おすすめのID管理システム16選!メリットと課題・デメリットや比較のポイントも解説
ID管理システムとは、クラウドサービスなどの認証情報やアカウント情報を一元管理するシステムのことです。近年はクラウドサービスが増え、パスワードやアカウント管理を手動で行うことが簡単ではありません。そこで注目されているのが、ID管理システム(IDaaS)です。
本記事では、ID管理システムの概要や活用するメリット・デメリット、おすすめのID管理システム16選について詳しく解説します。おすすめのID管理システムについて知りたい方、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ID管理システムとは、クラウドサービスなどの認証情報やアカウント情報を一元管理するシステムのことです。近年はクラウドサービスが増え、パスワードやアカウント管理を手動で行うことが簡単ではありません。そこで注目されているのが、ID管理システム(IDaaS)です。
本記事では、ID管理システムの概要や活用するメリット・デメリット、おすすめのID管理システム16選について詳しく解説します。おすすめのID管理システムについて知りたい方、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ID管理システムとは
ID管理システムとは、企業や組織で利用しているシステム・サービスにアクセスするためのIDやパスワードなどの認証情報を一元管理するシステムのことです。セキュリティの強化やアカウント情報の設定・管理の手間を軽減する目的で、多くの企業が活用しています。
ここからは以下の事項について解説します。
- ID管理システムの主な機能
- ID管理システムの主な種類
ID管理システムの主な機能
ID管理システムの主な機能は以下の通りです。
- ユーザー情報の一元管理:ID・パスワードを含めたアカウント情報を一元管理する
- 人事システムとの連携:人事システムからアカウント情報を取り込む
- プロビジョニング:アカウント作成・削除や権限の変更を連携したシステムに反映する
- 監査レポート:誰が・いつ・何の認証を行ったか記録・監視する
- ワークフロー:アカウントの発行や権限変更に関する申請・承認を行う
- シングルサインオン(SSO):一度の認証で複数システムへのアクセスを可能にする
- アカウントの棚卸し:不要なアカウントを洗い出す
ID管理システムの主な種類
ID管理システムは大きく以下3種類に分かれます。
- 一元管理に特化したタイプ
アカウント情報の収集や管理に特化しており、SSOや多要素認証などの機能も実装されている - ライフスタイル管理が可能なタイプ
アカウントの作成や変更、削除が可能で、人事システムと連携して退職者アカウントの検知なども行う - 権限管理なども可能なタイプ
アカウント情報の管理に加えて、権限の管理や付与も行う
ID管理システムを導入・利用する目的に応じて、どのタイプが自社に合うか選ぶと良いでしょう。
ID管理システムにおける5つのメリット
続いて、ID管理システムを活用する以下5つのメリットについて解説します。
- ID・パスワードの一元管理と負担の軽減
- 退職者や新入社員のアカウント管理自動化
- 不正アクセス対策(多要素認証・アクセス制御)
- 多様な働き方の実現
- 法規制への対応
ID・パスワードの一元管理と負担の軽減
ID管理システムの利用により、ID・パスワードの一元管理と負担の軽減が可能です。一元管理は、適切なアカウントや権限設定に役立ちます。利用していないアカウントを放置した場合、サイバー攻撃を受けても気付かず被害が拡大する恐れがあります。情報を一元管理することで、設定が適切かを迅速に把握でき確認の手間軽減に有効です。
退職者や新入社員のアカウント管理自動化
退職者や新入社員のアカウント管理の自動化にも、ID管理システムは効果的です。「ID管理システムの主な機能」の章で解説した通り、人事システムとの連携やプロビジョニング機能が実装されたID管理システムも存在します。他のシステムと連携できれば、アカウントの作成・削除や権限変更を自動で行うことが可能で、抜け漏れ防止と負担軽減に役立ちます。
不正アクセス対策(多要素認証・アクセス制御)
ID管理システムに実装されている多要素認証やアクセス制御などの機能を活用すれば、不正アクセスを防止可能です。多要素認証(MFA)とは、知識や所有物、生体など性質の異なる複数の要素を組み合わせて認証を行う方式のことです。ID・パスワードなどの認証情報が流出したとしても、容易には不正アクセスされません。
なお、多要素認証の詳細は以下をご覧ください。
⇒MFA(多要素認証)とは?仕組みやメリット・デメリット、導入方法を解説
多様な働き方の実現
多様な働き方の実現にもID管理システムは有効です。ID管理システムを利用することで、自宅など社外からも安全性の高いアクセスが可能になります。時間や場所にとらわれない働き方をしやすくなるため、テレワークやフレックスタイム制などの働き方を実現できるでしょう。
法規制への対応
ID管理システムの利用により、さまざまな法規制への対応が可能です。日本の個人情報保護法をはじめ、近年は世界のさまざまな国・地域でプライバシー保護に関する法規制が施行されており、データの保護やアクセス制限の実施が求められています。法規制に反した場合、罰金の適用や信用低下のリスクがあるでしょう。
ID管理システムを用いれば、セキュリティ強化によるデータ保護と権限管理の徹底によるアクセス制限を実現可能です。
ID管理システムにおける3つの課題・デメリット
メリットがある一方で、ID管理システムの利用には以下3つの課題・デメリットが存在します。
- 設定・運用に関する手間の発生
- システム障害におけるリスク
- ユーザーエクスペリエンスの低下
順に解説します。
設定・運用に関する手間の発生
ID管理システムの設定や運用には、多少の手間がかかります。特に、高機能なID管理システムの場合、初期設定に専門的な知識やスキルが求められるケースもあるため注意が必要です。
システム障害におけるリスク
システム障害におけるリスクも、ID管理システムを利用するデメリットの一つです。ID管理システムに障害が発生すれば、業務に支障をきたすケースもあります。また、ID管理システム自体に不正アクセスされた場合、管理している認証情報が流出するため多くの被害が発生するリスクがあるでしょう。
ユーザーエクスペリエンスの低下
ID管理システムを利用することで、ユーザーエクスペリエンスが低下する恐れもあります。例えば、セキュリティ強化を目的に多要素認証を活用すれば、認証回数が増加してユーザーに負荷がかかります。また、過度な権限管理を行った結果、業務に必要なデータへアクセスできず、都度システム担当者への連絡が必要になる可能性もあるでしょう。
おすすめのID管理システム16選
続いて、以下おすすめのID管理システム16選を紹介します。
- Microsoft Entra ID
- Gluegent Gate
- Bundle by freee
- PAM360
- CloudGate UNO
- YESOD
- IIJ IDガバナンス管理サービス
- Okta統合IDアクセス管理エクスペリエンス
- OneLogin
- Keyspider
- 統合認証・アクセス管理ソリューション
- Soliton ID Manager
- HENNGE One
- LastPass
- SecureCube Access Check
- ID Entrance
Microsoft Entra ID

