみると、「医療分野にもデジタル技術を取り入れることで、患者・医療従事者のニーズに沿った診療や治療・業務を実現できる」と言えそうです。
また、医療業界のおけるDXの推進が注目されるようになる中で、「ヘルステック」と呼ばれる企業が増えています。
ヘルステックとは
ヘルステックとは、「ヘルス(健康)」と「テクノロジー(技術)」がかけ合わさってできた造語です。AIやIoTなどさまざまなテクノロジーを活用し、医療業界全般が抱える課題を解決しようとする企業や技術を総称してヘルステックと呼びます。
前述したように、医療費の高騰や地域による医療格差などの課題がある中で、ヘルステックの需要が増加しています。
その市場規模は年々増加しており、2022年にはヘルステックの市場規模は3,000億円を超えると言われています。
出典:企業による従業員向けサービスで需要増加が期待される ヘルステック・健康ソリューション関連市場の調査結果 | プレスリリース | 富士経済グループ
ヘルスケア業界のDX事例
実際にヘルスケア業界においてDXの推進が進んでいる事例を3つご紹介します。
ヘルスケアテクノロジーズ株式会社 – HELPO
ヘルスケアテクノロジーズ株式会社は、ソフトバンク株式会社の子会社であり、オンライン健康相談アプリである「HELPO」を2020年7月より提供開始しました。HELPOはスマートフォンアプリを通して、オンライン上で健康相談や病院の検索から一般用医薬品の購入までがワンストップでできるサービスです。このサービスを活用したことで、福岡市では6,500以上の医療施設において11万人を対象としたPCR検査の受け入れ体制の構築を可能にしました。HELPOによってPCR検査に関わる業務オペレーションを効率化、自動化できた事例です。
株式会社クリプラ – CLIPLA
株式会社クリプラでは、クラウドを活用した電子カルテの「CLIPLA」を提供しています。
クラウド型の電子カルテであるため、同じ患者の情報を全国どこにいても閲覧、編集することが可能になり、従業員がリモートでも情報を共有できるようになりました。
コロナ禍におけるリモート勤務の需要の増加と相まって、その利用が増えているようです。
また、専用端末を必要としないため低コストで導入ができ、その点でも注目を集めているサービスです。
Ubie株式会社 – AI問診ユビー
Ubie株式会社は、AI技術を活用したWeb問診サービスの「AI問診ユビー」を提供しています。
AI問診ユビーでは、患者の基本情報を基にAIが自動で最適な質問を作成し、その回答結果を電子カルテと連携することで、診断結果を自動で医師へ伝えることができます。
看護師による問診の工数が削減されるため、看護師不足に対して有効であるとされています。
またコロナ禍の現状では、来院前にAI問診ユビーを活用することで簡易診断が行えるため、院内の滞在時間減少や、患者の満足度向上などの成果も出ています。
ヘルスケア業界においてDXできる業務とは
ヘルスケア業界において、DXによって代替できる業務にはどのようなものがあるのでしょうか。3つの業務をご紹介します。
遠隔診療
医療業界全体の課題として地域の医療格差が挙げられます。その中でDXの推進によって遠隔で診療が可能になるため、地域間の医療格差を是正することができます。
患者は一家に一台タブレット端末さえ用意できれば、医師がどこにいても簡易的な診療を行うことができるため、病気の早期発見にも繋がります。
医療格差や医師不足の問題解決につながるため、遠隔診療の需要が高まっています。
音声入力による電子カルテの記入
患者のさまざまな医療画像診断は医師にとって負担の大きい業務の一つであり、ミスが許されない業務でもあります。
その中で、AIによってCTやMRIで撮影した画像を事前に診断し異常箇所にチェックを入れることで、医師の診断が簡略化され診断漏れも防げるようになります。
一部ではまだ医師の目による診断が必要ですが、AI診断の精度は向上し続けており、将来的には医師よりもAIの方が短時間に高精度で診断できるようになるそうです。
まとめ
ヘルスケア業界において、コロナ禍における医師不足や地域間の医療格差などの問題が深刻化している中で、DXの推進が進められています。遠隔診療やAIによる画像診断の普及が進むことでこれらの課題が解決でき、より多くの人々の命が救われていくことにつながります。
▼ヘルスケア業界のDXについてご興味がある方は、お気軽にご相談ください!
おすすめイベント・セミナー 一覧へ
9月25日(水)に「【生成AI vs 生成AI】脅威にも対策にもなるって本当?」のセミナーを開催いたします。 生成AI あなたはこの言...
2024年9月10日(火)に、簡単にパワポを作成できる「パワポ生成AI」についてのセミナーを開催いたします。 8月9日に開催した同様の...