セキュリティ対策

インターネットセキュリティとは?怠った場合のリスクやセキュリティの強化策を解説

利便性が高く多数のシーンで活用するインターネットですが、サイバー攻撃に悪用されているため、セキュリティ対策が欠かせません。本記事では、インターネットセキュリティの概要やサイバー攻撃の主な手口、セキュリティ強化対策について詳しく解説します。

目次

  1. 1インターネットにおけるセキュリティとは
  2. 2サイバー攻撃における主な手口
  3. 3インターネットセキュリティを怠った場合のリスク
  4. 4インターネットセキュリティの強化対策
  5. 5まとめ

利便性が高く多数のシーンで活用するインターネットですが、サイバー攻撃に悪用されています。セキュリティ対策を行わなければ、サービス提供・業務の停止や復旧にともなうコストの発生、信用の低下と顧客離れなどのリスクがあります。

本記事では、インターネットセキュリティの概要やサイバー攻撃の主な手口とセキュリティを怠った場合のリスク、セキュリティ強化対策について詳しく解説します。インターネットセキュリティについて知りたい方、セキュリティ強化策を知りたい方は、ぜひご覧ください。

インターネットにおけるセキュリティとは

インターネットにおけるセキュリティとは

インターネットにおけるセキュリティとは、Webサイトやサービスの安全な活用を目的に、サイバー攻撃対策を実施することです。近年は、インターネットやクラウドサービスなどが普及しており、パソコン・スマートフォンなどのデバイスとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも情報へのアクセスが可能です。また、データ活用などにより業務改善や売上・企業競争力の向上を実現できます。

インターネットやデジタルツールの重要性が増している一方で、サイバー攻撃も増加しています。セキュリティを怠れば、アカウントを乗っ取られたり個人情報・機密データを盗まれたりするリスクがあるでしょう。外部と通信できる便利なインターネットですが、外部から攻撃を仕掛けられるリスクも有しているため、セキュリティの強化が不可欠です。

サイバー攻撃の発生状況

近年は、多くのサイバー攻撃が行われています。警察庁が発表した「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によれば、警察に対する相談のうち、約18万6,000件がサイバー攻撃に関連するものでした。 インターネット空間を悪用した犯罪では、情報の窃盗など企業を対象にしたものから、インターネットバンキングにおける不正送金といった個人を対象にしたものまで、複数のサイバー攻撃が実施されています。
参照:令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について|警察庁

利便性がある一方で、インターネットやその技術を活用したツールにはリスクがあることを理解して、対策の実施が必要です。

サイバー攻撃における主な手口

サイバー攻撃における主な手口

サイバー攻撃における主な手口は以下の通りです。

  • マルウェアやウイルスの活用
  • アカウントの乗っ取り
  • 詐欺やなりすまし
  • 架空請求や脅迫

ここからは、上記それぞれの手口について順に解説します。

マルウェアやウイルスの活用

マルウェアやウイルスとは、コンピューター・サーバーなどに侵入して悪影響を及ぼすプログラムのことです。具体的には、情報の窃盗やアカウントの乗っ取り、データの改ざん・削除などが挙げられます。万が一、ウイルス感染から企業が保有する個人情報・機密データが流出すれば、信用やブランドイメージが低下するでしょう。

コンピューターウイルスの脅威や各デバイスにおける感染対策などについての詳細は、以下をご覧ください。
⇒コンピュータウイルスの恐ろしさとは?ウイルスの種類やセキュリティ対策を解説
⇒パソコンがウイルス感染したらどうする?原因や症状、4つの対策方法について解説
⇒iPhoneの「ウイルス感染」は本物?チェック方法と対処法
⇒iPadにウイルス対策は必要?対策方法やウイルス感染時の症状と対処法を解説

アカウントの乗っ取り

アカウントの乗っ取りに遭うケースもあります。例えば、企業のアカウントが乗っ取られれば情報の漏洩やデータの改ざん、他社へ攻撃する際の悪用といったリスクがあります。個人のアカウントであっても、インターネットバンキングから不正送金されたり、クレジットカードを不正利用されたりする可能性があります。

