![【12月20日ウェビナー開催】情報セキュリティの課題を2024年情報漏洩事件から学ぶ~次のターゲットにならないためにするべきこと~](https://www.sms-datatech.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/banner_24-1212_A.jpg)
12月20日(金)に「情報セキュリティの課題を2024年情報漏洩事件から学ぶ~次のターゲットにならないためにするべきこと~」のセミナー...
生成AIの普及、活用が広がり、IT大手もそのサービスをリリースするフェーズに移り変わってきています。例えば、2024年1月13日時点ではGoogle社のBardが試験運用中です。
IT大手の中でもMicrosoftは以前からAI関連サービスを展開しており、その中でもBingChatは代表的なものでした。その後、2023年11月にはBingChatをCopilotにリブランディングしており、各種のサービスの一般提供が開始されています。
本記事では、Microsoft Copilot for Microsoft 365について、概要や最新情報、特徴、メリットなどを紹介します。
目次
Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)とは、Microsoft社がExcelやWord、PowerPoint、TeamsなどのMicrosoft 365アプリケーションやカレンダー、メールなどに組み込んで提供する生成AIによるサービスです。OpenAI社の大規模言語モデルChatGPTを利用しています。
Microsoft社では2023年11月に生成AIサービスを全面的にCopilotにリブランディングしており、Microsoft Copilot for Microsoft 365はその一部にあたります。Copilotにはこれ以外にも、Microsoft社のポータルサイトBingやWindows11用のアプリなどで提供されているものもあります。
Microsoft Copilot for Microsoft 365の利用料金は、法人向けで1ユーザーあたり月額30$、年間360$です。詳しくはMicrosoft社の情報を参照ください。
2024年1月13日時点で、Microsoft Copilot for Microsoft 365は次の8つの言語のプロンプトでの入力と応答に対応しており、日本語にも対応しています。ただし、Excelは英語のみサポートしている状況です。
2024年1月13日時点で公表されている最新情報を紹介します。
各種のMicrosoft 365製品 (Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams など) に組み込まれて利用され、LLMや生成AIを用いて資料作成などを調整して生産性を向上させることが主な機能です。コンテンツの要約、予測による入力補助などを提供し、下書きやアプリ利用に関するチャットで生成物の品質を高める効果をもたらします。
基本的に2023年11月のリリース時より、日本語にも対応しています。Excelのみ未対応なため注意が必要です。
2024年1月13日時点では、下記の法人向けプランを契約している企業のみ購入可能です。既存の契約料金に加えて、1ユーザーあたり月額30$が必要となります。
Microsoft社は将来的には、他のビジネスプランなどでも利用可能になり、1ユーザーあたり月額5$で提供予定としています。
Microsoft Copilot for Microsoft 365ではプラグインの追加やMicrosoft Graph コネクタを使用してエンタープライズ データとコンテンツを取り込むことで、組織独自のカスタマイズを行うことが可能です。詳しくは、こちらのリンクから参照ください。
他の生成AIと比較した場合のMicrosoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)の特長を紹介します。
広くオフィスソフトとして利用されるMicrosoft 365に組み込まれて提供されていることが大きな特徴です。Word、Excel、PowerPoint、Teamsなどで要点のまとめや入力の補助などを、これまでのアプリの利用の延長として自然に利用できるため、多くのユーザーが親しみやすいでしょう。
LLMを使って生成AIによる示唆を受けることの利便性は広く知られていますが、そこに付随するのがデータをサービスに渡す際のリスクです。Microsoft Copilot for Microsoft 365では限られた言語データで訓練されたLLMを利用するため、接続の際にも自社データの安全性を確保できます。
生成AIの利用ではリアルタイム性も重要です。会議や資料作成の中で生成AIを利用する際に、入力に時間がかかったり、レスポンスが遅ければ使い勝手が悪くなってしまいます。Microsoft Copilot for Microsoft 365では、リアルタイムに正確性の高い回答を得ることができます。
先にも記載した通り、Microsoft Copilot for Microsoft 365のLLMは限られた言語データで訓練されており、入力したデータが流出する心配はありません。セキュリティ面での技術では、Microsoft社がこれまでに開発したサービスやソフトウェア向けのテクノロジーが利用されており、高いセキュリティ性能が期待できます。
Microsoft Copilot for Microsoft 365の導入により得られるメリットには、下記が挙げられます。
Word、Excel、PowerPointなどでの資料作成では、資料の体裁やフォーマット作成などの単純作業にも時間が取られます。Copilotを活用することで単純作業を効率化することが可能です。
単純作業の削減により、空いた時間や人員はコアな作業に回すことができます。特別な準備や訓練は必要なく、Copilotの導入でスピーディーにリソースの転換に取り掛かれます。
個人の業務に対するスキルは業務や学習によって身につけたものです。知識のないこと・やったことがないことに取り組む際には、これまで他者のアドバイスや学習などが必要でしたが、Copilotに問い合わせてこれらの情報を補うことが可能です。一人で知識のないこと・やったことがないことにも取り組めるようになるため、個人のスキルを拡張するものといえます。
Microsoft Copilot for Microsoft 365は、Officeを含むMicrosoft 365のアプリに生成AIを組み込んで作業の生産性、アウトプットの品質を高めるサービスです。利用者はこれまでのMicrosoft 365のアプリの延長線上の機能として、強く意識することなく生成AIによるメリットを享受できます。
ExcelやWord、PowerPointやTeamsなどを使った業務で、要約や入力のサジェストなどをCopilotによって受けることで、資料の体裁を整えたりフォーマットを作成するといった単純作業を削減することが可能です。空いたリソースをコア業務に振り向けることで業務全体に良い影響を与えるサービスです。
Copilotの使い方については、下記の記事をご参照ください。
➡「Microsoft Copilot for Microsoft 365(コパイロット)を使おう!概要や使い方を説明」
また、SMSデータテックでは、ChatGPT活用に関するセミナーを開催しています。
初級編セミナーでは、ChatGPTがどういったものなのかいまひとつわからない、使ってみたいがどのように使ったらいいのか、どのように使うと効率的なのかわからない、そんな人のためにChatGPTの使い方のコツを一挙大公開しました。ぜひこちらからアーカイブ動画をご覧ください。