生成AIの最新モデル「Claude2」とは?使い方やChatGPTとの違いについても解説

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現在では、生成AIのモデルは多岐にわたりますが、なかでも最新モデルのClaude2が各地で注目されています。
この記事では、Claude2の概要や特徴、使い方、ChatGPTとの違いについて解説します。

Claude2とは

Claude2は、2023年7月11日にAnthropic(アンソロピック)によって開発されたAIチャットボットです。その前身であるClaudeは2023年3月にリリースされました。
Claude2では、パフォーマンスや応答能力が格段に向上しただけでなく、安全性の面でも改善されています。日本でも2023年11月ごろに無料で使用できるようになりました。

Claude2の特長

Claude2の特徴はいくつかありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

入出力できるプロンプトが長くなる

Claude2では、入力と出力のトークンの長さが非常に増えました。
そのため、一度に処理できるプロンプトの量が多いといえます。具体的には、最大100,000トークンを1つのプロンプトに入力でき、単語に換算すると約75,000語に及びます。これは、数百ページにわたる論文などの翻訳が一度に行える量です。
Claude2を利用すれば、トークンの制限によって作業を分割していた課題を一度に解消できるでしょう。

出力された回答が安全である可能性が高い

Claude2は、高い安全性も特徴的です。
Anthropicの報告によれば、前身であるClaudeと比較して、Claude2は回答の安全性が約2倍向上しています。AIチャットボットにおいては、回答の不正確性や有害性が懸念されることが一般的ですが、Claude2は相対的に高い安全性を有する回答を提供できることが期待されています。

プログラミングや数学のスキルの向上

Claude2は高度なコーディング能力を有し、そのレベルはAnthropicの報告によって裏付けられています。
具体的には、「Codex HumanEval」と呼ばれるPythonコーディングテストにおいて、Claude2は71.2%のスコアを獲得しています。
さらに、Claude2はプログラミングと数学のスキルを大幅に向上させており、公式サイトによれば、Pythonのコーディングテスト「Codex HumanEval」で71.2%、小学校レベルの数学問題集「GSM8k」で88%のスコアを記録しています。
これにより、全体的な性能がかなり向上していることが示されています。
今後、Claude2のコーディング能力がさらに注目を集め、エンジニアやITの学習者がコーディングのサポートなどで活用する機会が増える可能性もあります。

Claude2の使い方

Claude2に登録

WebブラウザでClaude.aiにアクセスします。
まずはClaude2に登録します。上から「名前」「ニックネーム」を入力してください。
「contitinue」を押下すると、電話番号の入力画面に遷移します。

電話番号を入力すると、認証コードが届き、入力することで登録が完了します。

ホーム画面よりチャットを始める

ホーム画面の「Start a new chat」を押下すると、チャットを入力できます。

ChatGPTとClaude2の違い

主に以下の内容が異なります。

  ChatGPT(GPT4) Claude2
テキスト処理 32,768トークン 100,000トークン
インターネットアクセス
ファイルアップロード
情報更新日 2021年9月 2023年初頭

それぞれ詳しく解説します。

テキスト処理

テキストの最大処理数がChatGPTは32,768トークンのところ、Claude 2は最大100,000(約75,000語)トークンの処理ができます。
トークンは単語単位で計算し、たとえば「How are you?」という文章の場合、「How」「are」「you」「?」の4トークンに分けられます。

インターネットアクセス

Claude2にはインターネットアクセス機能がないため、ツール上で検索機能の追加ができません。一方のChatGPTは、プラグインを活用することで検索機能の拡充が可能です。外部のWebサービスと連携も可能なため、より幅広い活用ができるようになります。
ChatGPTにはインターネットアクセス以外にもさまざまな機能があるため、これから使い始める人は下記のセミナー動画も参考にしてみてください。
教えて、黒石先生!今話題のChatGPT活用術~初級編~

ファイルアップロード

Claude2はインターネットアクセス機能を持たない代わりに、ファイルのアップロード機能があります。長文処理が得意なこともあるため、PDFファイルを読み込み、要約してもらうことも可能です。
ChatGPTでは、デフォルトでファイルアップロード機能を持たないため、プラグインをインストールするか、GPT4の「Code Interpreter」を使う必要があります。

情報更新日

Claude2は2023年初頭の情報をもとに訓練されています。そのため、ChatGPTよりも情報量が多く、品質も高いでしょう。
※ChatGPTにはインターネットアクセス機能があるため、外部サービスと連携することで、最新の情報を取得できます。

Claude2を使用する際の注意点

Claude2を使用する際は以下の注意点を考慮しましょう。

無料プランでの使用範囲に制限がある

Claude2は無料から使用できますが、無料プランでの使用範囲に制限があります。ChatGPT4等を使用している方からすると制限があると感じるでしょう。
ChatGPT4は有料プランですが、その分プラグインを使用できるため、さまざまな機能を後付けできます。
➡Claude2の有料プランはコチラ

情報漏洩の危険性

Claude2は最近リリースされたツールのため、情報漏洩には注意が必要です。もちろん、Claude2に限らず、すでに世界で使用されている生成AIも同様でしょう。
昨今のセキュリティ対策は、対応すべき領域が幅広く、情シス担当者でも見落としてしまう可能性があります。
SMSデータテックのダークウェブアイなら、簡単に漏洩状況のチェックや漏洩場所、情報漏洩が起こったWebサービスやアプリを把握できます。

まとめ

新しい生成AIとしてClaude2は従来のモデルから大きく進化しています。一度のプロンプトで処理できる上限が大きく引き上がっていることと、ファイルの要約が非常に相性がよいと言えるでしょう。ただし、インターネットアクセスには対応していないため、その点はChatGPTとの使い分けが必要です。
生成AIはClaude2が何でもできるというわけではないため、これから使い始める人は目的に応じて使用する生成AIを選択することをおすすめします。
また、生成AIは、自社のやりたいことや最終的な理想形に合わせた対策が必要です。状況に応じて、生成AIとその他のツールを選択するとよいでしょう。その際にもしも悩み事が発生した場合は、いつでもご相談ください。
⇒ChatGPTの活用術はコチラ!

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