技術用語解説

SWG (Secure Web Gateway)とは?主な機能や活用するメリット・デメリットを解説

SWGとは、プロキシの一種でデータ通信の中継・監視を行い、危険なサイトやアプリケーションをブロックするツールのことです。本記事では、SWGの概要や主な機能と活用するメリット・デメリット、混同されがちな他製品との違いについて詳しく解説します。

目次

  1. 1SWG(Secure Web Gateway)とは
  2. 2SWGの主な機能
  3. 3SWGを活用するメリット・デメリット
  4. 4SWGと混同されがちな他製品との違い
  5. 5利用するSWGを選定するポイント
  6. 6まとめ

SWGとは、プロキシの一種でデータ通信の中継・監視を行い、危険なサイトやアプリケーションをブロックするツールのことです。複数のセキュリティ対策機能が実装されており、企業のセキュリティを強化するとともに、管理の手間やコストを低減できます。

本記事では、SWGの概要や主な機能と活用するメリット・デメリット、混同されがちな他製品との違いについて詳しく解説します。SWGについて知りたい方、セキュリティ強化を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。

SWG(Secure Web Gateway)とは

SWG(Secure Web Gateway)とは

SWG(Secure Web Gateway)とは、危険なサイトやコンテンツへのアクセスを遮断する機能を持ったプロキシのことです。デバイスとインターネットのデータ通信を監視・中継する役割を担い、安全なデータ通信を実現します。

ここからは、SWGが必要な理由や種類について解説します。

SWGが必要な理由

SWGが必要な理由は、ビジネス環境や働き方の変化です。新型コロナウイルス感染症の蔓延などにより、リモートワークやクラウドサービスの利用が増加しました。また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスが活用されており、トラフィックが増えています。

利便性が向上した一方で、サイバー攻撃が高度化・巧妙化しています。企業は、多様なネットワークやデバイスからアクセスできる環境を維持するとともに、万全なセキュリティ対策が必要です。SWGであれば、効率的なトラフィック管理とセキュリティの確保を実現できます。

SWGの種類

SWGには主に以下の3種類が存在します。

  • クラウド型
  • オンプレ型
  • ハイブリット型

順に解説します。

クラウド型

クラウド型は、クラウドサービスで提供されているSWGを利用する形態です。オンプレミスサーバーを自社で用意する必要がないため、物理的な環境の確保や設置の手間、コストを減らせます。また、多地点からのアクセスがしやすく、管理における手間の減少にもつながります。ただし、ベンダーへの依存率が高くサポートの質によっては利便性が低下したり、自由度が制限されたりするリスクがあるでしょう。

オンプレ型

オンプレ型は、自社でオンプレミスサーバーを設置してSWGを利用する形態です。カスタマイズ性が高く、自社に合わせたセキュリティ環境の構築や機能の実装が可能です。また、既存システムとの連携も実現でき、自社にとって最も都合の良い環境を構築できるでしょう。ただ、導入・管理に多くの手間・コストがかかるデメリットがあります。

ハイブリット型

ハイブリット型は、クラウド型とオンプレ型の双方を組み合わせた形態です。クラウド型・オンプレ型のメリットを得られる一方で、2つの形態を運用しなければならないため、管理・運用が複雑になります。手間やコストが増加するでしょう。また、高度な知識やスキルを兼ね備えたセキュリティ担当者がいなければ、ハイブリット型を実現できません。

SWGの主な機能

SWGの主な機能

SWGの主な機能は以下の通りです。

  • IPアドレスの秘匿
  • アンチウイルス
  • サンドボックス
  • URLフィルタリング
  • アプリケーションフィルター
  • DLP

ここからは、上記それぞれの機能について解説します。

IPアドレスの秘匿

IPアドレスとは、インターネット通信を行うための住所です。秘匿すれば、インターネット上での識別を困難にして、プライバシーの保護やサイバー攻撃を受けるリスクを減らせます。

アンチウイルス

アンチウイルスとは、コンピューターに悪影響を与えるウイルスやマルウェアからパソコンを守る機能のことです。ウイルス・マルウェアの検知と駆除を行い、セキュリティリスクを低減します。SWGに実装されているアンチウイルス機能は、最新のセキュリティインシデント情報を基に、リアルタイムでスキャンを実施して企業のネットワークを守ります。

なお、アンチウイルスに関する詳細は以下をご覧ください。
⇒アンチウイルスとは?対策ソフトウェア4選とEDRを徹底比較!