詐欺やなりすまし

詐欺やなりすましも、サイバー攻撃で活用される代表的な手口の一つです。これまでは、不特定多数にクレジットカードや大手ECショップを偽ったメールを送り、偽サイトから個人情報などを騙し取るフィッシング詐欺が多数実施されていました。ただ、近年は特定の企業や組織を対象としたスピアフィッシングも増加しています。また、企業間取引などを装ったメールを送り不正な送金を促すビジネスメール詐欺(BEC)も急増しているため、注意が必要です。

なお、フィッシング詐欺やスピアフィッシング、ビジネスメール詐欺の詳細は以下をご覧ください。
⇒フィッシング詐欺とは?5つの対策や被害にあった場合の対処法を解説
⇒スピアフィッシングとは?高精度な標的型攻撃の手口と対策
⇒ビジネスメール詐欺(BEC)とは?被害事例や詐欺に遭った際の対処法と防止策を解説

架空請求や脅迫

架空請求や脅迫は、古くから活用されているインターネット犯罪の一つです。支払わない場合には法的手続きを取るなどの文言を記載した延滞料金の請求メールなどで、お金を騙し取ろうとします。また、データの暗号化やデバイスのロックを行い、解除と引き換えに身代金を要求するランサムウェアの被害も増加しています。

ランサムウェアの概要や感染対策、感染した際の対処法などに関しての詳細は、以下をご覧ください。
⇒ランサムウェアとは?手口や対策まで詳しく解説
⇒ランサムウェアから企業を守る!未然防止策から感染時の対処手順も解説
⇒ランサムウェアに感染したらどうなる?感染時の対応ステップや感染対策を解説

インターネットセキュリティを怠った場合のリスク

インターネットセキュリティを怠った場合のリスク

インターネットセキュリティを怠った場合の主なリスクは以下の通りです。

  • サービス提供や業務の停止
  • 復旧にともなうコストや手間の発生
  • 信用の低下と顧客離れ
  • 賠償金の発生

順に解説します。

サービス提供や業務の停止

インターネットセキュリティを怠り、コンピューター・サーバーの乗っ取りやデータのロックなどをされれば、サービス提供・業務停止が起こる可能性があります。サービスや業務が停止すれば、売上・利益を損なうケースがあるでしょう。数ヵ月程度サービス提供・業務が停止して、大きな損失が発生する恐れもあります。

復旧にともなうコストや手間の発生

復旧にともなうコストや手間の発生も、インターネットセキュリティを怠りサイバー攻撃を受けた場合のリスクです。改ざんされたり、乗っ取られたりしたデータ・サーバーの復旧には、専門人材が必要で依頼料や手間がかかります。

また、サイバー攻撃に遭った際フォレンジック調査を実施すれば、そのコストがかかります。フォレンジック(forensic)調査とは、セキュリティインシデント・不正アクセスなどの犯罪捜査や情報漏洩対策で実施される調査・分析技術のことです。とくに、大手企業の場合サイバー攻撃を受ければ、株主やサービス利用者などのステークホルダーに説明が必要なため、フォレンジック調査で原因や被害範囲などを調査する企業も多数存在します。

なお、フォレンジック調査の詳細は以下をご覧ください。
⇒フォレンジック調査とは?必要な理由や実施手順、注意点を解説

信用の低下と顧客離れ

信用の低下と顧客離れも、インターネットセキュリティを怠った場合のリスクです。とくに、近年はプライバシー保護への注目度が高く個人情報が漏洩すれば、企業の信用やブランドイメージが著しく低下するでしょう。最悪の場合、事業の継続が困難になる恐れもあります。また、情報漏洩しなくてもサイバー攻撃を受けサービス提供が停止すれば、それだけで企業の信用は低下します。

賠償金の発生

サイバー攻撃を受け他社や個人に損害が発生した場合、賠償金の支払いが必要になるケースもあります。例えば、個人情報が漏洩すれば、本人への損害賠償が発生するケースが存在します。実際に、情報の漏洩に関連して賠償金の支払いが命じられた事例が以下の通りです。

  • ベネッセコーポレーション:1人あたり3,300円、総額で約1,300万円
  • Yahoo!BB:1人あたり5,500円
  • コインチェック株式会社:総額約460億円

一人あたりの賠償金額が大きくなくても、多数の情報が流出すれば総額が多大な額となり、経営にも影響を与える可能性があるでしょう。また、自社が原因で他社もサイバー攻撃を受けた場合、その企業から賠償金請求される可能性があります。最近は、関連会社や取引企業を経由して最終ターゲットとなる大企業に不正アクセスするサイバー攻撃であるサプライチェーン攻撃(供給連鎖)も実施されています。

