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パワポ生成AIとは、ユーザーが入力したプロンプトに従い、プレゼン資料などを自動作成してくれるツールのことです。利用すれば、業務効率化や資料の品質向上など、さまざまな効果を得られます。ただ、生成された情報に間違いが含まれる可能性があり、活用には注意が必要です。
本記事では、パワポ生成AIの概要やおすすめツール22選、利用ツールを選ぶ際の着眼点について詳しく解説します。パワポ生成AIについて知りたい方、利用を検討してる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
パワポ生成AIの活用には多くのメリットがあります。ここからは、パワポ生成AIを活用する主なメリットについて解説します。
パワポ生成AIの活用は、業務効率化につながります。本来は人手で行っていた資料やコンテンツの作成をAIがサポートしてくれるため、全てを人間が行う必要がありません。活用するツールにより実装されている機能が異なりますが、中にはグラフ・表の作成や文章の生成・要約まで行ってくれるAIも存在します。多言語対応のツールを活用すれば、翻訳もしてくれます。
資料作成の時間が減少するため、従業員は本来行うべきコア業務に集中できます。ルーティンワーク・単純作業の時間を減らし、利益の向上やコスト削減を目的とした活動に時間を使えるでしょう。コア業務への集中は、企業競争力の強化につながります。
資料やコンテンツにおける品質の標準化・向上が期待できる点も、パワポ生成AIを活用するメリットです。デザインに関する知識やスキルがなくても、見やすくわかりやすい資料を誰でも作成できます。
パワポ生成AIの活用によりコスト削減も可能です。業務を効率化できるため、残業代などを抑え人件費を削減できるでしょう。また、デザインや資料作成を外注している企業は、そのコストを削ることが可能です。
続いて、具体的におすすめのパワポ生成AI22選を紹介します。
出典:イルシル公式Webサイト
イルシルは、日本企業が開発・提供しているAI搭載のスライド自動生成ツールです。1,000種類を超える豊富なデザインテンプレートや、デザインパーツが用意されており、誰でも高品質な資料を作成できます。
なお、イルシルの詳細は以下をご覧ください。
⇒イルシルとは?特徴と主な機能や料金プラン、利用方法を解説
Beautiful.AIは、AIがリアルタイムでスライドのデザインを自動調整してくれるツールです。チームメンバーとの共同作業機能が実装されているため、複数人で共有しながら資料を作成できます。
Canva AIスライドは、デザインやレイアウトを選択後、写真を追加すればAIが自動でデザイン候補を提示してくれるツールです。AIによる文章や音楽生成機能も実装されており、無料で活用できます。
ChatBAは、OpenAI APIを使用してスライドを生成してくれるツールです。アカウント登録をすれば無料で利用できます。また、直感的に操作できる点も魅力です。
出典:Gemini for Google Workspace公式Webサイト
Gemini for Google Workspaceは、Google Workspaceとシームレスに連携するAIサービスです。パワポ生成以外にも、メールの整理やドキュメントのサマリー作成、文字起こし・翻訳など、さまざまなシーンで活用できます。
Googleが提供しているAIであるGeminiの詳細を知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒Gemini(ジェミニ)とは?特徴や使い方、活用事例を解説
Gammaは、プレゼンテーションやWebサイトなどをAIが数秒で無制限に作成してくれるツールです。ワンクリックでコンテンツのスタイル変更する機能も実装されており、既存フォーマットのブラッシュアップにも活用できます。
GPT for Slidesは、Googleスライド用のAIアシスタントツールです。チャットで指示すれば、新しいスライドの作成や画像追加などの編集をAIが行ってくれます。また、画像を生成した上でその画像をスライドに挿入可能です。
smart-slidesは、スライドショーを簡単に作成できるChatGPTのプラグインです。見出しと内容を入力すれば、スタイリッシュなデザインのスライドを生成してくれます。
smart-slides以外の便利なChatGPTプラグインを知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒ChatGPT for Googleとその他ChatGPTのChrome拡張機能15選!
