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Chrome拡張機能|ChatGPT for Googleとは?
生成AIの活用が業務の効率化に役立つことは広く浸透しつつあります。その中でも人気の高いChatGPTに関しては、利用し始めている企業や組織も増えています。
しかし、ChatGPTは便利ですが、利用に対して不便さやハードルを感じている人もいるのではないでしょうか。例えば、慣れ親しんだ検索エンジンなどのユーザインタフェースの方が使いやすいと感じる人もいるでしょう。
これらの課題に対する一つの解決策が「ChatGPT for Google」というツールです。Chromeの拡張機能として提供されており、無料で簡単にChatGPTの利用を始めることができます。さらには、検索エンジンとChatGPTなどの生成AIのアウトプットを掛け合わせることによるメリットもあります。
本記事では、「ChatGPT for Google」について、概要、できること、使い方などを紹介します。業務の効率化にお役立てください。
目次
ChatGPT for Googleとは
まず、あらためて前提となるChatGPTとChromeについて確認しておきましょう。
ChatGPTとは、OpenAI社が開発・提供するテキスト生成AIです。ChatGPTにテキスト(文章)で質問を投げかけると、テキストの回答を生成して返してくれます。
下記の記事でも、ChatGPTについて詳しく説明していますのでご参照ください。
➡ChatGPTの使い方のコツとは!?~あなたもChatGPTマスター~
➡ChatGPT活用事例20選!ビジネスで最大限の効果を発揮するためには
一方のChromeとは、Google社が開発・提供するWebブラウザです。SimilerWebの「日本の6月 2024におけるトップブラウザ市場シェア」によると47.64%のシェア(2024/8/16時点)を持っています。
ChatGPT for Googleは、Chromeから検索エンジンでの検索とChatGPTへの問い合わせを同時に行えるツールです。
各種の検索エンジンの検索結果とChatGPT等のテキスト生成AIのアウトプットを並べて表示することができます。Chromeの拡張機能として、無料で利用することが可能です。なお、開発元はStack Network Limitedで、OpenAI社でもGoogle社でもないサードパーティによる提供となっています。
ChatGPT for Googleでできること
ChatGPT for Googleを利用することで実現できることを紹介します。これまでのChromeだけ、ChatGPTだけでの不便さを解消できることが大きなメリットです。
①Web検索とChatGPTへの問い合わせを並行して行う
これまでは、調べたい情報をWeb検索にはWeb検索用のプロンプト(検索キーワード入力画面)、ChatGPTにはChatGPT用のプロンプトへ別々に入力し、結果を収集する必要がありました。
しかし、ChatGPT for Googleを用いた場合、Web検索と生成AIへの問い合わせの両方に同時にアクセスが可能です。Chromeの拡張入力欄にキーワードを入力することで、両方の問い合わせが一度に行え、結果も合わせたものが出力されます。
②Web検索とChatGPTの回答を比較する
検索エンジンによるWeb上での検索結果と、ChatGPTによる質問の回答結果の両方を得られるため、それぞれの回答の比較が可能です。
Web検索、ChatGPTともに固定した解のない問いに対し、一定の知見が得られることが大きなメリットです。答えのない問いへの回答を探す場合には、多くの知見を集め、その比較を行い情報の取捨選択を行うでしょう。このような利用シーンにもChatGPT for Googleは適しています。
③単純なWeb検索に加えて要約や翻訳などをまとめて行う
Web検索では、インターネット上にすでに存在しているコンテンツを取得することができます。しかし、Web検索の結果に対する要約や翻訳などのデータは直接的に取得することはできません。
ChatGPTには要約や翻訳の機能が存在しています。ChatGPT for Googleを用いることでWeb検索の結果に対して要約、翻訳を行った結果を取得することがまとめて行えるようになります。
④ChatGPTへの問い合わせを制御する
Web検索とあわせてChatGPTへの問い合わせもできることは非常に便利ですが、Web検索の度にChatGPTへの問い合わせが発生してしまうと、問い合わせの結果取得までに時間がかかり不便です。ChatGPT for Googleでは、この問い合わせの発生タイミングを制御することが可能です。必要なタイミングでのみ、ChatGPTへの問い合わせを行うための機能です。
⑤回答内容のコピー・共有がしやすい
従来のChtaGPTへの問い合わせ結果は、Web検索の結果とは形式が異なります。
ChatGPT for Googleを用いたChatGPTへの問い合わせの場合には、Web検索と同様の扱いやすい形式のため、コピーや情報の共有がしやすくなっています。