サンドボックス

サンドボックスとは、コンピューター内に仮想空間を作り出す機能のことです。実際のコンピューター環境とほぼ同様の仮想空間であるため、アプリケーションなどの実行ができ、未知の脅威を検出したり無害化したりすることが可能です。サンドボックス機能で脅威を即座に検知すれば、迅速な対応によりシステムへの悪影響を抑えられるでしょう。

サンドボックスの詳細を知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒サンドボックスとは?概要やメリット・デメリットをわかりやすく解説

URLフィルタリング

URLフィルタリングとは、特定サイトへのアクセスを制限する機能のことです。業務に関係ないサイトや怪しいサイトへのアクセスをブロックでき、ウイルスなどに感染するリスクを抑えられます。フィルターの適用には許可しないWebサイトを一覧化する仕組みが取られているため、各社に合わせた柔軟な設計が可能です。

アプリケーションフィルター

アプリケーションフィルターとは、未許可アプリケーションの利用を制限・ブロックする機能のことです。また、従業員がどのアプリケーションを利用しているかの検出も可能です。不要なアプリケーションのインストールや使用を制限して、セキュリティリスクを減らせます。

DLP

DLP(Data Loss Prevention)とは、機密データの紛失や外部への漏洩を防止・阻止する機能のことです。DLPを活用すれば、事前に設定した特定データの持ち出しやコピーを検知し、自動ブロックできます。全データを登録する必要はありません。データの特徴をDLPにインプットさせれば、どのデータを対象とするかも自動判別してくれるため、登録の手間もかかりません。

なお、DLPの詳細は以下をご覧ください。
⇒DLPとは?概要から機能や導入メリット、選定ポイントまでわかりやすく解説

SWGを活用するメリット・デメリット

SWGを活用するメリット・デメリット

SWGの活用には、メリット・デメリットの双方が存在します。ここからは、SWGを活用するメリット・デメリットについて解説します。

SWGを活用するメリット

SWGを活用する主なメリットは以下の通りです。

  • セキュリティ強化を実現する
  • 運用の手間やコストを抑えられる
  • 通信を一括管理できる

多数のセキュリティ対策機能が実装されているSWGを活用すれば、大幅なセキュリティ強化につながります。また、SWG一つで複数の役割を果たすため、ツールを多数導入する必要がなくなり、運用の手間やコストを抑えられるでしょう。

インターネット通信の一括管理も、SWG活用のメリットです。トラフィックの可視化や通信ログの取得・分析ができるため、コンプライアンス強化にもつながります。

SWGを活用するデメリット

メリットがある一方で、SWGの活用には以下のデメリットが存在します。

  • コストがかかる
  • レスポンス速度が低下する
  • 提供ベンダーにより品質が異なる

当然ですが、SWGの活用には導入費用や月々のランニングコストが発生します。とくに、オンプレ型を利用した場合、多くのコストがかかるでしょう。
また、SWGには、Webフィルタリングやウイルスチェックなどの機能が実装されており、多少通信速度が低下し業務効率が下がる恐れがあります。

SWGは複数のベンダーが提供しているツールです。開発・提供するベンダーにより、品質やサポートの充実度が異なるため、自社に合うベンダー・ツールの選定が重要になります。

