2024年10月23日〜25日に幕張メッセで開催されたJapan DX Week2024秋。春と同じく「生成AI×自動化」をテーマに出...
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)を使おう!概要や使い方を説明
2023年11月、Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)の一般向けの提供が開始されました。オフィスソフトウェアとして大きなシェアを持つMicrosoft 365(およびOffice)に生成AIによるユーザーの補助を組み込んだこのサービスは、多くの業務での活用が期待されます。
トレンドの生成AIの活用の中でも、Microsoft Copilot for Microsoft 365は既存の製品へ生成AIを組み込んで提供されているためユーザーは利用しやすいといえます。ぜひとも、Microsoft Copilot for Microsoft 365の使い方を知り、業務に役立てていきたいところです。
本記事では、Microsoft Copilot for Microsoft 365について、概要、できること、活用方法の例やその他の生成AIとの違いなどを紹介します。生成AI活用の第一歩として利用いただければ幸いです。
目次
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)とは
Microsoft Copilot for Microsoft 365とは、生成AIによる要約や入力補助などの機能により、業務の生産性や品質を向上させるサービスです。Microsoft Copilot for Microsoft 365は、Microsoft社のOffice製品サブスクリプションサービスMicrosoft 365に組み込まれる形で提供されます。WordやExcel、PowerPoint、TeamsなどのMicrosoft 365製品やメール、カレンダーなどで、製品の機能を拡張したようにシームレスに生成AIを利用することが可能です。
Microsoft Copilot for Microsoft 365については、下記の記事も参照ください。
➡「Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)がついに登場!特徴やメリットは!?」
Microsoft Copilot for Microsoft 365はMicrosoft社のOffice製品を利用して行う各種の資料作成などの業務で活用できます。Wordでの文書作成、Excelでの集計データのまとめ資料作成、PowerPointでのプレゼンテーションスライドの作成、Teamsでのオンライン会議など、様々なMicrosoft製品を使った業務で活躍します。
生成AI「ChatGPT」についても今すぐチェック!
➡「まだ間に合う!教えて、黒石先生!今話題のChatGPT活用術~初級編~」
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)の導入手順
CopilotはMicrosoft社による生成AIサービスのブランドです。提供形式は複数存在します。
- Microsoft Copilot:ブラウザから利用できるWebサービスとして提供。旧:Bing Chat、Bing Chat Enterprise
- Copilot in Windows:Windows11向けにアプリケーションとして提供。
- Microsoft Copilot for Microsoft 365:クラウドサービスとして提供されるMicrosoft 365および周辺アプリから利用できる機能として提供。
2024年1月13日時点で、Microsoft Copilot for Microsoft 365は大企業向けのEA契約で300シート以上のテナントを持つ場合にのみ提供されています。価格は現状のMicrosoft 365 Eの契約に加えて、1ユーザーあたり月額30$です。
Microsoft Copilot for Microsoft 365の契約をすることで、順次Microsoft 365アプリに組み込まれた形で提供されます。クラウドサービスとして提供されているため、利用者側で対応しなければいけない手順はありません。
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)でできること
Microsoft Copilot for Microsoft 365を使ってできることの例を、Microsoftアプリの種類別に紹介します。
Teams
- チャット内でのチャット呼び出し、対話・質問
- オンライン会議でのチャット呼び出し、対話・質問
- ホワイトボードでのアイデア生成
Word
- 文章の下書き
- チャットでのコンテンツの作成、要約、質問
Excel
- データの分析、可視化などのサポート
- 数式の生成
PowerPoint
- スライドの下書き
- チャットでの質問
Microsoft 365 Chat
- 状況の確認
- テキストの生成
- 質問
Microsoft Viva
- 従業員コミュニケーションの活性化
