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アスクルにランサムウェア攻撃?!情報流出の可能性も…物流・ECに広がった影響とは?

アスクルのランサムウェア攻撃による大規模システム障害と情報流出の全容を時系列で解説。被害実態、復旧過程、企業に求められるセキュリティ対策の5つのポイントをまとめました。

目次

  1. 1こんにちは!ワニたんです。
  2. 2【第1章】事件の発生と初動対応(第1〜第2報)
  3. 3【第2章】徐々に明らかになる被害実態(第3〜第5報)
  4. 4【第3章】サービス再開と出荷拡大(第6〜第8報)
  5. 5【第4章】情報流出の拡大と新たな懸念(第7〜第9報)
  6. 6まとめ:企業が今後求められる5つのポイント
  7. 7あなたの個人情報は大丈夫?

こんにちは!ワニたんです。

またひとつ、大規模なシステム障害と情報流出の可能性が報じられました…。
セキュリティに敏感なワニたんも、思わず身を引き締めてしまいました。

【第1章】事件の発生と初動対応(第1〜第2報)

2025年10月19日(日)、オフィス用品大手のアスクル株式会社(以下、アスクル)がランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたという発表がなされました。

ランサムウェア感染とサービス停止(10月19日(日))

2025年10月19日(日)、アスクルのシステムに外部からの不正アクセスが発生し、ランサムウェアの感染を検知しました。
感染の疑いがあるシステムの切り離しとネットワーク遮断を即時実施しました。

この影響により、以下の主要サービスが一時停止に追い込まれました。 

停止したサービス 内容
ASKUL / ソロエルアリーナ 受注・出荷の全面停止
LOHACO(ロハコ) ECサイト注文のキャンセル・停止
ASKUL LOGIST(物流) 3PLを含む全物流業務が機能停止

※3PL:企業の物流業務(保管・在庫管理・梱包・出荷・配送など)を外部の専門事業者が一括して受託・運営する仕組み

被害範囲と復旧体制の構築(10月22日(水))

アスクルでは、2025年10月19日に発生したランサムウェア感染を受け、同日14時に「対策本部」を設置しました。本部のもとに「事業継続部会」「IT復旧部会」を組織し、外部のセキュリティ専門機関と連携しながら、システム障害の影響範囲の特定と原因調査を継続的に実施しています。

詳細な調査結果をもとに、復旧に向けた計画を策定し、順次実行に移す方針が示されています。

【公表された主な対応内容】

  • LINEヤフー社をはじめとする外部セキュリティ専門企業のエンジニア約30名(常駐・遠隔を含む)による支援体制を構築
  • 社内エンジニア約60〜70名と合わせ、全体で約100名規模の調査・対応チームを編成
  • システムログの精査、原因の特定、障害対象範囲の調査を継続的に実施中

【第2章】徐々に明らかになる被害実態(第3〜第5報)

 手運用による限定出荷の再開(10月29日(水))

WMS(倉庫管理システム)を使わずFAXと手作業による一部商品の出荷トライアルを開始しました。
主に医療機関・介護施設で使用する37アイテムに限定されました。

 犯行声明の報道と情報流出の兆候(10月31日(金))

ハッカー集団による犯行声明の報道があり、その後の調査の結果、一部の顧客・取引先・サプライヤー情報の外部流出が確認されました。

流出した主な情報は以下の通りです。

対象区分 サービス 対象者 影響を受けた可能性のある情報
事業所向けEC ASKUL / ソロエルアリーナ お客様 会社名、担当者名、メールアドレス、ご登録電話番号、お問い合わせ内容 等
個人向けEC LOHACO お客様 お客様氏名、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ内容 等
サプライヤー アスクル商品関連システム サプライヤー サプライヤー名、担当者の部門名・氏名・メールアドレス 等

※クレジットカード情報の流出は否定されています。

【第3章】サービス再開と出荷拡大(第6〜第8報)

FAX注文→Web注文への拡張(11月上旬)

アスクルは段階的なサービス再開計画を策定し、以下のように進捗しています。

フェーズ 内容
第1弾 FAX注文による手運用出荷(37品目→237品目)
第2弾 ソロエルアリーナのWeb注文再開と医療関連商品(計約707品目)の取扱い開始
第2弾の拡大 サプライヤー直送品200万アイテムの再開開始
12月以降の見込み ASKUL本体のWeb注文再開・通常出荷へ移行予定

この復旧戦略は、WMSを使用しない完全手動での出荷という異例の形で、徐々にカバー範囲を拡大していくアプローチです。

【第4章】情報流出の拡大と新たな懸念(第7〜第9報)

 流出件数の拡大と監視体制強化(11月11日(火))

10月末に確認された流出情報の以下の件数拡大が判明しました。

対象区分 サービス 対象者 影響を受けた可能性のある情報
事業所向けEC ASKUL / ソロエルアリーナ お客様 会社名、担当者名、メールアドレス、ご登録電話番号、お問い合わせ内容 等
個人向けEC LOHACO お客様 お客様氏名、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ内容 等
サプライヤー アスクル商品関連システム サプライヤー サプライヤー名、担当者の部門名・氏名・メールアドレス 等

引き続きクレジットカード情報の流出は否定されているものの、監視・通知体制の強化が急務となっています。

3PL事業におけるエンドユーザー情報の流出可能性(11月14日(金))

新たに、良品計画などが委託していた以下の物流データの一部が流出した可能性が浮上しました。

  • お取引先企業様から ASKUL LOGIST が委託を受けた物流業務に関する出荷・配送データの一部
    ※データ項目:配送先住所・氏名・電話番号・注文商品情報

※なお、メールアドレスやクレジットカード情報は委託を受けておらず、流出の対象には含まれていないと説明されています。

まとめ:企業が今後求められる5つのポイント

アスクルの取り組みから読み取れるのは、想定外の危機に直面した際の企業姿勢の重要性です。

以下のような視点が今後、すべての企業に求められると考えられます。

  • サプライチェーン全体を含めたリスク管理の必要性
  • 社外パートナーとの連携体制の整備
  • セキュリティ対策の事前強化と、万一の際の初動体制
  • 復旧時における段階的な展開と顧客対応の柔軟さ

参考記事|アスクル株式会社による公式発表一覧

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