クレジットカードの情報流出を防ぐ方法とは?情報が盗まれる手口や不正利用された際の対処法も解説

クレジットカード情報流出の手口と対策を解説。フィッシング詐欺やスキミングなど巧妙な盗難手口から身を守り、不正利用を防ぐ方法と被害時の適切な対応をわかりやすく紹介します。
目次
ネットショッピングやキャッシュレス決済などが当たり前となった現代では、クレジットカード情報の流出リスクも身近な脅威となっています。実際、フィッシング詐欺やスキミングといった巧妙な手口により、カード情報が不正に取得されるケースが後を絶ちません。本記事では、クレジットカード情報が盗まれる主な手口や、不正利用を防ぐために今すぐできる対策、万が一被害に遭った場合の適切な対応方法までをわかりやすく解説します。
クレジットカードの情報流出に関する現状
近年、クレジットカード情報を含む個人データの流出や不正利用は、世界的に深刻なリスクとなっています。日本でも、クレジットカードの不正利用被害額は年々増加しており、2024年には555億円に達し、そのうち情報漏洩を含む番号盗用被害額は約513億円です。※1
また、不正利用における流出事件の発覚経路にも変化が見られ、2024年5月以降に公表されたカード情報漏洩の半数以上(16件中9件)は、警察の調査・指摘を経て明るみに出たものでした。※2
情報漏洩による被害の増加は、カード利用者と事業者双方にとってリアルな脅威となっており、情報流出を前提とした防御・早期発見の仕組みづくりがますます重要視されているのが現状です。
※1 クレジットカード不正利用被害の発生状況
※2 クレジットカード情報流出事件に関する統計とECの不正利用傾向をまとめた【キャッシュレスセキュリティレポート】2024年7-9月版を公開
クレジットカードの情報が流出した場合のリスク
クレジットカードの情報が流出した場合のリスクはおもに以下の2つです。
- 金銭的被害の発生
- 企業の信用低下
ここでは、上記のリスクについて解説します。
金銭的被害の発生
クレジットカード情報が流出した場合、最も懸念されるのが「金銭的被害」です。実際に第三者にカード情報を悪用されると、利用者の知らぬ間に高額な請求が発生したり、利用限度額を超えて支払いが不能になったりするのが主なリスクです。多くのクレジットカード会社では不正利用補償制度が整備されており、被害にあっても一定の条件下で返金が受けられますが、補償対象外となるケースもあるため注意が必要です。
企業の信用低下
クレジットカード情報が流出すると、企業にとって深刻なのが「信用の低下」です。情報漏洩が公になれば、企業イメージの失墜、顧客離れ、株価の下落、取引停止、監督官庁からの指摘を受けるなど、多方面に悪影響を及ぼします。
実際、情報漏洩を起こした企業では、顧客からの信頼を失い、売上の減少やキャンセルの多発、サービス離脱などが相次ぐケースが見られます。また、ビジネスパートナーや取引先からの信用も揺らぎ、業務提携や新規契約が難しくなる場合もあります。特に上場企業の場合は、株主や投資家からの信頼も損なわれ、株価の下落や企業価値の毀損につながる可能性がある点が大きなリスク要因の一つです。
クレジットカードの情報を盗む主な手口
クレジットカードの情報を盗む主な手口は以下の6つです。
- 不正アクセスによる窃盗
- 紛失・盗難
- スキミング
- フィッシング詐欺
- ネットショッピング詐欺
- 出会い系サイト詐欺
ここでは、上記の手口について解説します。
不正アクセスによる窃盗
クレジットカード情報の流出原因として特に深刻なのが、攻撃者が企業のECサイトや決済システムに侵入し、利用者のカード情報を盗み取る不正アクセスによる情報窃盗です。近年では、「Webスキミング」と呼ばれる決済ページに不正なスクリプトを埋め込むことで、入力されたカード情報を外部に送信する攻撃が増加しています。また、サイトの脆弱性を突いたSQLインジェクションや、流出したID・パスワードを悪用したクレデンシャルスタッフィングなども頻発しています。
⇒SQLインジェクションとは?仕組みや対策方法、被害事例について解説
紛失・盗難
クレジットカードの情報が流出する原因として、意外に多いのがカードの「紛失」や「盗難」です。例えば、財布を落とした際にカードが他人の手に渡り、ネットショッピングや店頭での不正決済に使われるケースがあります。また、カードと一緒にメモやスマートフォンなどで暗証番号が特定されると、被害はさらに拡大します。近年では暗証番号の入力を盗み見たり、スマートフォンで撮影するなどの手口も増加しており注意が必要です。
スキミング
スキミングとは、クレジットカードの磁気ストライプやICチップのデータを不正に読み取り、情報を複製・悪用する犯罪手口です。ATM、ガソリンスタンド、店頭のカードリーダーなどに、見た目では気づきにくい読み取り装置(スキマー)を取りつけて、カードを通した瞬間に磁気情報を抜き取るのが主な手法です。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、実在するクレジットカード会社や銀行、通販サイトなどを装って、メールやSMSなどで偽のWebサイトに誘導し、利用者にカード番号や暗証番号などを入力させて情報を盗み取る手口です。誘導先のサイトは、公式サイトと見分けがつきにくいほど精巧に作られているのが特徴です。近年ではSMSを使った「スミッシング」や、偽の音声案内を使ってカード情報や認証コードを聞き出す巧妙な手口も増えています。
