セキュリティ対策

ログ監視とは?必要性やツールを活用するメリット・デメリットを解説

ログ監視とは、システムやコンピューターの履歴を監視する仕組みです。ツールを活用することで、セキュリティインシデントの迅速な発見や被害の最小化が可能。導入時のメリット・デメリット、選定ポイントを詳しく解説します。

目次

  1. 1ログ監視とは
  2. 2ログ監視ツールの代表的な4つの機能
  3. 3ログ監視ツールを利用する3つのメリット
  4. 4ログ監視ツールを利用する4つのデメリット
  5. 5ログ監視ツール導入時におけるの3つのポイント
  6. 6まとめ

ログ監視とは、コンピューターなどの動きやアクセス、操作に関する履歴を監視することです。ログを監視することで、システムにおける安定稼働の実現やセキュリティインシデントの迅速な発見と対処による被害の最小化が可能です。

本記事では、ログ監視の概要やツールを活用するメリット・デメリット、ツール導入時のポイントについて詳しく解説します。ログ監視について知りたい方、ログ監視ツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ログ監視とは

ログ監視とは、コンピューターやシステムなどの履歴を監視することです。そもそもログとは、コンピューターなどの稼働状況を記録したデータのことを指します。ログ管理を行えば、システムの稼働だけでなくユーザーのアクセス・行動も追跡可能です。

ここからは以下の事項について詳しく解説します。

  • ログ監視の必要性や目的
  • ログ監視の対象

ログ監視の必要性や目的

ログ管理の主な必要性や目的は以下の3つです。

  • システムにおける安定稼働の実現
  • セキュリティインシデントの迅速な発見
  • ユーザー行動の把握

順に解説します。

システムにおける安定稼働の実現

ログ管理を行う主な目的は、システムの安定的な稼働を実現するためです。軽微なエラーであっても、同じ時間帯に複数回発生すれば処理速度の低下や障害の発生につながります。ログ管理を行うことで、迅速なトラブルの発見と対処によるシステムの安定稼働を実現可能です。

セキュリティインシデントの迅速な発見

サイバー攻撃などセキュリティインシデントの迅速な発見も、ログ監視が必要な理由の一つです。ログを監視することで、サイバー攻撃を迅速に発見でき被害を最小化することが可能です。サイバー攻撃に素早く対処しなければ、被害が拡大するでしょう。

ユーザー行動の把握

ユーザー行動の把握も、ログ監視が求められる理由です。外部からの攻撃だけでなく、内部不正もセキュリティインシデントの発生原因です。ユーザー行動を監視すれば、不審な行動に気付き対処できるでしょう。また、テレワーク中にどのような業務を行ったかどうかも把握することができます。

ログ監視の対象

ログ監視の主な対象は以下の通りです。

  • パソコンやスマートフォンなどデバイスの利用
  • プリンターの利用や印刷ファイルの履歴
  • ファイルの閲覧や更新
  • Webサイトへのアクセス履歴
  • システム内で発生した特定の事象に関する履歴
  • 特定のシステムや端末に対するログイン・ログアウト履歴
  • サーバーやデータベースへのアクセス履歴
  • アプリケーションの操作やインストール履歴

上記はあくまで代表例で、他にも特定の場所への入室記録などもログ監視の対象です。

ログ監視ツールの代表的な4つの機能

ログ監視を人が行う方法もありますが、作業量が膨大なためツールを活用するケースが一般的です。ここからは、ログ監視ツールの代表的な以下4つの機能について詳しく解説します。

  • ログの取得と監視
  • ログデータの検索
  • アラート発信
  • レポート作成

ログの取得と監視

さまざまなログの取得と監視を行う機能です。基本的に24時間365日、自動でシステムなどのログ取得と監視が行われます。ネットワークの負荷を軽減する目的で、監視対象を限定可能な機能が実装されているツールも存在します。

ログデータの検索

収集したログデータを、多彩な条件で検索する機能です。例えば以下の条件で検索可能です。

  • 年月日
  • 時間帯
  • ログ種別
  • ユーザー別
  • ファイル別

特定の状況や対象のログを確認する際に役立ちます。具体的には、不正アクセスやウイルス感染が発生した際の原因究明で活用できるでしょう。

アラート発信

特定の状況が発生した際に、任意のユーザーに対して通知を発信する機能です。例えば、過去のログと比較して異常を検知した際や、事前に設定した不正操作が行われた際に、リアルタイムでセキュリティ担当者に通知を送ります。

レポート作成

蓄積したログデータを活用してレポートを作成する機能です。月1回、週1回など任意の期間を指定して、自動でレポートをアウトプットする機能が実装されたツールも存在します。監査などで活用できるでしょう。

ログ監視ツールを利用する3つのメリット

ログ監視ツールを利用するメリットは以下の3つです。

  • 被害を最小化できる
  • 内部不正の抑止につながる
  • ログ監視業務の効率化に役立つ

ここからは、上記それぞれのメリットについて詳しく解説します。

被害を最小化できる

ログ監視ツールを用いることで、セキュリティインシデントの被害を最小化可能です。ログを監視すれば、怪しい行動などを迅速に発見して対処できるでしょう。セキュリティインシデントに気付くのが遅れれば遅れるほど、情報漏洩などのリスクが高まります。
近年は、個人情報保護に関する関心が高まっており、万が一情報が漏洩すれば企業の信用やブランドイメージが低下するでしょう。最悪の場合、事業の継続が困難になるリスクも存在します。

内部不正の抑止につながる

ログ監視ツールの利用は内部不正の抑止にも効果的です。ユーザーが、操作内容が記録・監視されていると自覚すれば、意図的な情報の持ち出しなどを思いとどまる可能性が高まります。内部不正があった場合には、犯人の早期特定と対処が可能です。