なお、個人情報を漏洩した場合の賠償金支払い事例やサプライチェーン攻撃の詳細は以下をご覧ください。
⇒情報漏洩による損害賠償とは?事例5選や企業に与える影響、対策まで徹底解説
⇒サプライチェーン攻撃とは?攻撃された場合のリスクや被害事例、防止策を解説

インターネットセキュリティの強化対策

インターネットセキュリティの強化対策

最後に、インターネットセキュリティを強化する以下の対策について解説します。

  • OSをこまめにアップデートする
  • 脆弱性診断を実施する
  • 複雑なパスワードを設定する
  • 不審なメールは開かない
  • 怪しいサイトにアクセスしない
  • 定期的にデータをバックアップする
  • 従業員に対するセキュリティ研修を実施する
  • アカウントや権限を適正に管理する
  • 多要素認証を活用する
  • セキュリティ対策ツールを導入する

OSをこまめにアップデートする

インターネットセキュリティ強化の基本は、OSのこまめなアップデートです。アップデートすることで、セキュリティ上の欠陥である脆弱性解消を目的としたパッチの提供や、新たなセキュリティ機能の実装が行われるケースがあります。近年のサイバー攻撃は、脆弱性を悪用したものが多いため、OSをこまめにアップデートして最新バージョンを保ちましょう。

なお、OSアップデートの具体的な手順は以下をご覧ください。
⇒OSのアップデート手順をデバイス別に紹介!メリットや実施前にすべきことも解説

脆弱性診断を実施する

脆弱性診断の実施も、インターネットのセキュリティ強化に有効です。脆弱性診断(セキュリティ診断)とは、コンピュータシステムやネットワークに存在するセキュリティ上の弱点を特定する作業のことです。システムの開発時やアップデート時に実施すると良いでしょう。

脆弱性診断の詳細は以下をご覧ください。
⇒脆弱性診断とは?脆弱性を放置するリスクやおすすめの診断ツールも紹介

複雑なパスワードを設定する

複雑なパスワードの設定も効果的です。複雑なパスワードとは、アルファベットの大文字・小文字と数字、記号が含まれたランダムで12文字以上のもののことです。また、パスワードは使い回しを避け定期的に変更すると、セキュリティ強度が高まります。

漏洩の危険があるパスワードの特徴を知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒漏洩の危険があるパスワードの特徴とは?漏洩対策や漏洩した時の対応策を徹底解説!

信頼性の低いWi-Fiを使わない

信頼性の低いWi-Fiを使わないことも重要です。近年は多くの場所にWi-Fiが完備されており非常に便利です。ただ、中には通信内容が暗号化されないものや、ウイルス感染・情報窃盗が目的のWi-Fiも存在します。不用意なWi-Fiの利用は避けましょう。

なお、Wi-Fiのリスクに関する詳細を知りたい方は、以下をご覧ください。
⇒Wi-Fiに潜む情報漏洩リスクと対策方法3選!

不審なメールは開かない

不審なメールは開かないようにしましょう。多くのサイバー攻撃にはメールが用いられています。不要にメールを開封すれば、詐欺に遭ったりウイルス感染したりするリスクがあります。身に覚えのないメールを受信した場合は、後日間違えて開封しないように削除しましょう。

迷惑メールを放置する危険性については以下をご覧ください。
⇒迷惑メールの放置は危険!理由や受信時の対処・予防法について解説

怪しいサイトにアクセスしない

怪しいサイトにアクセスしないことも重要です。怪しいサイトを利用した個人情報の窃盗や、ウイルス感染も横行しています。とくに、SNSに記載のリンクや身に覚えのないメールに記載されたリンクにはアクセスしないようにしましょう。

定期的にデータをバックアップする

定期的にデータのバックアップを取る習慣も付けましょう。データをバックアップすれば、トラブルがあった際も簡単に復旧できます。また、ランサムウェアに感染した際にも、迅速に対処できるでしょう。

従業員に対するセキュリティ研修を実施する

従業員に対するセキュリティ教育の実施も、インターネットセキュリティを高めるために必要です。セキュリティ対策ツールなどを導入しても、従業員の不用意な行動でウイルス感染するリスクがあります。サイバー攻撃を受けた場合のリスクや手法、避けるべき行動を定期的に従業員に伝え、リテラシーを高めましょう。

