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統合運用管理とは?基礎知識とおすすめツール7選
ITシステムは、ウィルス対策やセキュリティ対策、OSやソフトウェアのアップデート、リソースの利用状況など、運用も管理も煩雑になってきます。そういった課題を解決できるのが統合運用管理ツールです。
今回は、統合運用管理ツールの基本的な機能やメリット、おすすめツールを7選解説します。
統合運用管理とは
統合運用管理とは、社内のITシステムを一元管理することです。ITシステムは、セキュリティ対策やインシデント管理、ジョブの稼働状況などを正確に管理する必要があります。統合運用管理によって、複雑なITシステムを一元管理できるだけでなく、人的ミスの削減や運用の効率化を図ることに繋がります。
統合運用管理ツールの基本機能
統合運用管理ツールの細かい機能はベンダー毎によって異なります。ここでは、統合運用管理に必須な基本機能を紹介します。
ジョブ・スケジュール管理
ジョブ・スケジュール管理は、ジョブの追加や変更、処理を実行するスケジュールを管理します。実行ログやジョブの進捗、次に実行されるジョブの詳細情報などをわかりやすく管理できるため、統合運用管理の主要機能として活躍します。
可用性管理
可用性管理とは、ユーザーに必要な機能を提供できていることを保証するための管理機能です。可用性管理には可用性・信頼性・保守性・サービス性・障害時のシステム稼働継続力が求められます。
性能管理
性能管理とは、ジョブなどを処理する能力や速度が一定の水準を満たしているかを管理するための機能です。性能は扱うデータによって増減するため、運用状況に応じて性能の改善が必要かどうかの判断基準としても活用します。
構成管理
構成管理とは、ITシステムを構成するハードウェアやソフトウェア、ライセンス、サーバなどを管理することを指します。ITシステムは様々な要素から構成されているため、要素毎にライフサイクルやリスクを管理することが重要です。構成管理を活用することで、システム運用の安全が高まり予想外のトラブルを防止します。
セキュリティ管理
セキュリティ管理は、システムへのアクセス権限や認証機能、ファイアウォールの構築や操作ログの管理などを行う機能です。現代のセキュリティ対策は要求される水準が高いですが、その水準を超えて様々な手法でセキュリティ対策を行えます。
IT資産管理
IT資産管理とは、ネットワーク内のハードウェアやソフトウェア、サーバ情報などのITシステムに関係する資産を管理する機能です。OSのアップデートやソフトウェアのライセンスなどを一元管理することで、ITシステムの簡易化に貢献します。
統合運用管理ツールを導入するメリット
統合運用管理ツールを導入するメリットとして、次の3つがあります。
- ITシステムの一元化
- システム監視や障害対応の手間を省略
- サーバ稼働状況や性能を常に監視
ITシステムの一元化
ITシステムを一元化することで、システム構成を把握しやすくなります。
もしもシステム内でトラブルが発生したとしても、トラブルの影響範囲を特定したり、何が原因で発生したのかなど、問題発生からの対応も素早く行えます。
システム監視や障害対応の手間を省略
統合運用管理ツールを導入することで、システムを常に監視できます。
障害が発生しても自動でアラートメールを送信するため、担当者の負担を減らすことに繋がります。
サーバ稼働状況や性能を常に監視
システムを運用する上で、稼働状況や性能の把握は重要です。統合運用管理ツールは、サーバの稼働率やメモリ・CPUなどのリソースの消費量を管理でき、将来的なリソースの増強に役立ちます。
おすすめ統合運用管理ツール7選
そんなメリットの多い統合運用管理ツールの中でも、おすすめの統合運用管理ツールを7選紹介します。
System Support best1(SS1)
株式会社ディー・オー・エスが提供しているSS1は幅広い機能を持つ統合運用管理ツールです。リモートコントロールによる遠隔操作、テレワーク端末の管理からセキュリティ対策、ログデータを活用した業務の可視化まで行えます。契約プランも環境に合わせてカスタマイズできるため、企業規模や業務形態に合わせた組み合わせが可能です。
■料金:基本機能のみ購入する場合は50万円(詳細は要問い合わせ)
SmartStageサービスデスク
SmartStageサービスデスクは株式会社クレオが提供しており、ITILに準拠したテンプレートを活用できる統合運用管理ツールです。SmartStageサービスデスクでは既存業務に合わせたシステム構築ができ、スピード導入を売りとしています。また、テンプレートは企業の管理プロセスに応じて柔軟に設定変更できるため、使いやすいサービスと言えます。
■料金:SaaSプランとオンプレミスプランによって異なります(詳細は公式サイト参照)
One Cockpit
One Cockpitは株式会社SMSデータテックが提供している統合管運用管理ツールです。ダッシュボード機能やレポーティング機能だけでなく、リカバリ実行機能などを備えています。リカバリ実行機能により、既知のエラーは担当者の手を患うことなく自動復旧できるため、人手に頼らない運用自動化への一歩として大きく貢献してくれます。
■料金:要問い合わせ
LanScope Cat
エムオーテックス株式会社が提供しているLanScope Catは、2005年から15年連続でトップシェアを獲得している統合運用管理ツールです。直感的な操作がしやすいこと、API連携ができること、セキュリティ更新の手間やコストの削減ができることなど、他のツールではできない機能を幅広く備えています。サポートも手厚く、確かな実績もあるため、保守更新率が93%とユーザーから高い評価を得ています。
■料金:5つのプランから選択(詳細は公式サイト参照)
SKYSEA Client View
Sky株式会社が提供しているSKYSEA Client Viewは情報セキュリティ対策の強化とIT資産の安全な運用管理を支援する各種ソリューションが充実しています。業務と関係ないアプリケーションの使用に対してアラートメッセージを表示したり、ハードウェアやソフトウェア、プリンターなどの情報を自動収集し一元管理します。他のベンダーが提供している製品と連携することで、情報セキュリティ対策やIT資産管理、ITシステム運用、勤怠管理などをより強化できます。
■料金:要問い合わせ
AssetView
株式会社ハンモックが提供しているAssetViewは、PC更新管理、マルウェア対策、内部不正対策、データ流出対策、PC運用管理のシステム管理における5つの課題に対応します。モバイルデバイス管理ツールにより、社用のスマホやタブレットも管理できるため、より安全な利用ができます。万が一紛失した場合でも、端末ロックやデータ削除、位置情報の特定もできるため、情報漏洩対策としても申し分ありません。
■料金:オンプレミスプランとクラウドプランの2種類あり(詳細は要問い合わせ)
MCore
住友電工情報システム株式会社が開発したMCoreは、高い信頼性とスケーラビリティを備えた統合運用管理ツールです。強固なセキュリティ対策、IT資産管理業務の効率化、コンプライアンスの推進など、現代の企業に多い課題のソリューションが用意されています。MCoreはもともと、住友電工グループで使用されることを前提に自社開発されたため、中~大企業向けの機能が充実しています。サポートも手厚く安心できるため人気の高いツールです。
■料金:要問い合わせ
まとめ
今回は、統合運用管理ツールの基本的な機能やメリット、おすすめツールを7選解説しました。統合運用管理ツールを導入することで、今まで煩雑だった運用管理の効率化に繋がるだけでなく、コスト削減などの効果も期待できます。IT運用課題を解決する選択肢の一つとして捉えておくと良いでしょう。
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