Microsoft Entra IDは、クラウドベースのIDとアクセスを管理できるサービスです。Microsoftアカウントの情報だけでなく、Amazon Web ServiceやGoogle Cloud、Salesforceなど、クラウド上のさまざまなアプリケーションを登録して一元管理できます。
Gluegent Gate

Gluegent Gateは、シングルサインオン・多要素認証・統合ID管理を実現するIDaaSソリューションです。シンプルでわかりやすいインターフェースを採用しており、設定や運用が容易です。また、サポートが充実しているため、安心して利用できるでしょう。
Bundle by freee

Bundle by freeeは、IT企業や大手企業で多数活用されているツールです。SaaSアカウントの棚卸しや自動発行・削除、セキュリティリスク検知などにオールインワンで対応しています。また、ファイルやデバイス、備品の管理も可能です。
PAM360

PAM360は、特権アクセス管理を実現するための機能を網羅したソリューションです。特権アクセス管理(PAM)とは、管理者アカウントなど特別な権限を有するアカウントの保護や管理を行う戦略・技術のことです。NISTやPCI-DSS、FISMAなど、さまざまなコンプライアンス基準への対応状況も一目で確認できます。
CloudGate UNO

CloudGate UNOは、柔軟なアクセス制限と強固な認証で安全性と利便性を両立させた管理プラットフォームです。ID管理以外にもシングルサインオンや多要素認証、ライフサイクル管理など多様な機能が実装されています。
YESOD

YESODは、人・組織マスタ統合を起点にID管理を行うソリューションです。海外法人や組織兼務、横断プロジェクトなど複雑な組織にも対応しており、人事情報を基にした役割の一括付与やアカウント管理が可能です。
IIJ IDガバナンス管理サービス

IIJ IDガバナンス管理サービスは、セキュリティやガバナンスの強化を目的としたID管理システムです。IDだけでなく組織や事務所などのマスタ管理も可能です。また、過去から未来までの時系列でIDや各種マスタを確認でき、トラブル発生時のスムーズな解決を支援します。
Okta統合IDアクセス管理エクスペリエンス

出典:Okta統合IDアクセス管理エクスペリエンス公式Webサイト
Okta統合IDアクセス管理エクスペリエンスは、多数の機能が実装されていますが誰でも容易に使いこなせるソリューションです。アクセス管理やアプリの制御、ポリシー設定などは一画面で完了できるため、複数の画面を行き来する手間も必要ありません。
OneLogin

OneLoginは、全てのユーザディレクトリやアプリケーション、デバイスのIDとアクセス管理を一元化するプラットフォームです。パスワードレス認証機能が実装されており、利便性の向上にも役立ちます。
Keyspider