SWGと混同されがちな他製品との違い

SWGと混同されがちな他製品との違い

SWGは以下の製品と混同されがちです。

  • プロキシサーバー
  • CASB
  • VPN
  • WAF

ここからは、SWGと混同されがちな上記製品との違いについて解説します。

プロキシサーバーとの違い

SWGはプロキシサーバーの一種ですが、従来のものとは機能が異なります。そもそもプロキシサーバーとは、インターネット通信を行う際、デバイスに代わり外部サーバーにアクセスするシステムのことです。SWGは、従来のプロキシサーバーにおけるセキュリティ機能を向上させたツールです。また、SWGは柔軟な設計を可能にしており、各社に合わせたセキュリティ体制を構築できます。

なお、プロキシサーバーの詳細は以下をご覧ください。
⇒プロキシとは?仕組みやメリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説

CASBとの違い

SWGとCASBはともに通信を監視するツールですが、監視対象の範囲が異なります。SWGがWebトラフィック全般を監視するのに対して、CASBはクラウドサービスを利用する通信に特化して監視を行います。

SWGでもクラウドサービスの監視をできますが、CASBの方がより詳細な設定が可能です。近年はクラウドサービスを導入する企業が増えており、SWGとCASBを併用するところも少なくありません。また、SWGとCASBを統合した「次世代型SWG」と呼ばれるツールも提供されています。

なお、CASBの詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
⇒CASBとは?導入のメリットや注意点まで徹底解説

また、CASBの導入を検討している方は、以下もご参考にしてください。
⇒【徹底比較】CASBおすすめ製品4選

VPNとの違い

SWG・VPNは重きを置いている項目が異なります。どちらも、ネットワークに関するセキュリティツールですが、SWGがアウトバウンドアクセスに重点を置いている一方、VPNはインバウンドアクセスの安全性に重きを置いています。

なお、VPNの詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
⇒VPNのセキュリティは安全?セキュリティリスクと対策

また、VPNの導入を検討している方は、以下もご参考にしてください。
⇒【最新】VPN製品おすすめ6選!徹底比較

WAFとの違い

SWGとWAFは保護する対象が異なります。WAF(Web Application Firewall)とは、Webアプリケーションを外部攻撃から守るツールのことです。SWGがWebトラフィックを保護するのに対して、WAFはWebアプリケーションを保護します。

WAFの詳細は以下をご覧ください。
⇒Webサイト・サービス運営で欠かせないセキュリティ対策WAFとは

利用するSWGを選定するポイント

利用するSWGを選定するポイント

SWGは複数存在するため、自社に合うツールの導入が重要です。利用するSWGを選ぶ際には、以下を確認すると良いでしょう。

  • 機能
  • 拡張性
  • 運用・管理の負担
  • ベンダーの実績や信頼性

まず、自社の導入しているセキュリティ対策ツールを棚卸して、SWGにどのような機能が必要かを見極めましょう。拡張性が高いツールを選択すれば、必要に応じて機能を追加できるため、不要なコストを抑えながら長期的に活用可能です。

また、自社の人員で運用・管理できるかの確認も欠かせません。さらに、開発ベンダーの実績が豊富で信用できるかもチェックしましょう。自社に専門スキルを持つ人材がいない場合には、サポートが充実しているベンダーを利用すると安心です。

まとめ

まとめ

SWGとは、危険なサイトやコンテンツへのアクセスを遮断する機能を持ったプロキシのことです。複数のセキュリティ対策機能が実装されており、セキュリティレベルの向上と管理の手間やコストの低減が期待できます。

ただ、近年のサイバー攻撃は高度化・巧妙化しているため、100%防ぐことはできません。万が一、情報漏洩が発生すれば企業の信用やブランドイメージに傷が付くでしょう。情報漏洩を未然に防ぐ対策だけでなく、発生を素早く察知して適切な対応を取るための体制構築が求められます。情報漏洩監視ツール「ダークウェブアイ」は、会社のドメイン情報を入れるだけで「いつ」「どこから」「どんな情報が」漏れてしまったのか、一瞬で分かります。

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