システム監視とは?監視の必要性や目的、監視項目について解説

コラム
#IT基礎知識

近年は自社システムを持っている企業が多く、どのシステムもビジネスを行う上で重要な役割を担っています。一方、そのようなシステムを利用している企業にとって「システム監視業務」が負担になっていることも事実です。今回は、現場が行っている監視業務を理解したい、改善したいと思っている方に向けて、システム監視の必要性や目的、監視項目について解説します。最後におすすめのシステム監視ツールも紹介しているので、ぜひご覧ください。

システム監視とは

システム監視とは、システムが稼働するために必要なサーバー・アプリケーション・ネットワークなどの状況やリソース使用率を周期的に確認することです。システム監視をすることで、障害の発生をいち早く検知できます。

なぜシステム監視が必要なのか

システム監視を行うことで、もしもの時の備えになります。多くの企業システムはビジネスの基幹を支えるものであり、ちょっとした障害がビジネスに大きな影響を及ぼします。
システム監視では日常的に障害への対策ができ、取引先からも信頼されやすくなるため、ビジネスを展開するうえで非常に効果的です。
一方で、システム監視を行わない場合は相応のリスクが懸念されます。
システム監視は障害の発生を未然に防ぐ意味もあるため、もしもシステム監視をしない場合は小さなトラブルや兆候を見逃してしまう可能性があります。その結果、情報漏洩などの重大なインシデントにつながってしまいます。

システム監視の目的

システム監視の目的は主に3つあります。それぞれ解説します。

障害発生時の初動対応を素早く行うため

システム監視は障害発生時に適切な対応を素早く行う目的があります。システム障害が発生した場合、できるかぎり早く原因を特定し復旧する必要があります。もしもシステム監視をしていなかったら、状況の把握に時間がかかります。最悪の場合、長期休暇中に発生してしまうと、障害が発生していることに気が付かないかもしれません。そうならないためにもシステム監視は重要です。

リソースの過剰使用によるサーバーダウンを防止するため

システム障害が発生する直前は、CPU・メモリ・ストレージ・ディスクなどのリソースが必要以上に使われている可能性があります。その結果、サーバがダウンしシステム障害に繋がってしまいます。システム監視を行うことで、主要リソースの状況を把握できるためサーバダウンを防止しやすくなります。

大規模障害を防ぐため

システム障害は障害が発生する予兆をあらかじめ把握し問題を回避することがベストです。しかし、従来の障害とは異なる新しいパターンの場合、事前の把握が難しく問題を回避できるとは言えません。
そのため、障害発生時は素早く対応し問題を最小限に留め、可能な限り早くシステム復旧に努める必要があります。
最初は小規模のシステム障害だったにも関わらず、気がついたら大規模なシステム障害に発展しているかもしれません。特にインフラ系のシステムに障害が発生すると、売上・利益・ブランドイメージ・信用の失墜など、さまざまな問題に繋がります。システム監視によって、小さな原因さえも見落とさずに対処することができます。

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監視項目の種類

システム監視はさまざまな監視項目を備えています。代表的な監視項目を解説します。

Global外形監視

Global外形監視はネットワークの外部から実際のユーザと同様にURLからアクセスします。実際のユーザーが体感しているWebサイトの挙動や応答時間の遅延の把握を目的としています。監視した結果、異常があればメールなどで通知します。

死活監視

死活監視は対象機器にPINGを送り、それを受け取った機器が送り返すことで機器が動作しているかどうかを確認する監視方法です。PINGはネットワークが正常に動作しているかを確認するためのもので、応答がない場合は対象機器か経路のネットワークかのどちらかに問題があります。

リソース監視

リソース監視はCPU・メモリ・ネットワーク・ディスク・OS・サーバ・ハードウェアなどのリソース使用状況を監視することです。性能監視とも呼ばれています。各リソース状況をグラフで示し、リソースの使いすぎによるサーバダウンを防ぐため、システム障害の予防、早期発見に役立ちます。

接続監視

接続監視はネットワークの指定ポートへ接続し応答があることを確認する監視方法です。ネットワークのレスポンス状態を調べる目的で活用されます。ネットワークがダウンしていたり、性能が悪化した際に管理者へ通知を送ります。

ログ監視

ログ監視はサーバーから収集したログを監視することです。事前にログに含まれる文字列やキーワードを指定することで監視でき、それらを検知するとアラートを送ります。また、ログには日時やIPも記録されるため、誰がどのような操作を行ったかを把握しやすいです。

プロセス・サービス監視

サーバーのプロセスはサーバで実行されるタスクを指します。サーバ上で稼働するプロセスやサービスはアプリケーションとして定義され、プロセスやサービスの状態によってアプリケーションが正常に動作しているかを監視できます。プロセスはWindowsやLinuxサーバに対応しています。

まとめ

今回は、システム監視の必要性や目的、監視項目について解説しました。システムは導入して、ただ使うだけではなく、適切な監視ができないとさまざまなリスクに晒されます。現場のシステム監視業務の改善をするために、ツール導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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