アカウントや権限を適正に管理する

アカウントや権限の適正管理も重要です。高度な権限を有するアカウントが乗っ取られれば、その分被害が拡大します。不要なアカウントは削除するとともに、必要最低限の権限設定を心掛けましょう。入退社や異動があるため、定期的にアカウントや権限の見直しと再設定が重要です。

多要素認証を活用する

多要素認証を活用すれば、ID・パスワードなどの認証情報が漏洩しても不正アクセスされるリスクを抑制できます。多要素認証(MFA)とは、クラウドサービスやアプリケーションを利用する際の本人認証で、知識認証・所有物認証・生体認証など性質の異なる複数の要素を利用して認証を行う方式のことです。

多要素認証の詳細は以下をご覧ください。
⇒MFA(多要素認証)とは?仕組みやメリット・デメリット、導入方法を解説

セキュリティ対策ツールを導入する

セキュリティ対策ツールの導入も有効です。具体的には以下のツールが挙げられます。

  • ファイアウォール
  • サンドボックス
  • WAF
  • IDS/IPS
  • UTM

順に解説します。

ファイアウォール

ファイアウォールとは、ネットワークを経由した侵入や不正な通信を防ぐツールのことです。インターネットと企業内LANの間に設置され、事前に定められたルールに基づき通して良い情報かを判断して、不正アクセスやサイバー攻撃を防ぐ仕組みが取られています。

ファイアウォールの詳細は以下をご覧ください。
⇒ファイアウォールの基本を知っておこう

サンドボックス

サンドボックスとは、ソフトウェアにより作り出されたコンピューター内における仮想空間のことです。サンドボックス内では、実際のコンピューター環境と同じように、アプリケーションなどの実行が可能です。万が一、悪意のあるプログラムだった場合でも、仮想環境であれば実際のシステムに影響が及ぶことはありません。

サンドボックスの詳細は以下をご覧ください。
⇒サンドボックスとは?概要やメリット・デメリットをわかりやすく解説

WAF

WAF(Web Application Firewall)とは、Webアプリケーションへのサイバー攻撃を防ぐために開発された防御ツールのことです。不正アクセスを検知した場合、通信の拒否やシステム管理者への通知を行います。
⇒WAFとは?Webサイトを守る仕組みと導入メリットをわかりやすく解説

IDS/IPS

IDS(Intrusion Detection System)もIPS(Intrusion Prevention System)も、企業や組織におけるネットワーク上の通信を監視して不正アクセスを検知するツールです。IDSは検知に加えてセキュリティ担当者への通知機能が実装されており、IPSには通信を遮断する機能が実装されています。

IDS/IPSの詳細は以下をご覧ください。
⇒セキュリティ対策IDSとIPSとは?機能と役割、2つの違いについて解説

UTM

UTM(Unified Threat Management)とは、さまざまな機能を持った複数のセキュリティに関する機能を一つに統合して、ネットワークを外部の脅威から守るツールのことです。多彩な機能が実装されているため、多数のツールを導入しなくてもセキュリティ強化を図れます。

UTMの詳細は以下をご覧ください。
⇒UTMとは?機能やメリットなど世界一わかりやすく解説

まとめ

まとめ

インターネットにおけるセキュリティとは、Webサイトやサービスの安全な活用を目的に、サイバー攻撃対策を実施することです。利便性が高く多数のシーンで活用するインターネットですが、サイバー攻撃にも悪用されています。セキュリティ対策を行った場合、サービス提供・業務の停止や復旧にともなうコストの発生、信用の低下と顧客離れなどのリスクがあります。

OSのこまめなアップデートや複雑なパスワードの設定、セキュリティ対策ツールの導入などにより、セキュリティ強化を図りましょう。ただ、近年のサイバー攻撃は高度化・多様化しておりセキュリティ対策を行ったとしても、完全に防ぐことは困難です。万が一、情報漏洩が発生すれば企業の信用やブランドイメージが低下するため、セキュリティ強化を図るとともに情報漏洩を素早く察知して適切な対応を取れる体制構築が重要です。情情報漏洩監視ツール「ダークウェブアイ」は、会社のドメイン情報を入れるだけで「いつ」「どこから」「どんな情報が」漏れてしまったのか、一瞬で分かります。

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