11月28日(木)に「ダークウェブで何が売られている?迫りくる新たな脅威への対応策」のセミナーを開催いたします。 今回のセミナーは、1...
ホスティングとは?特徴やメリットをご紹介
社内でサーバーが必要となった場合は、調達方法がいくつもあります。そのひとつとして「ホスティング」と呼ばれるものがあり、一般的にはこちらが利用されます。
ただ、ホスティングが一般的ではあるものの、今まで利用したことがない人はイメージできないキーワードです。今回はホスティングの意味や対になるハウジングとの違い、ホスティングを利用するメリットや注意点を解説します。
目次
ホスティングとは
ホスティングとはインターネットサービスプロバイダなどが管理するサーバーを貸し出してもらい利用することです。サーバを自前で購入して設定や構築、管理から運用まで対応することは難しいため、インターネット経由で貸し出ししてもらうことで、管理・運用を手軽にすることができます。若干意味は異なりますが、レンタルサーバーとも呼ばれるサービスです。
利用者はインターネット経由でホスティングされているサーバーに接続し、ここにデータを保存したり業務アプリケーションを構築したりします。自前のサーバーではないものの、自前でサーバーを利用する場合と同じように利用できることが一般的です。
インターネット経由で利用する仕組みであるため、ホスティングしていれば遠隔地などからも接続しやすくなります。社内にサーバーを設置するような場合は外部からアクセスしにくいですが、ホスティングならばそのような問題を解決可能です。
なお、一般的にホスティングではサーバーの基本的な設定や運用はサービス提供者が対応してくれます。
ホスティングとハウジングの違い
ホスティングに対応する言葉としてハウジングが利用されます。ホスティングもハウジングもサーバーの利用に関連する言葉です。
ただ、ハウジングの場合は「サーバーの設置場所を提供する」との意味合いに変化します。事前に用意してあるサーバーを貸し出してもらう仕組みではなく、自前で購入して設置する必要があるのです。この点でホスティングとは大きく異なります。
サーバーを購入しても社内に設定することが難しいケースに利用されることが大半です。そのような場合にハウジングを利用して、適切な環境に自前のサーバーを配置させてもらいます。
ホスティングとの種類
ホスティングには大きく分けて3種類の方法があり、それぞれ特徴が異なっています。
共有ホスティング
共有ホスティングは1台の物理サーバーを複数の利用者で共有する方式です。マンションの一室を借りるようなイメージを持つと分かりやすいでしょう。1台を複数人で共有するため、複数の物理サーバーを購入するよりも安価で利用できることが特徴です。
ただ、共有のサーバーであるため、他者に影響を与えるような使い方は禁止され、管理者権限は付与されません。また、極端に負荷が掛かる処理が禁止されるなどの制約があります。共有ホスティングは安価で利用できることが最大のメリットですが、その反面、カスタマイズしにくいなどのデメリットがあるのです。
専用ホスティング
専用ホスティングは1台の物理サーバーを1人の利用者だけで占有する方式です。上記のマンションに対して、一軒家を借りるようなイメージを持つと良いでしょう。
共有ホスティングよりコストが高いですが、サーバーの利用や運用面では融通が利く方式です。例えば、利用する個人に管理者権限が付与されるため、必要に応じてサーバー自体の設定変更が可能です。また、自由にソフトウェアのインストールができます。
また、他の利用者に影響が出ないため、負荷が掛かるような処理でも基本的には実行可能です。あまりに負荷が高いと指摘される可能性はありますが、自前の物理サーバーと同じように利用できると考えましょう。
仮想専用サーバー
仮想専用サーバーはVPS(Virtual Private Serve)とも呼ばれるもので、1台の物理サーバーに複数の仮想サーバーを構築するものです。共有ホスティングとの違いは、「他者の影響をうけやすいかどうか」です。
共有ホスティングは1台のサーバーを共有しているため、他者の影響を受けやすくなっています。しかし、仮想専用サーバーは、物理サーバーこそ共有しているものの利用するリソースなどは事前に個々に割り当てられたものです。それぞれが割り当てられた範囲内でのみ利用するため、共有ホスティングのような影響は受けません。
