
この度、情報システム部門(情シス)を支援するために開催される「情シス応援パビリオン」に出展することが決定いたしました! 情報システム担...
繰り返しアップデートが行われ、驚くべきスピードで進化する生成AI「ChatGPT」。
直近では、OpenAI社が5月13日にChatGPTの最新モデルGPT-4o(ジーピーティーフォーオムニ)を公開しました。実際OpenAIのアルトマン氏は、2024年1月の世界サミットでChatGPTを携帯電話に例え、以下のように述べており、今後ますますの進化に期待が高まります。
“現在のテクノロジーは、黒と白の画面で数字しか表示できない最初の携帯電話のようなものだ。それから何十年もかかって、今のiPhoneがある……かろうじて使える携帯電話になったんだ”
現時点のChatGPTでも十分すごい機能を有しているように感じますが、まだ序章に過ぎないというのは驚きです。
一方で、頻繁に繰り返されるアップデートを「追いきれなくなっている」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、2025年4月時点でのChatGPTの最新アップデート状況について紹介します。
最新モデルであるGPT-4oについても、アップデート内容や料金を詳しく掘り下げていきます。
今後、業務や事業にChatGPTをはじめとするAIを取り入れることは不可欠です。
最新のアップデート状況を常にキャッチし、現在のビジネスに積極的に取り入れていきましょう。
目次
「4o Image Generation」とは、OpenAIの最新モデル ChatGPT-4o(GPT-4o) に搭載されている、画像生成機能のことを指します。これは、テキストから高品質な画像を生成できる機能で、主にDALL·E(ダリ)技術をベースにしています。
GPT-4oの画像生成はChatGPTのチャット画面だけで完結します。
特別な設定やツールのインストールは不要で、以下の手順で簡単に利用できます。
GPT-4oで生成した画像は、基本的に商用利用が可能です。
しかし、以下のようなガイドラインには注意が必要です。
これらに違反した場合、アカウント停止や生成制限のリスクがあるため、利用規約を確認しつつ安全な使い方を意識する必要があります。
2024年5月13日に、現在のChatGPTの最新モデルである「GPT-4o(GPT-4omni)」が発表されました。
GPT-4o紹介動画: Introducing GPT-4o
2024年5月13日にOpenAIが発表したGPT-4o(Omni)は、これまでのモデルを大幅に進化させた革新的なAIモデルです。
ちなみに、GPT-4”オムニ”と読みます。
GPT-4o最大の進化ポイントは、”マルチモーダル入力への対応”です。
テキストの他、画像や音声、動画など、複数のモダリティ(情報の種類)を単一のモデルで処理することができます。
GPT-4oであれば、例えば画像の内容を理解し、それに基づいた質問に答えたり、音声から文字起こしを行い、要約を作成することが可能です。
その他、動画の内容を分析して詳細なレポートを作成することもできます。
続いて、GPT-4oのアップデート内容をより詳しく見ていきましょう。
GPT-4oは、大幅なアップデートが行われています。主なアップデート内容は以下の通りです。
上記のようなアップデートにより、GPT-4oはより強力かつ安全なAIモデルとなったと評価されています。
感情の理解などにより、いよいよAIの能力が人類に迫ってきていると感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、アップデートの中核であるマルチモーダル対応についてもう少し詳しく見ていきましょう。
OpenAI社による発表では、音声入力・出力機能が大幅に改善されたと述べられています。
音声入力は文字入力よりもスピーディーにできるので、ビジネスの壁打ちや英会話練習などでより便利に使えるようになりました。
PCの場合、音声入力の使用には拡張機能をインストールしていただく必要があります。
上記ダウンロードページより、ブラウザに拡張機能を追加してください。
その後、ChatGPTを開くと右下に緑のマイク「🎙」ボタンが出てくるので音声入力(出力)が可能になっています。
スマホアプリ版で使っている場合は、設定からマイクの使用を許可するだけでOKです。
ぜひ、ご自身で試しに使用してみてください!