Keyspiderは、ITトレンドの年間ランキングで3年連続第1位を獲得した国産のクラウドID管理システムです。日本企業向けに開発されたツールで、人事異動対応・発令日対応・J-SOX対応など国内企業で求められる機能が複数実装されています。
統合認証・アクセス管理ソリューション

統合認証・アクセス管理ソリューションは、IDや権限の一元管理からユーザー認証強化までをワンストップで対応するソリューションです。特権IDの管理や特権ユーザーの作業履歴取得も可能で、コンプライアンス強化に役立ちます。
Soliton ID Manager

Soliton ID Managerは、運用の自動化により正確性とスピードを向上して運用コストを削減するID管理システムです。アクセス権の可視化も可能で、不要なアクセス権放置によるセキュリティリスクの抑制や内部不正の発生防止も可能です。
HENNGE One

HENNGE Oneは、約3,400社の多様な業種・業態で導入された実績を持つシステムです。以下3つのEditionで構成されており、セキュリティ強化に効果的です。
- 多彩なシステムのIDを保護するIdentity Edition
- 企業内に散在するデータの情報漏洩を防止するDLP Edition
- 組織をサイバー攻撃から守るCybersecurity Edition
LastPass

LastPassは、多数の機能を無料で活用できるパスワード管理ソリューションです。パスワードの分析が可能で、不正アクセスされやすく変更した方が良いパスワードの表示機能も実装されています。
SecureCube Access Check

出典:SecureCube Access Check公式Webサイト
SecureCube Access Checkは、サイバー攻撃や内部不正に強い特権ID管理ソリューションです。特権ID管理に必要な全ての機能が集約されており、法令基準やIT環境の変化にも迅速に対応可能です。1ヵ月のトライアル期間が設けられているため、導入前に使い勝手も確認できます。
ID Entrance

ID Entranceは、キヤノンITソリューションズが提供する導入・運用の手間を減らしたクラウド型ID統合管理システムです。Active Directory連携で既存環境を活かすことができ、シングルサインオン対応しているため利便性の向上にもつながります。また、多要素認証・パスキー認証機能により高いセキュリティを実現可能です。設定代行サービスもついているため、初心者であっても安心して導入・運用できます。
なお、ID Entranceの詳細は以下をご覧ください。
⇒ID Entrance
ID管理システムを比較する5つのポイント
本記事でも紹介した通り、ID管理システムは複数存在します。最後に、ID管理システムを比較する以下5つのポイントについて解説します。
- 連携可能なシステムの種類
- 機能
- 使いやすさ
- 形態
- 料金体系とコスト
連携可能なシステムの種類
連携可能なシステムの種類を確認しましょう。自社で活用しているシステムと連携できなければ、アカウントの作成・削除や権限変更を自動化できません。また、一部でも未対応なシステムがある場合、自動で行われるものと手動対応するものの2種類が混在して、煩雑化する恐れがあります。
機能
機能の比較も重要です。システムごとに実装されている機能が異なります。まずは、ID管理システムを導入する目的を明確にして、その目的を基に自社で求める機能・要件を棚卸ししましょう。
使いやすさ
使いやすさの確認も欠かせません。高機能なシステムであっても、使いこなせなければ意味がありません。トライアル期間なども活用して、実際に設定・運用する担当者が使いこなせるか確認すると良いでしょう。
形態
ID管理システムの提供形態は、大きくオンプレミス型とクラウド型の2種類が存在します。オンプレミス型の場合、自社でサーバーを用意する必要があり初期費用が高額になったり、高度なスキルを要求されたりする一方で、自由度が高い特徴があります。クラウド型は、自由度が制限される一方で比較的安価かつ容易に導入可能です。どちらが自社に合うか見極めましょう。
料金体系とコスト
料金体系とコストの確認も重要です。クラウド型ID管理システムの多くは、ユーザー数に応じて料金が決まる料金体系を採用していますが、システムによっては異なるケースも存在します。自社にとって最適な料金体系か、期待する成果とコストのバランスが取れているかを確認しましょう。
まとめ
ID管理システムとは、企業や組織で利用しているシステム・サービスにアクセスするためのIDやパスワードなどの認証情報を一元管理するシステムのことです。多数のシステムやツールを利用する企業が増加しており、認証情報管理の負担軽減やセキュリティ強化を目的に利用する企業が増加しています。実装されている機能はシステムごとに異なりますが、ID・パスワードの一元管理や他のシステムとの連携によるアカウントの作成・削除、権限変更などが可能です。
複数のツールがありますがID管理システムの導入を検討中なら、セキュリティ・利便性・サポートの三拍子がそろった「ID Entrance」がおすすめです。
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