ネットショッピング詐欺
ネットショッピング詐欺とは、実在する通販サイトを装った偽サイトを構築し、商品を販売するふりをしてクレジットカード情報や個人情報を詐取する手口です。ユーザーは魅力的な商品価格や限定オファーに惹かれ、カード番号・有効期限・セキュリティコードなどを入力してしまいますが、注文商品は届かずにカード情報が抜き取られ不正利用されてしまうのが主な被害内容です。
出会い系サイト詐欺
出会い系サイト詐欺とは、恋愛感情や人間関係を装って利用者をだまし、クレジットカード情報を不正に取得・悪用する詐欺手口です。主にSNSやマッチングアプリなどで接触した相手から外部の出会い系サイトへ誘導され、登録時にクレジットカードでのポイント購入や有料プランへの加入を促され、その結果クレジットカード情報が不正に第三者へ流出し被害に合うケースが散見されます。
クレジットカードの情報流出を防止する方法
クレジットカードの情報流出を防止する方法は主に以下の7つです。
- クレジットカードを慎重に管理する
- ナンバーレスカードを利用する
- 不審なメールやリンクを開かない
- 信用性の高いECサイトを利用する
- 3Dセキュアを用いる
- 定期的に明細を確認する
- セキュリティ対策ツールを利用する
ここでは、上記の方法について解説します。
クレジットカードを慎重に管理する
クレジットカードの情報流出を防ぐためには、日常的なカードの取り扱いを慎重に行うことが重要です。まず、使用しないカードはできる限り持ち歩かず、財布の中に複数のカードを入れたままにするのを避けるようにしましょう。また、カードを利用する際は、他人の視線が届く場所での番号や暗証番号の入力をしないように注意を払う必要もあります。さらに、複数のクレジットカードを使っている場合は、使用頻度の低いカードは一時停止または解約を検討するのも一つの方法です。
ナンバーレスカードを利用する
ナンバーレスカードとは、券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが記載されていないクレジットカードのことを指します。従来のカードでは、他人の手に渡った時点でカード番号やセキュリティコードを目視される恐れがありましたが、ナンバーレスカードならその部分が完全に隠蔽されているため、店頭での盗み見や撮影による情報漏洩を予防できます。
不審なメールやリンクを開かない
クレジットカード情報を守るためには、不審なメールやリンクを無条件に開かないことが極めて大切です。特に、金融機関やカード会社になりすましたフィッシングメールは、リアルな通知と見た目を似せて送りつけられ、リンクをクリックすると偽サイトに誘導されてしまうケースが散見されています。メールアドレスやリンク先のドメインが正しいものかを逐一確認して、安全性が担保されたものだけにアクセスするようにしましょう。
信用性の高いECサイトを利用する
クレジットカード情報の流出を防ぐには、信頼できるECサイトを利用することが最も基本的かつ効果的な対策です。特に、商品価格が極端に安いサイトや、連絡先・運営会社の情報が不明確なサイトは注意が必要です。ECサイトの信用性を図る上で確認すべきポイントは以下の通りです。
- URLが「https://」で始まり、鍵マークが表示されているか
- 会社情報と連絡先が明示されているか
- 決済方法にカード以外の選択肢があるか
- 3Dセキュア認証やセキュリティコード入力が求められるか
- レビュー・口コミで信憑性があるか など
上記の項目を確認し、問題がないECサイトのみを利用するように心がけるのが大切です。
3Dセキュアを用いる
オンラインでクレジットカードを利用する際は、「3Dセキュア(本人認証サービス)」を設定しておくことで、不正利用のリスクを大幅に減らせます。3Dセキュアとは、カード情報を入力しただけでは決済が完了せず、ワンタイムパスワードや生体認証などによって本人確認を行う仕組みです。たとえ第三者にカード番号が流出しても、3Dセキュアの認証が突破できなければ支払いは成立しないため、安全性が格段に高まります。
定期的に明細を確認する
クレジットカードの利用明細を定期的に確認すれば、不正利用の早期発見と被害の拡大防止を実現可能です。利用明細には、利用日・店舗名・金額・支払い方法などが記載されており、これらを見比べることで「身に覚えのない請求」がないかを素早く確認できます。明細でチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 利用先名が見覚えのない店舗になっていないか
- 少額の不定期請求が紛れ込んでいないか
- 二重請求や重複請求がないか
