セキュリティ対策

【2025年最新】情報セキュリティ対策とは?個人と企業に分けて基本事項を解説

サイバー攻撃が増加しているため、セキュリティ対策が欠かせません。怠れば情報漏洩やマルウェア感染、不正アクセスなどの被害を受けるでしょう。本記事では、情報セキュリティ対策の概要や怠った場合のリスク例、個人・企業が行うべきセキュリティ対策について解説します。

目次

  1. 1情報セキュリティ対策とは
  2. 2情報セキュリティ対策を怠った場合のリスク例
  3. 3個人が行うべき情報セキュリティ対策
  4. 4企業が行うべき情報セキュリティ対策
  5. 5まとめ

デジタル化が進むとともに、サイバー攻撃が増加している現代では、セキュリティ対策が欠かせません。対策を怠りサイバー攻撃を仕掛けられれば、情報漏洩やマルウェア感染、不正アクセスなどの被害を受けるでしょう。

本記事では、情報セキュリティ対策の概要や怠った場合のリスク例、個人・企業が行うべきセキュリティ対策について詳しく解説します。セキュリティ対策について知りたい方、自社で行うべきセキュリティ対策を探している方は、ぜひ参考にしてください。

情報セキュリティ対策とは

情報セキュリティ対策とは

情報セキュリティ対策とは、不正アクセスやデータの窃盗・改ざんなどを防止する目的で、情報やシステムを保護する方法のことです。具体的には、セキュリティ対策ツールの導入・利用やこまめなOSのアップデート、セキュリティポリシー・ルールの明確化などが挙げられます。

昨今は、DXの推進や企業競争力の向上を目的にデジタル化を進める企業が少なくありません。システムやクラウドサービス、アプリケーションの導入・利用で利便性が向上している一方、サイバー攻撃が増えるとともに被害が拡大しています。デジタル化が進む現代において、情報セキュリティ対策は欠かすことができません。

情報セキュリティの3大要素

情報セキュリティでは、以下の3つを保護することが重要です。

  • 機密性(confidentiality):正当な権利を持つ人のみが情報にアクセスできる状態が維持されている
  • 完全性(integrity):情報が他者により改ざん・削除されず保持されている
  • 可用性(availability):必要なときに必要な情報を使用できる

上記3つの頭文字をとってCIAと呼ばれるケースもあります。

情報セキュリティ対策を怠った場合のリスク例

情報セキュリティ対策を怠った場合のリスク例

続いて、情報セキュリティ対策を行った場合のリスクを紹介します。

情報漏洩

情報セキュリティ対策を怠れば、情報漏洩につながるケースがあります。近年はプライバシー保護に関する注目が高まっており、個人情報が漏洩すれば企業の信用やブランドイメージが低下するでしょう。

事業の継続が困難になる恐れもあります。また、法律で罰せられたり、情報漏洩した個人に対する賠償金の支払いが発生したりするリスクも存在します。

なお、個人情報保護法の罰則や情報漏洩した場合の賠償金支払い事例は以下をご覧ください。
⇒個人情報保護法の罰則とは?概要や罰則以外のリスク、違反を防止するための対策を解説
⇒情報漏洩による損害賠償とは?事例5選や企業に与える影響、対策まで徹底解説

マルウェア感染

マルウェア感染も、情報セキュリティ対策を怠った場合のリスクです。マルウェアとは、ネットワークやデバイスに害を与えたり、悪用したりすることを目的に開発された不正ソフトウェアのことです。例えば以下が該当します。

  • コンピュータウイルス
  • ワーム
  • スパイウェア
  • トロイの木馬
  • ランサムウェア

マルウェアに感染した場合、データの改ざん・削除やシステムの遠隔操作、金銭要求などの被害を受けます。

トロイの木馬とランサムウェアの詳細は以下をご覧ください。
⇒【徹底解説】トロイの木馬とは?ウイルスなの?種類・危険性・対策を完全網羅!
⇒ランサムウェアとは?手口や対策まで詳しく解説

