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各種のセンシングやAI、ビッグデータといった幅広い分野の技術を活用して、自動車などの自動運転技術の革新が進んでいます。この自動運転の実現やそれと関連した自動化の技術は、社会に大きな恩恵を与えるとして期待されるものです。
本記事では、自動運転の現状と将来性、自動化の活用についてご紹介します。
目次
自動運転とは名前の通り車や各種の乗り物、ロボットなどを自律的に動かす(運転する)技術です。未来の技術として注目を集め続けてきましたが、その発展状況は目覚ましく、いよいよ実現段階までこぎつけています。本項では自動運転で実現できること、利用される技術、自動運転のステップ、現在の実現状況について記載します。
自動運転は自動車やロボット、その他の運転操作ができる機器に対して、人間が直接的に操作しなくても動作させるための技術です。一般的に現在人間が行っている運転操作を機械により代替するため、現在人の手が必要であったことを無人(あるいは遠隔で監視する程度)で行うことができます。
自動車の運転であればドライバーが運転に意識を向け、手足を使って操作をしていたことを、自動運転ではコンピュータが行います。人間がかけていた労力を機械により代替することで、作業コストや操作ミスを減らすことができます。また、運転操作に危険が伴う場合には、これも自動運転ならば避けることが可能です。
自動運転システムは一般に5段階のステップがあるとされています。この5段階の内訳は下記です。(レベル0を含めると6段階)
それでは、現在自動運転はどのレベルまで実現されているのでしょうか。
日本国内では2021年に本田技研工業よりレベル3の機能が搭載されたレジェンドという自動車が発売されています。ただし、レベル3での自動運転の実行には、法規制や道路、ネットワークなどシステム側が完備されていることが必須であるため、機能が使える道路は一部に限られています。
また、海外に目を向けると、ドイツでは2021年に自動運転レベル4を限定的に許可するように道路交通法が改正されました。またメルセデスベンツは2022年前半に自動運転レベル3に対応した自動車を販売予定ともいわれています。
一口に自動運転といっても、利用される技術は様々で、複数の分野の技術が複合的に利用されています。
車体には追突を避けるべくセンサーと、連動して減速を行う制御が必要です。また、運転者に替わり道路の標識や周囲の状況、天候などの様々な情報を取得して、それに対応した運転の判断を下す機能も必要となります。運転で利用される機能の強化や運転者が行っている行動を自動化する仕組みが活用されています。
より大きな視点では、自動運転を行う自動車間で、道路の混雑状況や工事情報などをやり取りして渋滞を防ぐような仕組みも必要となります。スマートモビリティ、コネクテッドカーと呼ばれる分野の技術も利用が進んでいます。
これらの自動運転で現在運転者が行っている判断と対応は自動運転の仕組みの中で実現しなければなりません。各種の判断を行うためには、運転データの蓄積を行い、それをAIに学習させて精度の高い判断を求める技術も利用されています。
自動運転および各種の機器の自動化に関して、メリットと転用が期待される分野について記載します。
自動運転の実現およびその転用による自動化の活用には、下記のメリットが期待されています。
自動車分野に限らず、自動運転技術およびその中で培われた各種の技術は、先述の様々なメリットを生かして、幅広い分野での転用が期待されています。
乗り物やロボットを利用している分野全てで、自動運転は活用可能です。また、その中の一つの技術を利用して一部でも自動化することで、自動運転の持つメリットを生かすこともできます。
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