ChatGPT for Googleの使い方
下記の手順でChatGPT for Googleの利用を始めましょう
STEP① Chromeのインストール
Google社のブラウザ、Chromeをインストールしましょう。
詳細は下記のGoogle社のサイトよりご確認ください。
Google Chrome – 高速かつ安全でカスタマイズ可能なブラウザ
STEP② ChatGPTを利用するためのアカウント作成
OpenAI社のChatGPTを利用するにあたり、OpneAI用のアカウントを作成する必要があります。
下記のChatGPTの公式サイトよりアカウントを作成しましょう。
ChatGPT | OpenAI
STEP③ Chromeの拡張機能「ChatGPT for Google」のインストールと設定
Chromeの上部メニューから「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンの取得」でアドオン検索ができる画面が表示されます。その画面から「ChatGPT for Google」を検索し、インストールを行いましょう。
Chrome拡張ツールChatGPT for Googleのサイトからもインストールできます。
あとはChromeでGoogleなどでの検索を行うことで、その結果にChatGPTへの問い合わせ結果が表示されるようになります。初回の検索時にはChatGPTへのログインが求められますので、STEP②で作成したアカウント情報を入力してください。
ChatGPT for Googleの注意点
ChatGPT for Googleを使う場合に気を付けるべきポイントには、以下のようなことが挙げられます。
①誤情報が出力される可能性がある
ChatGPTをはじめとした生成AIの回答は、全てが正しいとは限らない(正確性が保証されない)ことに注意してください。生成AIは学習データをもとにもっともらしい回答を生成する仕組みのため、回答には学習データによる偏りが生まれます。
②出力に時間がかかる
ChatGPTが問い合わせへの回答を出力するのには多少の時間がかかります。ChatGPTは答えを最初から用意しているわけではなく、問い合わせを受けた段階で回答を生成しているためです。
この問い合わせへの回答はChrome上でAIが動作しているわけではなく、OpenAIのChatGPTにテキスト生成処理を依頼し、その返答をChromeに表示しています。したがって、通信による時間およびChatGPT側での処理の時間が必要です。
③GPT-4の利用にはAPIが必要になる
2024/7時点で、ChatGPT3.5は無償で利用することが可能です。GPT-4を利用する場合は、有償となります。
なお、ChatGPT for GoogleはGPT-4での利用にも対応しています。
その他ChatGPTを用いた拡張機能
ChatGPT for Google以外にも、ChromeにはChatGPTを利用する拡張機能が多数提供されています。その例を紹介します。
①WebChatGPT
WebChatGPTは、「Webブラウジングを介して関連するウェブ検索結果でChatGPTのプロンプトを強化」するツールです。ChatGPT自体がWeb検索をできるようになるため、Web検索の結果をもとに通常のChatGPTでは学習していない最新情報も回答できるようになります。
②AIPRM for ChatGPT
AIPRM for ChatGPTは、ChatGPTへの問い合わせをサポートしてくれるツールです。ChatGPTのプロンプト作成におけるテンプレートを提供してくれるため、簡単にプロンプトを作成できるようになります。
③YouTube Summary with ChatGPT & Claude
YouTube Summary with ChatGPT & Claudeは、様々なコンテンツを要約するツールです。ChatGPTまたはClaudeという生成AIを用いて、Youtubeの動画、Web記事、PDFファイルを要約してくれるため、時間を節約し、要点だけを押さえることができます。
Claude2についてはこちらから
➡生成AIの最新モデル「Claude2」とは?使い方やChatGPTとの違いについても解説
まとめ
ChatGPT for GoogleはGoogleのブラウザChromeの拡張機能です。ブラウザからのWeb検索時にChatGPTへの問い合わせも同時に行える機能を提供します。ChatGPTへの問い合わせのハードルを下げてくれるツールといえるでしょう。
ChatGPTなどの生成AIを活用することで、各種の業務の効率化に役立てることが可能です。テキスト生成AI以外にも、画像生成や音声生成AIなど様々な生成AIが存在しており、業務での幅広い活躍が期待できます。
生成AIについては下記のブログでも幅広く紹介しています。
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