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情シスのアウトソーシングサービスとは、情報システム部が行っている業務を代行するサービスのことです。利用すれば、安定的な人材確保と情シス担当者の負担軽減やコア業務に集中できる体制の整備、豊富な知見の活用など多くのメリットを得られるでしょう。
本記事では、情シスアウトソーシングサービスの概要やメリット・デメリット、おすすめ17選について詳しく解説します。情シスのアウトソーシングサービスについて知りたい方、利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
情シスのアウトソーシングサービスとは、企業や組織の情報システム部が担っている業務を受託して代わりに行うサービスのことです。DXを推進する企業が多くIT人材の需要が増加している一方で、供給が追いついていません。情シスを担う人材が不足しており確保が困難なため、情シスのアウトソーシングサービスが注目されています。情シスの負担軽減を目的にアウトソーシングを利用する企業もあれば、そもそも企業に情シスを設けずに全ての業務を委託するところも少なくありません。
ここからは以下の事項について解説します。
アウトソーシングしやすい業務は、専門知識やスキルが必要であるものの定型化されたノンコア業務です。例えば以下が該当します。
具体的な事例を知りたい方は以下をご覧ください。
⇒ITアウトソーシング事例8選!メリット・デメリットや導入ステップとポイントを解説
IT戦略の策定や方針の検討・決定など、企業の戦略に関わる要素を検討するコア業務はアウトソーシングに不向きです。具体的には以下が該当します。
アウトソーシングを行っている企業の中には、コンサルティングなどにより上記のサポートを実施しているところも存在します。コア業務のサポートも受けたい場合には、対応可能か確認すると良いでしょう。
情シスのアウトソーシングサービスの費用相場は、月額10万円から100万円程度といわれています。依頼する業務量やそのレベルにより大きく異なります。依頼内容が高度であれば、費用が高くなるでしょう。
また、料金体系は以下2つに分かれます。
月額固定制の場合、毎月の料金が決まっており予算が立てやすい点がメリットです。従量課金制は、依頼した業務に応じて料金が発生するため無駄なコストが発生しにくい特徴があります。毎月ある程度決まった量の依頼業務が発生するか、スポット的に発生するかなどにより、どちらが適しているかが異なります。
続いて、情シスのアウトソーシングサービスを活用する以下2つについて解説します。
情シスのアウトソーシングサービスを活用する主なメリットは、以下の通りです。
自社で独自に雇用するのとは違い、アウトソーシングサービスを活用すれば安定的にIT人材の確保が可能です。情シス担当者の負担を軽減可能で、コア業務に集中できる体制を整備できるでしょう。また、残業代や教育費用の削減にも役立ちます。アウトソーシング業者は、豊富なノウハウ・最新の情報を保有している可能性も高く、業務改善やDXの推進にも効果的です。
一方で、情シスアウトソーシングサービスの活用には以下のデメリットが存在します。
全てをアウトソーシング業者に任せた場合、自社にノウハウが溜まりません。場合によっては、アウトソーシング業者への依存性が高まり、いいなりになってしまう恐れがあります。業務を依頼したとしても、定期的にコンタクトを取り業務の改善点や最新の情報などを共有してもらう体制の構築が重要です。
続いて、おすすめの以下情シスアウトソーシングサービス17選を紹介します。
ITアウトソーシングサービスは、業務改善に向けた自動化提案も行ってくれるサービスです。自動化のコンサル・開発・運用も行っており、ただ単に業務をアウトソーシングするだけでなく現場のニーズに沿った提案を受けられます。また、20年以上ITの運用に関わった実績を基にしているため信頼性も高い特徴があります。
フレクシーサポートは、月額制・従量課金制の双方に対応しており柔軟性が高いサービスです。専属のITサポーターが支援してくれます。また、セキュリティ対策にも取り組んでおり、ISMS・Pマークを認証取得しているため安心して業務を委託できます。
ティースリーITサポートサービスは、年間対応実績5,000件以上を誇るサービスです。豊富なスキルを有するスタッフが、さまざまな悩み・課題をワンストップで解決してくれます。ヘルプデスクなどだけでなく、IT化・働き方改革の推進やワークフロー改善なども依頼可能です。
情シス代行パックは、月額4万円からプロのサポートを受けられるサービスです。ヘルプデスクや設定サポート、トラブル対応など、20種類以上のサービスを受けられます。また、毎月のミーティングでシステムに関する課題の相談も可能です。
ITフィールドサポートは、IT関連の業務や課題サポートをトータルで請け負ってくれるサービスです。カンボジアでもアウトソーシングサービスを展開しているため、カンボジアに拠点がある企業にもおすすめです。
トータルITヘルパーは、全国に37の営業所を設けており遠方でも訪問対応してくれるサービスです。プランも複数あり、自社に合うものを利用できるでしょう。年間対応件数は17万件を超えており実績も豊富です。
情シスフォースは、初期費用がかからないサービスです。エンジニア出身のスタッフがサポートしてくれるため、高品質かつスピーディーな課題解決が期待できます。また、蓄積したノウハウを基に企業の成長や課題に応じたサポートを受けられます。