ChatGPTの画像生成能力が向上している点も今回のアップデートの目玉です。
今回の機能向上で、広告用バナーやイメージ図、芸術領域など、活用範囲がますます広がっていくでしょう。
実際、企業が配信するWeb広告でAI生成画像を目にするのが多くなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTで画像生成をする場合の注意点として、大元となる「ChatGPT.com」上で使用しても画像生成能力がまだ低い点です。
実際、弊社でGPT-4oにアップデートした後に試してみても以下のようにまだ実務に活用できるレベルには達していませんでした。
ChatGPTの画像生成機能をフル活用するなら、「DALL-E」や「Stable Diffusion」といった画像生成モデルを利用しましょう。
GPT-4oのAPIを用いて、より高度な画像の生成が可能です。
GPT-4oはアップデートなしでも利用可能です。
ただし、無料プランだと回数制限があるので、無制限で利用したい場合は有料プランへの切り替え(アップグレード)をする必要があります。
アップグレード方法は以下の通りです。
まずはブラウザより、「ChatGPT」にアクセスしてログインしてください。
サインアップ(ユーザー登録)がお済みでない方は、まずサインアップを行いましょう。
画面左上より、「アップグレードする」を選択してください。
「Plus」「Team」のいずれかのプランに切り替えることで、GPT-4oにアクセス可能です。
GPT-4oの料金は、以下の通りです。
プラン | 無料プラン | Plusプラン | Teamプラン |
---|---|---|---|
料金 | 0$/月 | 20$/月 | 1人あたり25$/月 |
利用可能な機能 | ・文書作成、問題解決などの支援 ・GPT-3.5へのアクセス ・GPT‑4oへの限定アクセス ・高度なデータ分析、ファイルアップロード、ビジョン、ウェブ参照、カスタムGPTへの限定アクセス |
・新機能への早期アクセス ・GPT-4、GPT‑4o、GPT-3.5へのアクセス ・高度なデータ分析、ファイル アップロード、ビジョン、ウェブ参照へのアクセス ・DALL-Eを使った画像生成 ・カスタムGPTを作成して使用する |
・GPT-4のより高い制限、GPT‑4o、DALL-E 画像生成などのツール、高度なデータ分析、ウェブ参照など ・GPTを作成してワークスペースと共有 ・ワークスペース管理用の管理者コンソール ・Teamで使用するデータの学習制限 ※切り替え可能 |
また、GPT-4oのAPIの料金は以下の通りです。
ご覧の通り、GPT-4-turboよりも料金が安くなっています。
2023年11月のアップデートでは、「GPT-4 Turbo」が登場しています。
GPT-4 Turboとは、ChatGPTの言語処理能力大幅強化バージョンです。
GPT-4 Turboの処理能力と、旧モデルの「GPT-4」「GPT-3.5」の 違いは以下のようになっています。
ご覧の通り、従来モデルに比べて大幅に言語処理能力が強化されています。加えて、画像の入出力にも対応しています。
前述の最新モデル「GPT-4o」になり、同様の言語処理能力に加えて、画像以外に音声や動画の入出力にも対応。
API利用料金なども大幅に下がっています。
今後のChatGPTのアップデート予定も見ていきましょう。
2025年に大型アップデートとなる「GPT-5」が予定されています。
2024年5月28日には、GPT-5に向けてのものと予想される次世代フロンティアモデルのトレーニング開始を発表。
OpenAIのサムアルトマンは、GPT-4からGPT-5へのアップデートは、単純に「よりインテリジェントになる」という物だと発言しています。
GPT-5へのアップデートで、さらなる自然言語処理能力の向上や高速化、新機能の追加などが期待されています。
SMSデータテックでは、AI活用も視野に入れた業務改善コンサルティングサービスを提供しています。
ChatGPTを活用して業務の効率化を考えている方はお気軽にご相談ください。
ChatGPTがアップデートされる時の注意点は以下の通りです。
特に、ChatGPTをAPIで利用している事業者は要確認の内容となっています。
バックアップの確保は必須です。
アップデートにより既存のデータが失われる可能性があるため、事前に重要なデータのバックアップを行っておきましょう。
アップデート時にはChatGPTのリリースノートを確認しておきましょう。
新しいバージョンの変更点や新機能、修正点などが確認可能です。
アップデート後のシステム要件も確認しておきましょう。
新しいバージョンのChatGPTが動作するためのハードウェアおよびソフトウェアの要件を確認のうえ、既存環境がそれらを満たしているかチェックしてください。
使用しているプラグインやカスタムコード、外部システムとの互換性を確認してください。
新バージョンが既存の環境で問題なく動作するか検証が必要です。
互換性の確認がとれたらテスト環境で試験運用してみましょう。
テスト環境でChatGPTの新バージョンを試験運用し、重大な問題がないか確認してください。
テスト運用することで、本番環境で運用した際のバグや影響を最小限に抑えることができます。
アップデート作業に伴うダウンタイムが発生する可能性があります。
業務やサービスに影響を与えない時間帯にアップデートを実施するなど、事前に計画を立てましょう。
可能であれば、フォールバックプランも準備してください。
アップデートが失敗した場合に元のバージョンに戻せるように用意しておきましょう。
アップデート後の新機能や変更点に関する内部ドキュメントも更新しておきましょう。
余裕があれば、社内向け・顧客向けに必要なトレーニングや説明会を実施してください。
問題が発生した際に迅速に対応できるよう、サポート窓口の連絡先を確認しておきましょう。
以上のように、ChatGPTの活用にあたっては様々な注意点があります。
ここまで、ChatGPTの最新アップデート状況やアップデート時の注意点について解説してきました。
ChatGPTの最新モデルは「GPT-4o」。マルチモーダル(テキスト以外の画像・音声・動画の入出力)対応が大幅に強化されています。
日夜進化が止まらないChatGPTをはじめとするAIを、業務に取り入れていくことはもはや必須です。
AIを有効に活用して業務効率化や自動化を積極的に進めていきましょう。
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