【最新】おすすめオープンソースデータベース7選!特徴を徹底比較

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おすすめオープンソースデータベース7選!

データベースにはいくつもの種類があり、それらの中にはオープンソースと呼ばれる無料で利用できるものが含まれています。今の時代システムの構築にデータベースは必須であるため、オープンソースで実現できるかどうかはコストに大きな影響を与えるのです。

今回はコストを削減するためにオープンソースデータベースを選択したい人に向けて、データベースの種類や具体的な製品を紹介します。また、データベースを選択する上でのポイントについてもご説明します。

データベースとは

データベースはデータを保存したり蓄積したりするためのシステムです。今の時代、様々な情報がデジタル化され、それらをシステムでスムーズに管理しなくてはなりません。大量のデータの蓄積や管理を効率化するためにデータベースが活用されます。なお、データベースの詳細については詳しく解説しているためそちらをご確認ください。

データベースの種類

データベースはデータの処理方法によって4種類に分けられるため、それぞれについて説明します。

階層型

階層側は「親」となるデータが複数の「子ども」を持つ形でデータを管理します。家系図のように親に対して複数人の子どもがいるような形をイメージすると分かりやすいでしょう。子どもは複数の親を持てないデータ構造です。

このようなデータ構造であるため、子どもに対して複数の親を持たせたい場合は、複数のデータを登録するしかありません。例えば父と母それぞれの子どもであることを示すためには、父にも母にも子どものデータを持たせる必要があります。そのため、データ量が増え登録されているデータも冗長になりやすいデメリットがあります。

ネットワーク型

ネットワーク型ひとりのは子どもに対して複数の親を持てる網目のようなデータ構造を指します。子どもが複数の親を持てる設計であるため、階層型のように同じデータを何度も登録する必要がありません。

ただ、「どの順番でどのデータへアクセスするか」が「アクセスルート」として登録されているため、データが増減するとルートに変化が生じてしまいます。ルートが変化するとデータへアクセスする方法も変化してしまい、データの取り扱いが少々難しいデータベースです。

リレーショナル型

リレーショナル型は複数の属性を持つテーブルにデータを格納して、行単位でデータを操作するデータベースです。Excelのような表を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

リレーショナル肩の最大の特徴は、テーブルが持つ属性を組み合わせることで複数のテーブルを関連づけられることです。例えば「従業員一覧テーブル」と「担当顧客テーブル」の2種類があった場合、これらを関連付けることで「どの従業員がどの顧客を担当しているか」を把握できる仕組みを構築できます。

NoSQL型

NoSQL型は近年新しく生み出されたデータベースの種類です。今までは上記で説明したリレーショナル型が基本でしたが、現在はリレーショナルデータベースではないものが生み出されています。

このNoSQL型の「No」はリレーショナル型のデータベースを指定しているのではなく、リレーショナル型に限らない「NotOnly」の意味合いです。例えば、リレーショナル型が基本とするテーブルを使用するのではなく、キーバリューカラムドキュメントグラフなど独自の形式でデータを管理します。

おすすめオープンソースデータベース7選

オープンソースで優れたデータベース製品はいくつも存在するため、それらの中からおすすめをピックアップして紹介します。

MySQL

オープンソースデータベースの中でも代表的なものがMySQLです。Oracle社が開発したリレーショナルデータベースで、データベースを扱う人の中では知らない人がいないと表現しても過言ではありません。

MySQLの実行にあたっては専門的な知識がそれほど多く求められず、最低限の知識だけで実行可能です。このようにシンプルなデータベースでありながら、堅実で迅速という特徴を持つため幅広く利用されています。

MariaDB

MySQLから派生して生み出されたオープンソースデータベースです。製品としてはMySQLとほぼ同等であり非常に高い互換性を持っています。

ただ、MariaDB独自の特徴も持っていて、複雑な処理が高速であったり動的カラムの使用が認められていたりします。どちらが良いデータベースとは言い切れず、必要に応じて選択しなければなりません。

SQLite

オープンソースで開発されているデータベースの中でも非常に軽量なものです。スマートフォンなど処理に制限がある環境で利用されることが多く、データベースの内容をある程度自由に保存できる特徴があります。

シンプルであるがゆえに「機能に制限がある」と思われがちですが、大量のデータ処理にも対応できます。ただ、何度もデータベースへアクセスするシステムの構築には適しておらず、閲覧数の多いWebサイトなどには向いていません。

PostgreSQL

プログラミング言語の中でもPythonやRubyを扱うならばPostgreSQLが最適なデータベースです。Webサイトの開発はもちろん、データサイエンスや数字計算の世界でも多様されています。