ログ監視業務の効率化に役立つ

ログ監視業務の効率化に役立つことも、ツールを用いるメリットの一つです。近年は、DXの推進や競争力の強化を目的に複数のシステムやツールを用いている企業が少なくありません。多数のツールを人手でチェックし続けることは困難です。ツールを活用すれば、自動で24時間365日ログを監視してくれるため、セキュリティ担当者は全てのログを目視でチェックする必要がありません。

また、ログを分析することで誰がどのようなシステムを活用したのかなどを可視化可能です。時間がかかっている業務やボトルネックの発見に役立ち、ログ監視以外の業務改善にも活用できます。

ログ監視ツールを利用する4つのデメリット

メリットがある一方で、ログ監視ツールの利用には以下4つのデメリットが存在します。

  • コストがかかる
  • ユーザビリティが低下する恐れがある
  • セキュリティ担当者の負担が増加する
  • 限界がある

続いて、上記4つのデメリットについて詳しく解説します。

コストがかかる

当然ですが、ログ監視ツールの利用にはコストがかかります。具体的には、初期費用や毎月のランニングコストが発生するでしょう。サポートやオプション機能を用いれば、コストが増加します。

ユーザビリティが低下する恐れがある

ユーザビリティが低下する恐れがあることも、ログ監視ツールを用いるデメリットです。監視対象や制限を増やせば、セキュリティの強化が図れます。ただ、一部のユーザーが特定のツールを利用できなくなったり、ネットワークに負荷がかかり通信速度が遅くなったりする可能性があります。

セキュリティ担当者の負担が増加する

監視対象を誤れば、セキュリティ担当者の負担増加につながります。セキュリティ担当者は、ログ監視ツールがアラートを発信した際には対応しなければなりません。中には、誤検知や対処する必要がないものも存在する場合がありますが、通知内容・状況の確認が求められます。
多数の通知が発せられた場合、セキュリティ担当者の業務を圧迫するでしょう。

限界がある

限界があることも、ログ監視ツールのデメリットです。ログ監視ツールは、あくまで社内のコンピューターやシステムの動きなどを監視対象としたツールです。外部に漏洩した個人情報や認証データ、サイバー攻撃の準備状況までを監視することは不可能です。外部データも監視しなければ、被害が拡大したり不正アクセスなどのサイバー攻撃を防ぎきれなかったりするリスクがあります。

ダークウェブアイの有効性

被害の最小化や攻撃の防止には、外部データの確認が有効です。特に、通常の検索エンジンではアクセスできず匿名性が高いダークウェブの監視が重要です。ダークウェブでは、認証情報などサイバー攻撃で活用される情報が売買されています。

弊社SMSデータテックでは、以下の機能を実装したダークウェブ監視ツール「ダークウェブアイ」を開発・提供しています。

  • ダークウェブから情報探索
  • メールアドレスやID・PWが漏洩した際の即時アラート発信
  • 対策状況の管理
  • 各社員の情報漏洩閲覧
  • 各サイト・アプリにおける情報漏洩の閲覧
  • 漏洩情報キーワード探索

ダークウェブアイは、外部に漏洩した情報や攻撃対象となる資産を調査・可視化します。ログ監視と組み合わせることで、社内の挙動と社外の漏洩状況を両面から把握でき、不正アクセスや情報漏洩の兆候をより早く捉えられるでしょう。

なお、ダークウェブの概要やダークウェブモニタリングの重要性に関する詳細は以下をご覧ください。
⇒ダークウェブとは?仕組みや被害事件6選、対策まで徹底解説!
⇒ダークウェブモニタリングとは?必要性と活用メリットや導入メリットを解説

ログ監視ツール導入時におけるの3つのポイント

ログ監視ツール導入時における3つのポイントは以下の通りです。

  • 目的を明確にする
  • 監視対象を明確にする
  • コストパフォーマンスを確認する

最後に、上記それぞれのポイントについて詳しく解説します。

目的を明確にする

まずは、ログ監視ツール導入の目的を明確にしましょう。ツールごとに特徴が異なります。目的を明確にすることで、どのような強みや機能を有するツールが自社に合うか、判断しやすくなるでしょう。目的を明確にした後、それに基づき必要な機能を洗い出すことが重要です。

監視対象を明確にする

監視対象を明確にすることも欠かせません。「ログ監視の対象」の章で紹介した通り、監視対象は複数存在します。自社の監視すべき対象が何か、どの程度あるかを棚卸ししましょう。
監視対象が増えれば、コストや通知対応の手間が増加します。以下3つに分けて整理すると良いでしょう。

  • 監視必須
  • 監視できると良い
  • 監視の必要はない

コストパフォーマンスを確認する

コストパフォーマンスの確認も重要です。安価であっても、重要なログを監視できなかったり、性能が低かったりすれば期待する成果を得られません。
また、ツールにより料金体系が異なります。十分な成果が得られるかを確認した上で、自社に合う料金体系を採用したツールを選ぶと良いでしょう。

まとめ

ログ監視とは、コンピューターやシステムなどの履歴を監視することです。ログを監視することで、システムにおける安定稼働の実現やセキュリティインシデントの迅速な発見と対処による被害の最小化につながるでしょう。
人が複数システムのログ監視を行うことは困難なため、ツールを用いるケースが一般的です。目的や監視対象を明確にして、コストパフォーマンスを比較しながらツールを選ぶと良いでしょう。
また、セキュリティの強化には内部ログだけでなく外部データの監視が重要です。SMSデータテックが提供している情報漏洩監視ツール「ダークウェブアイ」の併用により、内部だけでなく外部情報の監視も可能となりセキュリティ強化を図れます。