- 支払い回数や分割内容が正しいか など
明細を確認する際には「毎月1回確認する」「通知メールを受け取る設定をする」などのルールを定めて行うと、習慣化しやすくなります。
セキュリティ対策ツールを利用する
クレジットカードのオンラインでの不正利用リスクを抑えるためには、セキュリティ対策ツールの活用が非常に有効です。なかでも「ダークウェブモニタリング」機能が含まれているセキュリティ対策ツールでは、クレジットカード情報がダークウェブに流出してないかを安全に調べられます。ダークウェブモニタリングが実施できるセキュリティ対策ツールを利用すれば、仮にクレジットカード番号が闇市場に出回っていると通知された場合、被害を最小化できます。
ダークウェブモニタリングが利用できるセキュリティ対策ツールでおすすめなのが、弊社SMSデータテックが提供している「ダークウェブアイ/ディスカバリー」です。ダークウェブアイ/ディスカバリーについては次項にて詳しくご紹介します。
ダークウェブアイ/ディスカバリーの特徴
「ダークウェブアイ/ディスカバリー」は、弊社SMSデータテックが提供するダークウェブ上の情報漏洩を専門家が直接調査するサービスです。通常の自動スキャンでは検知できない機密情報を、専門チームが独自の手法で解析し、企業や組織に関する漏洩リスクを可視化します。国内企業の実情に合わせて設計されており、日本語や国内ドメインの情報にも高い精度で対応しているのが特長です。
ダークウェブアイ/ディスカバリーでは、SMSデータテックが独自に構築したダークウェブ情報データベースを基盤に運用されています。ダークウェブ情報データベースは、日々更新される闇市場やフォーラム、ハッキング被害サイトなどから収集した情報を蓄積しており、消失済みデータや過去の漏洩履歴も照会可能です。
ダークウェブアイ/ディスカバリーを活用すれば、クレジットカード情報がダークウェブに流出していないかを確認できるだけでなく、万が一漏洩が見つかった場合でも早期に対応できます。ご興味のある方はぜひ以下のリンクからお問い合わせください。
ダークウェブアイ/ディスカバリー
クレジットカードが不正利用された際の対処法
クレジットカードが不正利用された際の対処法は以下の3つです。
- クレジットカード会社に連絡する
- 警察に連絡する
- クレジットカードを再発行する
ここでは、上記の対処法について解説します。
クレジットカード会社に連絡する
クレジットカードが不正利用されたと疑われる場合、最優先で行うべき対応が「カード会社への連絡」です。多くのカード会社では、24時間365日受付の紛失・盗難・不正利用専用窓口を設けており、カードを一時停止または無効化してもらえます。カード会社への連絡後、カードは停止または再発行されるケースが一般的で、不正利用が認められれば補償制度によって支払い責任が免除されます。ただし、補償対象となるのは、カード会員側に重大な過失がないこと、かつ規定期間内に届け出が行われていることなど、各社の利用規約に定められた条件を満たす必要がある点には注意が必要です。
警察に連絡する
クレジットカードが不正利用されたと疑われる場合、カード会社への連絡だけでなく、警察に被害届を提出することも重要なステップです。警察署に被害届を出すことで、「この金額・この日時・この店舗で不正利用があった」という正式な記録(受理番号)が発行されます。
ただし、ネット上の取引など加害者の特定が難しい場合、警察によっては「カード会社が補償するため受理できない」と案内されることもあるため、都度相談するようにしてください。
クレジットカードを再発行する
クレジットカードが不正利用された場合、被害拡大を防ぐためにカードを再発行するのが一般的なステップです。再発行によって、現在使われているカード番号やセキュリティコードが無効化され、新しい情報が発行されるため、第三者からの継続的な不正アクセスを遮断できます。
再発行手続きは、カード会社に「紛失・盗難・不正利用を報告したタイミングで依頼する」形が基本で、多くの場合、専用窓口や会員向けWebサービス上から申し込めます。再発行後は、登録している支払い先のカード情報も忘れず更新しておくようにしましょう。
まとめ
クレジットカードの情報流出は、個人・企業を問わず誰にでも起こりうる深刻なリスクです。カード情報が盗まれると、不正利用による金銭的被害や信用低下、さらには個人情報の悪用にまで発展する恐れがあるため、日常的な心がけとセキュリティ対策が欠かせません。
そして、近年ではクレジットカード情報が「ダークウェブ」上で売買されるケースも増えています。ダークウェブの脅威から身を守るには、弊社SMSデータテックが提供している「ダークウェブアイ/ディスカバリー」の活用がおすすめです。ダークウェブアイ/ディスカバリーでは、企業名・ドメイン名をキーとした基本のスタンダード調査から、個人名・クレジットカード番号など任意キーワードを用いたフリーキーワード調査まで対応可能です。
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