大量のデータを高速処理できるように設計されているため、特にデータサイエンスに利用される傾向があります。また、データベースの全文検索が可能であるため、社内の情報を一元管理するような場面でも利用されます。

Neo4j

Neo4jはリレーショナル型ではなくグラフ型のオープンソースデータベースです。オープンソースかつグラフ型のデータベースを扱いたいならば、Neo4jが筆頭候補だと考えましょう。

上記で説明したとおりグラフ型データベースはリレーショナル型データベースと考え方が大きく異なります。ただ、近年はグラフ型の考えを活用したWebアプリケーションが増えている状況です。そのため、Neo4jは特にWebアプリケーションの世界で利用される傾向にあります。

OrientDB

こちらもグラフ型を含むデータベースです。グラフ型以外にもドキュメント型やキーバリュー型に対応でき、必要に応じて使い方を変更できます。リレーショナル型がデータベースの世界を率いていますが、それ以外を利用したい場合にはOrientDBを検討すると良いでしょう。

非常に柔軟性の高いオープンソースデータベースであるため、様々な業界や業種で導入されています。パフォーマンス設計について一部気を付けなければなりませんが、使いこなせると利便性は高いものです。

プリザンター

オープンソースで提供されているノーコード・ローコード開発ツールです。Webアプリケーションの開発に利用できるもので、データ処理に必要なデータベースがもちろん含まれています。

自分自身でアプリケーション全体を開発できるため、パッケージソフトでは難しい、業務にフィットしたアプリケーションの開発ができます。また、フルスクラッチよりも低価格で実装できるという点が魅力的です。

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データベース導入のメリット

企業がデータベースを導入するとどのようなメリットがあるのか3つの観点から説明します。

データを抽出しやすくなる

データベースに情報を蓄積することによって、必要なデータを抽出しやすくなります。データを求める人はとにかくデータベースを参照すれば良くなり、運用面での効率化も期待できます。

データベースを導入していなければ「どのデータがどこに保存されているのか」をまずは確認しなければなりません。つまり、データを抽出する前にデータの場所を確認するステップが必要となりますが、このような作業がなくなるのはメリットです。

データを加工・分析できる

データベースにデータが蓄積されれば、その蓄積データを活用してデータの加工ができます。業務で得た情報をとにかくデータベースに蓄積しておけば、そこから新しい情報を得られる可能性があるのです。例えば以下のような加工が考えられます。

  • 売上データから人気の製品を見つける
  • 顧客データから商品の購入傾向を見つける
  • 従業員データから今後採用すべき人材を判断する

データを蓄積しておくことによって、そこから多くの活用方法が生み出されます。バラバラにデータを蓄積しているとこのような加工や分析が難しいですが、データベースに集約されていると実現できることがメリットです。

データが同じ形式で蓄積される

データベースにデータを蓄積する際は決まったルールで蓄積しなければなりません。データベースを構築する際にルールが決められているため、そのルールに沿わなければならないのです。例えば以下のようなルールが設けられます。

  • ふりがなはカタカナ固定
  • 生年月日は西暦で数字8桁で入力
  • 住所は郵便番号と都道府県を分ける

これらのルールは一例ですが、特定のルールに沿って全員が同じようにデータを蓄積します。そのため、上記で説明したようなデータの抽出がしやすくなったり、保存されているデータを活用したデータ分析などをスムーズに実施可能です。

データベース選定の際のポイント

データベースを選択する際は以下のポイントに着目しましょう。

データベースのライセンス

データベースがどのようなライセンスで提供されているのかに注目すべきです。特に注目すべきは有償か無償かだと考えられます。

有償のライセンスを利用するならば、データベースの導入にあたって費用が必要です。それに対してオープンソースデータベースなど無償のものを利用すれば、費用は発生しません。

ただ、有償のデータベースはサポートが充実しているなどの特徴があります。純粋な費用だけではなく、サポートなど付随する部分にも注目すべきです。

業務への合致度合い

データベースの利用用途が決まっているならば、その用途に適したデータベースを選択する選択肢があります。例えば、コールセンターでの問い合わせ対応に向けてデータベースを導入するならば、そのような業務向けの製品を選択するのです。

利用用途は限られてしまいますが、このような製品を利用した方がスムーズに業務を遂行できる可能性が高まります。ただ、全ての業務に対して専用のデータベースが存在するわけではないため、その点は注意しておきましょう。

まとめ

データベースには種類があり、それぞれが独自の特徴を持っています。どのようなデータを取り扱い、処理したいかによって、適切なデータベースは異なるのです。

もし、どのデータベースを利用すべきか判断に困るならば、まずはプリザンターを利用したWebアプリケーション開発を検討ください。オープンソースであるためコストを抑えながら皆さんの業務に最適なアプリケーション開発が可能です。

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