まるごと情シスBPOは、標準化の仕組みづくりを行ってくれるサービスです。トラブル対応のなかでも、標準化できるものはFAQや運用フローに組み込み、問い合わせしなくても解決可能な仕組みづくりをサポートしてくれます。また、高いITスキルを有した人材がサポートしてくれるため安心です。
ReSM plusは、社内ヘルプ代行とFAQシステムをセットで提供しているサービスです。自己解決型の社内サポート体制を確立可能です。FAQの追加や改善は代行してくれるため、手間もかかりません。
OMAMORIは、1ユーザー月額1,000円で利用できるサービスです。オプションを利用すれば、対応内容のレポートを毎月作成・送付してくれるため、どのような問い合わせが多かったかなどを把握できます。
出典:コルサポ公式Webサイト
コルサポは、ITに関連する設定や操作、トラブルを電話とリモートで解決してくれるサービスです。日本語の公式マニュアルが存在するものであれば、どんな機器・ソフトウェアのトラブルにも対応してくれます。
LCM運用サービスは、パソコンメーカーのDynabook社が展開するサービスです。Dynabook社の機器はもちろん、他社のものであってもサポートを受けられます。パソコンメーカー視点で業務効率化をサポートしてくれる点が特徴です。
RICOH 情シスおまかせパックは、リコーのITエンジニアが顧客の情報システム業務を代行して、さまざまな障害や疑問に対応するサービスです。月額3,900円から利用でき、IT人材の確保と比べ低コストで利用可能です。電話で伝わりにくい内容は、パソコン画面を共有・操作しながら答えてくれるため理解しやすいでしょう。
KICK OPSは、業務量に応じたプランが複数用意されているサービスです。自社に合うものを選択できるでしょう。また、KICK ZA ISSUE社はAIやRPAによる自動化支援も行っており、業務効率化を進めたい企業にもおすすめです。
情シスSAMURAIは、創設30年の豊富な経験と実績に基づいたサービスです。相談から最短2週間でアウトソーシングを開始してくれるため、急いで業務を依頼したい企業におすすめです。また、3名以上の専任チームによるサポートを受けられ、スピーディーな課題解決が期待できます。
情シスサポートサービスは、時間内であれば無制限に問い合わせできるサービスです。従量課金制ではないため、気兼ねなく相談できます。複数のプランと多数のオプションがあり、必要なもののみを利用することで高い費用対効果を得られます。
情シス特化型運用支援サービスは、常駐で業務を代行してくれるサービスです。また、課題・業務フローの可視化や効率化、自動化も行ってくれます。情シス業務の効率化に特化したオリジナルツールを提供してくれる点も特徴の一つです。
本記事で紹介した通り情シスのアウトソーシングサービスは数多く存在します。最後に、自社に合うサービスを選択するために確認すべき以下4つのポイントを紹介します。
まず、対応範囲を確認しましょう。情シスの業務は多岐に渡り、総合的に対応している業者や特定の業務のみ請け負っている業者などさまざま存在します。また、事前に情シスにおける課題やアウトソーシングを利用する目的を明確にして、委託したい業務を整理することが重要です。情シスで行っている業務を以下の3つに分類すると良いでしょう。
将来的にアウトソーシングを利用する業務範囲を拡大する可能性があれば、そのことも念頭に置いて委託先を選定しましょう。
サービスレベルや実績の確認も欠かせません。サービスレベルが低ければ、アウトソーシングしても自社で業務のやり直しが必要になり、手間が増えたりコストが無駄になったりする恐れがあります。自社と同じ規模の企業・同じ業界に属する企業にサービス提供を行った実績があるかや、顧客の評判は良いかを確認しましょう。また、自社が活用しているシステムを利用した経験があると、スムーズにアウトソーシングできる可能性が高まります。
アウトソーシングにより自社が保有する個人情報や機密データの管理を依頼するケースでは、セキュリティ体制の確認も重要です。情報漏洩が発生すれば、企業の信用や競争力が低下する恐れがあります。信頼できる企業の選定が欠かせません。SO27001やPマーク(プライバシーマーク)などの認証を取得していれば、一定のセキュリティ基準を担保している証拠となるため、認証取得の有無を確認すると良いでしょう。
コストパフォーマンスの確認も必要です。例えば、自社で採用するよりもアウトソーシングの費用が高ければ、独自に人材を確保したほうが良いでしょう。一方、料金が安かったとしても、サービスの質が悪ければ期待する成果は得られません。サービス品質とコストのバランスを踏まえた委託先の検討が重要です。
情シスのアウトソーシングサービスとは、企業や組織の情報システム部が担っている業務を受託して代わりに行うサービスのことです。DXの推進などによりIT人材の重要性が増していますが、供給が足りないため確保が簡単ではなく、アウトソーシングサービスが注目されています。利用すれば、安定的な人材確保と情シス担当者の負担軽減やコア業務に集中できる体制の整備、豊富な知見の活用など多くのメリットを得られるでしょう。
SMSデータテックでは、20年以上ITの運用に関わった実績を基にしたアウトソーシングを提供しています。ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。