OneNote
- メモの要約
- ToDoリスト作成
- プラン設計
- チャットでの質問
Loop
- 共同作業のためのプロジェクト作成
- 情報の絞り込みと編集
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)の業務での活用方法5選
Microsoft Copilot for Microsoft 365でできることから、より具体的な業務での活用事例を紹介します。
調査資料作成の効率化
WordやExcelでの資料作成において、情報の収集はCopilotへの問い合わせを利用することで効率的に実施できます。また、文章の下書き、データ集計のサポートなどを活用して資料作成内の単純な作業も削減できます。
スライドのベースデザイン
PowerPointでスライドを作成する場合には、ベースとなるデザインはCopilotに案を提示してもらいましょう。ユーザーはコンテンツ作成に集中し、内容を充実させることに注力できます。
よくある質問への回答は自動化
Teams内のチャットでよくある質問については、Copilotを利用してもらうことで自動的に回答してもらえます。繰り返し行われる質問への対応を削減可能です。
複雑な会話の議事録生成
Teamsでのオンライン会議ではCopilotの文字起こしで議事録を簡単に作成できます。さらに要約機能で要点をまとめることもできます。
文章の要約
文章作成時には、推敲を行い要点をまとめることが重要です。Wordに書き出した内容をCopilotの要約機能で簡単にまとめられます。
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)とその他の生成AIとの違い
Microsoft Copilot for Microsoft 365は生成AIを用いたサービス・機能ですが、その他の生成AIサービスとの大きな違いはMicrosoft 365内に組み込まれて利用できることです。これまでのMicrosoft 365製品とシームレスに利用できるため、既存ユーザーの業務効率向上に役立ちます。
ChatGPTとの違い
ChatGPTはテキスト生成AIによるチャットを提供するサービスです。Webやアプリなどから問い合わせを行い、テキストによる回答を得ることが最も一般的な使い方です。Microsoft Copilot for Microsoft 365との違いは、利用するための窓口がWebページやアプリになっていることです。反対に、Microsoft 365製品内では直接ChatGPTにはアクセスできません。
※Microsoft Copilot for Microsoft 365などのCopilotにはOpenAI社のChatGPTなどのテクノロジーが組み込まれています。
弊社SMSデータテックでは、ChatGPT活用に関するセミナーを開催しています。
9/14に開催した初級編セミナーでは、ChatGPTがどういったものなのかいまひとつわからない、使ってみたいがどのように使ったらいいのか、どのように使うと効率的なのかわからない、そんな人のためにChatGPTの使い方のコツを一挙大公開しました。ぜひこちらからアーカイブ動画をご覧ください。
BingAIとの違い
BingはMicrosoftが提供するポータルサイトであり、BingAI(BingChat)はそこで提供されるAIによるチャットサービスです。
CopilotはBingChatなどの生成AIサービスをリブランディングした名称であり、Microsoft Copilot for Microsoft 365はその一部というポジションです。いずれも、Microsoftによる生成AIサービスなのですが、サービスの提供窓口や時期が異なります。
まとめ
Microsoft Copilot for Microsoft 365はMicrosoft社の提供する生成AI利用のためのアシスタントサービスで、Microsoft 365製品などに組み込まれていることが特徴です。これらの製品を利用した業務の効率化、品質向上を図れるサービスとなっています。
Microsoft Copilot for Microsoft 365を利用する場合には、Microsoft 365 Eの利用に加え、専用の契約を結ぶことが必要です。
Microsoft 365のオフィスソフトは業務内で幅広く利用されており、それぞれの業務をCopilotで効率化することで大きな効果が期待できます。本記事内の例などを参考に、自社の業務でどのように活用するかをご検討ください。
Copilot以外のサービスも含め、各種生成AIの利用は世界中で大きなトレンドとなっています。SMSデータテックの提供する生成AIについてのセミナーもチェックしてみてください。
「9月14日開催ウェビナー「まだ間に合う!教えて、黒石先生!今話題のChatGPT活用術~初級編~」
おすすめイベント・セミナー 一覧へ
この度、弊社SMSデータテックは、10月22日(火)から4日間開催されるSecurity Days秋2024に出展いたします。 展示会...
少し涼しくなり、過ごしやすい時期となりましたね! さて、今年もやってきました!当社SMSデータテックは、Japan DX ...