不正アクセス

情報セキュリティ対策が不十分であれば、不正アクセスされるケースもあるでしょう。情報の窃盗やデータの改ざん・削除、システム・アカウント乗っ取りなどの被害に発展する恐れがあります。例えば、メールアカウントを乗っ取られれば、取引先や経営者などを装ったメールを送り金銭を騙し取るビジネスメール詐欺で使われ、他社にも迷惑をかけるリスクがあるでしょう。

ビジネスメール詐欺の詳細は以下をご覧ください。
⇒ビジネスメール詐欺(BEC)とは?被害事例や詐欺に遭った際の対処法と防止策を解説

機器障害

デバイスやサーバーなど機器の障害も、セキュリティ対策を怠った場合のリスクです。サービスの停止に追い込まれる可能性があります。また、業務システムがダウンして日常業務に支障が出るとともに、取引先に迷惑をかける恐れもあるでしょう。

個人が行うべき情報セキュリティ対策

個人が行うべき情報セキュリティ対策

ここからは、具体的なセキュリティ対策について解説します。まずは、個人が行うべき情報セキュリティ対策を紹介します。

複雑なパスワードを設定して適切に管理する

セキュリティ対策の基本は、以下の要件を満たす複雑なパスワードの設定と適切な管理です。

  • 8文字以上
  • アルファベットの大文字・小文字と数字、記号が各1文字以上含まれる
  • 単語を使用しない
  • 名前や誕生日などを使用しない

また、パスワードの使い回しは避け、定期的に変更しましょう。紙に書いたり、データに残したりしないことも重要です。パスワードマネージャーなどを使うと良いでしょう。

パスワードマネージャーの詳細は以下をご覧ください。
⇒パスワードマネージャーとは?機能や選定のポイントについて解説

信用性の低いWi-Fiを利用しない

信用性の低いWi-Fiの利用は避けましょう。最近は多くの場所でフリーWi-Fiを利用でき、非常に便利です。ただ、公衆のWi-Fiはセキュリティ対策が施されていないケースが多く、通信内容が暗号化されていないため情報漏洩の原因になります。中には、通信内容の傍受やマルウェア感染を目的に、悪意ある第三者がWi-Fi環境を構築しているケースもあります。

Wi-Fiに潜むリスクについての詳細は以下をご覧ください。
⇒Wi-Fiに潜む情報漏洩リスクと対策方法3選!

許可されていないデバイスを使わない

企業で許可されていないデバイスを使わないことも重要です。システム部門が把握・管理していないデバイスは、セキュリティ対策が不十分なケースが多く、サイバー攻撃を受けやすくなります。また、サイバー攻撃を受けた場合、対処が遅れるため多くの被害が出る可能性があるでしょう。

アプリやソフトウェアを安易にインストールしない

アプリやソフトウェアの安易なインストールにも注意が必要です。最近は、便利なアプリがインターネット上で配布されていますが、マルウェアが仕込まれたものも存在します。とくに、業務で使用するデバイスにインストールする場合には、必ず会社に問題ないか確認しましょう。

フィッシング詐欺に注意する

クレジットカードや大手ECショップを偽ったメールを利用し、偽サイトから個人情報などを騙し取るフィッシング詐欺にも注意しましょう。以前は不特定多数に大量のメールを送る手口が一般的でしたが、近年は特定の企業や組織を狙うスピアフィッシングも増加しています。

フィッシング詐欺の詳細は以下をご覧ください。
⇒フィッシング詐欺とは?5つの対策や被害にあった場合の対処法を解説

個人情報の取り扱いに注意する

個人情報の取り扱いにも十分注意しましょう。例えば、パソコンやスマートフォンに個人情報を保存している場合、紛失時に情報漏洩につながる恐れがあります。また、最近はSNSから個人が特定される事例も増えています。インターネット上にアップする情報の精査には、細心の注意を払いましょう。

怪しいWebサイトを閲覧しない

インターネット上に存在するWebサイトの中には、サイバー攻撃を目的としたものも多くあります。怪しいサイトを閲覧すれば、マルウェア感染や多額の金銭要求をされる可能性があるため閲覧は避けましょう。とくに、SNSの投稿に記載されたWebサイトには注意が必要です。