Simplifiedは、画像生成や背景の加工に強みを持つツールです。フォントや色、サウンドなどを簡単に編集できるため、視覚的なインパクトを重視したい方におすすめです。
SlidesGoは、テーマやスタイルを選ぶだけで、AIが自動的にプレゼンテーションを作成してくれるツールです。AIが生成した資料はオンラインエディターで編集でき、完成品のPDFダウンロード・リンク共有が可能です。
SlideGeniusは、わかりやすいインターフェースと高度なAIが魅力のツールです。デザインの提案やコンテンツ作成、レイアウト最適化をサポートしてくれるため、資料を数分で作成できます。
SlidesAIは、主要な英語や日本語、フランス語などをはじめ、計100言語をサポートしているツールです。グローバル企業であっても、使いやすいでしょう。スライドのビデオ変換や文章の言い換え、引用検索など、便利機能も多数実装されています。
Presentations.AIは、数回のクリックで魅力的なプレゼンテーションを作成してくれるプラットフォームです。スタイルやコンテンツに合わせたデザインをAIが提案してくれます。
Preziは、少ない時間でアイデアの幅を広げ、資料の質を向上させてくれるツールです。PreziはAI機能が実装される前から、プロがデザインしたテンプレートなどを提供しており、180ヵ国以上・1億4,000万人以上のユーザーに愛されています。
Presentoryは、インパクトがあり印象に残るプレゼンテーションの作成をサポートしてくれるツールです。複数のアニメーションエフェクトやテキスト、ステッカーが用意され、継続的なテンプレートの更新も行われています。直感的に操作可能なインターフェースが採用されているため、リテラシーが高くない方でも安心です。
Pitchは、構成からデザイン、本文までをAIが生成してくれるツールです。さまざまなツールとの連携やチーム共有機能が実装されているため、複数人での資料作成に便利です。
Zoho Showは、視覚に訴えるプレゼンテーションの作成をサポートしてくれるツールです。企業紹介や営業用、事業提案書など利用シーン別のテンプレートが複数用意されており、資料をアップグレードできます。また、パワポ以外にもHTMLやODP、PDFなど、多数のデータ形式で成果物を出力可能です。
出典:Microsoft 365 Copilot公式Webサイト
Microsoft 365 Copilotは、Copilotの機能によりMicrosoft 365での作業を効率化するツールです。指示に基づく資料の最適化やWordをパワポに変換するなど、複数の機能を活用できます。個人向け・一般法人向け・大企業向けプランが3つに分かれているため、自社に合うものを選びやすいでしょう。
出典:Tome公式Webサイト
Tomeは、プレゼンや教育用資料、絵本の作成をサポートしてくれるツールです。入力したテキストに基づき、AIが文章と画像を自動生成してくれます。また、多彩なテンプレートが用意されており、直感的にデザインをカスタマイズできます。
EdrawMind AIは、AIが搭載されたマインドマップ作製ツールです。作成したマインドマップを、魅力的なスライドやモバイル用ポスターに変換する機能が実装されており、資料作成に役立ちます。また、ガントチャートやブレインストーミングなど複数のモードがあるため、多彩なシーンで活用できます。
MagicSlidesは、Googleスライド上で作動するAIスライド生成ツールです。高度なテキストの要約能力とスピーディーなスライド生成機能が特徴で、効率的な資料作成をサポートしてくれます。また、YouTube動画のインポートや、Wikipedia・URLからの情報取り込み機能も実装されています。
デザインAC プレゼン資料AIは、入力したキーワードに従いChatGPTがタイトルや目次、内容を自動生成してくれるツールです。生成した内容に合う画像挿入も自動で行われます。特別なスキルがなくても、簡単に資料を作成できるでしょう。
パワポ生成AIは複数あり、多くの効果を得るには自社に合うツールの導入が重要です。利用するツールを選ぶ際には、以下を確認しましょう。
AIツールは世界中で開発されており、中には日本語対応していなかったり、日本人の価値観に合わないデザインだったりするケースがあります。また、ツールごとに機能が異なるため、自社に合うか確認しましょう。多機能のツールは費用が高い傾向があり、オーバースペックのツールを導入するとコストパフォーマンスが悪くなる恐れがあります。気になるツールがあれば、無料お試し期間などで操作性に問題がないか確認すると良いでしょう。
便利なパワポ生成AIですが、活用する上での注意点も存在します。最後に、パワポ生成AIの注意点について解説します。
パワポ生成AIによりアウトプットされた情報は、必ずしも正しいとは限りません。パワポ生成AIに限らず、生成AIは基本的にインプットしたデータを基に情報をアウトプットしています。情報が古かったり、そもそも間違えた情報を学習していたりすれば、アウトプットデータにも誤情報が含まれてしまいます。
パワポ生成AIで作成した資料は、オリジナリティや説得力が欠ける可能性があります。現状のAI技術では、人の心を動かす文章・デザインの作成が困難です。また、営業のプレゼンや提案資料の場合、ありきたりなものとなり、インパクトにかける可能性があります。
パワポ生成AIを活用したとしても、人手による確認と手直しが欠かせません。とくに、数値データや固有名詞、引用情報などに不備がないかは、必ずチェックしましょう。また、グラフや表、図が適切に活用されているか、見やすいかも確認し、必要に応じたブラッシュアップが求められます。
あくまでパワポ生成AIはサポートツールであり、全てが完結するわけではありません。
パワポ生成AIとは、ユーザーが入力したテキストや画像データに基づき、PowerPointを自動で作成するツールのことです。利用すれば、資料作成業務を効率化でき、コア業務に多くの時間を使えるようになるでしょう。また、資料品質の向上や標準化も期待できます。
昨今は多くのAIが生み出され、業務改善に役立っています。業務改善による生産性の向上は、企業競争力アップにもつながるため、上手く活用することが重要です。