また、専用ホスティングと比較すると安価で導入できるという特徴があります。物理サーバーとしては1台を共有しているため、比較的、低価格で利用できるのです。
ホスティングサービスのメリット
ホスティングにはいくつものメリットがありますが、その中でも特に注目してもらいたいものを3つピックアップして解説します。
運用や管理の負荷が軽減される
ホスティングを採用することで、サーバーの運用や管理に関わる負荷が軽減されます。例えば自前でサーバーを購入すると以下のような負担が発生します。
- サーバー設置場所の確保
- サーバを運用するための要員配置
- 故障などが発生していないかの監視
- 故障してしまった場合の修理
- 定期的なメンテナンス
これらは一例であり、サーバーを保有してしまうと様々な負荷がかかってしまいます。
しかし、ホスティングを選択することによって、これらの負荷は大きく軽減できます。また、サーバー自体を自分で管理する必要がないため、物理的なサーバーを管理するための人員やナレッジが不要となり、負荷を軽減できるメリットにつながります。
短期間で導入できる
基本的にはすでに配置されているサーバーを貸し出してもらいます。そのため、短時間でサーバーを準備してもらうことが可能であり、必要な数だけ短期間で導入可能です。
物理的なサーバーを導入するとなると、サーバーの調達に時間を要します。調達部門を経由して購入しなければならず、ある程度の時間がかかるでしょう。また、サーバーを設置する場所を確保する必要があり、これにも時間がかかってしまいます。
しかし、ホスティングを選択すればこれらの作業が必要ありません。支払いのために契約作業などは必要ですが、サーバーの調達と比較すると短時間で完了するでしょう。
コストを抑えやすい
自分たちでサーバーを購入したり設置したりする必要がないため、コストを抑えやすいメリットがあります。例えば下のようなコストが発生しません。
- サーバーの購入費用
- サーバーの設置費用(データセンターの契約費など)
- サーバーの電気代
- 部品の交換費用
- サーバーベンダーによる保守費用
物理的なサーバーを保有していると、どうしてもこれらのコストが発生してしまいます。しかし、ホスティングを採用すれば、これらを意識する必要がありません。
また、サーバー運用に必要なコストも抑えやすくなります。例えば、サーバーを管理するための要員数は少なくても大丈夫です。物理的なサーバーでは必要となる要員が不要となるため、人件費を削減できます。
ホスティングの注意点
ホスティングはインターネット経由で利用するため、インターネット環境の準備が必要不可欠です。社内の閉じた環境など、インターネットに接続できない場合は採用できないため注意しましょう。
また、共有ホスティングなど契約によってはサーバーのカスタマイズに制限がかかります。自由なカスタマイズを求めるならば、専用ホスティングや仮想専用サーバーを選択しなければなりません。ただ、後者についてはコストが高まりやすいため、その点も注意点として認識すべきです。
まとめ
ホスティングの概要や種類、メリットについて解説しました。ホスティングはサーバーを貸し出してもらうサービスであり、短期間で構築できる、コストが下がるなどのメリットのあるサービスです。
ただ、ホスティングを導入したとしても、サーバーの運用や管理が完全になくなるわけではありません。この点はスキルを持つ担当者を用意したり外部ベンダーに依頼したりする必要があります。
当社SMSデータテックでは、サーバーの設計から運用・管理まで幅広く対応可能です。ホスティングを含め、これからサーバーを構築したいと考えるならば、まずはお気軽にご相談ください。
おすすめイベント・セミナー 一覧へ
2024年11月20日(水)に、「Copilot」についてのセミナーを開催いたします。 今回のセミナーは、皆様から「Copilot」を...
2024年10月23日〜25日に幕張メッセで開催されたJapan DX Week2024秋。春と同じく「生成AI×自動化」をテーマに出...