不審メールのファイルダウンロードやリンクのクリックを避ける

不審メールのファイルダウンロードや、リンクのクリックも避けましょう。多くのサイバー攻撃では、メールが活用されています。身に覚えのないメールに添付されたファイルのダウンロードなどを行うと、マルウェアに感染する恐れがあります。後日間違えて開封するリスクを減らすために、即時削除すると良いでしょう。

OSなどをこまめにアップデートする

OSなどはこまめなアップデートを行い、最新の状態に保つことが重要です。アップデートにより、セキュリティ上の欠陥である脆弱性の修正プログラムが提供されるケースがあります。また、新たなセキュリティ機能が追加される場合もあるため、通知があれば迅速にアップデートしましょう。

デバイスを適切に管理する

デバイスの適切な管理も欠かせません。例えば、カフェなど外部で業務を行う場合には、席を立つ際にデバイスも持ち歩きましょう。また、デバイスは雑に扱わず丁寧に利用しなければなりません。

企業が行うべき情報セキュリティ対策

企業が行うべき情報セキュリティ対策

次に、企業が行うべき情報セキュリティ対策について解説します。

セキュリティ対策ツールを導入する

近年は多くのセキュリティ対策ツールが開発・提供されており、利用すれば安全性が高まります。ここからは、以下のセキュリティ対策ツールを紹介します。

  • ファイアウォール
  • WAF
  • サンドボックス
  • SWG
  • XDR

ファイアウォール

ファイアウォールとは、外部からの不正アクセスやウイルス・マルウェアなどの脅威からネットワーク内のデバイスを保護するツールのことです。あらかじめ定められたルール(ファイアウォールルール)に従い、通して良い通信かの判断や不審な通信のブロックをすることで、不正アクセスやサイバー攻撃を防ぐ仕組みとなっています。

ファイアウォールの詳細は以下をご覧ください。
⇒ファイアウォールの基本を知っておこう|設定方法からトラブルシューティングまで

WAF

WAF(Web Application Firewall)とは、Webアプリケーションへの不正なWeb攻撃を防ぐ専用ツールのことです。ECサイトやインターネットバンキング、ゲームなど顧客・クレジットカード情報を入力するWebサービスのセキュリティ向上に有効です。

WAFの詳細は以下をご覧ください。
⇒Webサイト・サービス運営で欠かせないセキュリティ対策WAFとは

サンドボックス

サンドボックスとは、ソフトウェアにより作り出されたコンピューター内における仮想空間のことです。アプリケーションなどの実行が可能な、実際のコンピュータとほぼ同様の仮想空間を作り出します。迷惑なプログラムやウイルス感染していないかを仮想空間で検証して、問題なければ実際のコンピューターで動かす仕組みになっています。

サンドボックスの詳細は以下をご覧ください。
⇒サンドボックスとは?概要やメリット・デメリットをわかりやすく解説

SWG

SWG(Secure Web Gateway)とは、データ通信の中継・監視を行い、危険なサイトやコンテンツへのアクセスを遮断するプロキシのことです。IPアドレスの秘匿やアンチウイルス、URLフィルタリングなど複数の機能が実装されており、個々のツール導入と比べ管理の手間・コストを低減できます。

SWGの詳細は以下をご覧ください。
⇒SWG (Secure Web Gateway)とは?主な機能や活用するメリット・デメリットを解説

XDR

XDR(Extended Detection and Response)とは、企業や組織のセキュリティ環境を統合させるソリューションのことです。複数のツールを導入している場合、ツールごとにサイバー攻撃の状況を確認・対応しなければならず、手間がかかるとともに重要な通知を見逃す恐れがあります。XDRではデバイスやサーバー、クラウドなどにおけるインシデントログの収集・一元管理ができ、セキュリティ担当者の負担軽減やサイバー攻撃への迅速な対処などが可能です。

XDRの詳細は以下をご覧ください。
⇒XDRとは?主な機能や活用メリット、導入ステップと活用におけるポイントを解説

多要素認証を導入する

多要素認証の導入も、セキュリティ対策として有効です。多要素認証とは知識認証や所有物認証、生体認証など性質の異なる複数の要素を利用して認証を行う方式のことです。ID・パスワードを盗まれたとしても不正アクセスされるリスクを抑えられ、セキュリティ強度が向上します。

多要素認証の詳細は以下をご覧ください。
⇒MFA(多要素認証)とは?仕組みやメリット・デメリット、導入方法を解説

アカウントを適切に管理する

アカウントは適切に管理しましょう。使われていないアカウントがある場合には、利用の停止や削除がおすすめです。アカウント数が多ければ、その分サイバー攻撃を受けるリスクが増加します。不要なアカウント削除は、サイバー攻撃のリスク低下だけでなくコスト削減にも有効です。

必要最低限の権限を設定する

必要最低限の権限設定も心掛けましょう。アクセス可能な情報やできることが多い高度な権限を持つアカウントを乗っ取られれば、被害が拡大します。アカウントの利用状況とともに、定期的に権限を確認して設定の見直しを行いましょう。

ソフトウェアを常に最新の状態に保つ

個人のケースと同様、企業で活用しているソフトウェアやWi-Fiルーターなどに搭載されたファームウェアはこまめなアップデートにより、最新の状態を保ちましょう。脆弱性をなくすことで、セキュリティリスクを抑えられます。サポートが終了したシステムや機器は、買い替えや交換を行いましょう。

脆弱性診断やペネトレーションテストを実施する

脆弱性診断やペネトレーションテストの実施も、セキュリティ対策として有効です。脆弱性診断とは、システムやネットワークに存在するセキュリティ上の弱点を特定する作業のことです。ペネトレーションテストとは、ネットワークで外部と接続されたコンピューターの安全性を確認する目的で、実際に侵入や攻撃を試みるテストのことを指します。

脆弱性診断とペネトレーションテストの詳細は以下をご覧ください。
⇒脆弱性診断とは?脆弱性を放置するリスクやおすすめの診断ツールも紹介
⇒ペネトレーションテストとは?メリット・デメリットや種類と手法、実施の流れを解説

セキュリティポリシーやルールを明確にする

セキュリティポリシーやルールの明確化も重要です。デバイスの取り扱いや、社内ネットワークへのアクセスなどに関するルールを明確にしましょう。セキュリティポリシーの作成と運用は、顧客や取引先からの信頼向上にも役立ちます。

また、情報の取り扱いを管理する体制の構築も欠かせません。近年は、内部の不正により情報漏洩が起こるケースもあります。

従業員に対するセキュリティ研修を実施する

従業員に対するセキュリティ研修の実施も行うと良いでしょう。セキュリティ対策ツールなどの導入を行ったとしても、従業員が不用意な行動を取ればサイバー攻撃の原因となります。サイバー攻撃の手口や被害、危険な行動などを定期的な研修で従業員に伝え、リテラシー向上を図ることが重要です。

まとめ

まとめ

情報セキュリティ対策とは、不正アクセスやデータの窃盗・改ざんなどを防止する目的で、情報やシステムを保護する方法のことです。システムやクラウドサービス、アプリケーションの導入・利用とともに、サイバー攻撃が増加している現代において欠かすことができません。

ツールの導入・利用やこまめなOSのアップデート、セキュリティポリシー・ルールの明確化などセキュリティ対策方法は複数存在します。全てを一度に取り組むことは難しいため、まずは自社の状況を確認して優先順位を付けると良いでしょう。

また、被害を未然に防ぐ対策とともに、拡大させない体制作りも重要です。近年行われているサイバー攻撃は高度化・多様化しており、対策を行ったとしても100%防ぐことは困難です。万が一、情報漏洩が発生すれば企業の信用やブランドイメージが低下するため、情報漏洩を素早く察知して、適切な対応を取れる体制構築も進めましょう。
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