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【最新版】SASE製品徹底比較!おすすめ6選と選定ポイントもご紹介

SASE(Secure Access Service Edge)は2019年に米国の調査会社であるガートナーが提唱した新しいセキュリティフレームワークです。テレワークが急速に普及している現在において、今までのセキュリティフレームワークは意味をなさなくなりつつあり、新しい考え方が生み出されています。

目次

  1. 1SASEとは
  2. 2SASE人気が高まった背景
  3. 3SASEを導入するメリット
  4. 4おすすめSASE製品6選
  5. 5SASE製品の選定ポイント
  6. 6まとめ

SASE(Secure Access Service Edge)は2019年に米国の調査会社であるガートナーが提唱した新しいセキュリティフレームワークです。テレワークが急速に普及している現在において、今までのセキュリティフレームワークは意味をなさなくなりつつあり、新しい考え方が生み出されています。

今回はSASEがどのようなフレームワークであり、具体的にどのような製品を利用するべきなのか説明します。

SASEとは

SASEはガートナー社が公開したレポートでは以下のように定義されています。

「Secure Access Service Edgeは、包括的なWAN機能と包括的なネットワークセキュリティ機能を同時に提供し、ネットワークトラフィックの安定性を担保する製品」

少々わかりにくいですが、端的に述べると「ひとつの製品でネットワーク機能とセキュリティ機能を同時に提供すること」を指します。これらを同時に提供することで、安全にクラウドサービスを利用できると考えられているのです。

一昔前は、これらを同時に提供できる製品は存在していませんでした。しかし、時代の変化とともにこのフレームワークに対応した製品が生み出されています。具体的にどのような製品が人気であるのかは後ほど説明します。

SASEの基本的な概要や機能、メリットについて詳しく解説しています。
➡「SASEとは?クラウド時代に最適なシステム運用方法を徹底解説

SASE人気が高まった背景

SASEの人気が高まった背景には、企業が抱える以下のような課題があります。

  • 働き方改革によりリモートワークを認めなければならない
  • クラウドサービスを活用したいがセキュリティは高めたい
  • 昨今、多発するサイバー攻撃に備えたい
  • 運用コストを可能な限り下げたい

これらの課題は一例に過ぎませんが、企業はサイバー攻撃に対して強い危機感を抱いています。そのような状況下で世の中的にリモートワークが重要視され、新しい働き方を認めざるを得なくなりました。そのため、新しい働き方を認めつつも一定のセキュリティを保てるSASEの人気が一気に高まったのです。

また、SASEを採用することによって、ネットワークやセキュリティソリューションの運用コストを下げやすいということも背景にあります。近年は急速にデジタル化が進んでいるため、システムの運用コストを負担に感じている企業も多い状況です。そのような企業においてSASEは救世主のようなフレームワークであるため、一気に人気を集めています。

SASEを導入するメリット

SASEにはいくつものメリットがありますが、今回は「セキュリティの向上」「運用コストの低減」「ネットワークの品質の向上」に注目して解説します。

セキュリティの向上

SASEを導入する大きな目的として、セキュリティが向上するメリットがあります。SASEはセキュリティソリューションを含んだ製品であるため、採用することでセキュリティが高まるのです。

そもそも、今までのセキュリティ対策は「社内と社外」という切り分けで実施されてきました。社内のネットワークは安全な通信であり、社外のインターネットは危険な通信であるとされていたのです。

しかし、現在はリモートワークなどが普及したため、社外から社内の情報にアクセスせざるを得なくなりました。そのため、今までの考え方に基づいたセキュリティ対策では対応できなくなり、ネットワークとセキュリティを組み合わせたSASEが採用されているのです。

運用コストの低減

ネットワークとセキュリティが一元管理できるようになるため、運用コストの低減が期待できます。ひとつの製品を導入するだけで良くなるため、ベンダーに支払うコストが少なくなるのです。

また、金銭的なコストだけではなく、運用に必要な時間という点でもコストが削減できます。今まで運用担当者はネットワークとセキュリティをそれぞれ管理する必要がありました。しかし、SASEならば個別に管理する必要はなく一元管理できるようになるため、作業時間を短縮できるのです。

加えて、ネットワークやセキュリティに充てる時間が短くなれば、他の業務に注力できます。結果的に残業時間の減少などにもつながる可能性があり、幅広い意味でコスト低減が期待できます。

ネットワークの品質の向上

SASEにはインターネットブレイクアウトと呼ばれる仕組みがあり、セキュリティを保持したまま接続方法を制御できます。これがあることで今まで主要だった「データセンターを経由した通信」を回避できるようになり、ネットワークの品質が高まる仕組みです。

今まではデータセンターを経由した通信が主流であったため、データセンターの負荷が高まると通信の品質が下がっていました。これは大きな課題でしたが、セキュリティの都合上解決が難しかったのです。

しかし、SASEではデータセンターを経由しなくとも高いセキュリティを担保できます。このような新しいネットワーク通信を実現できるのが、SASEの大きなメリットです。

おすすめSASE製品6選

SASEには人気の製品がいくつもあります。その中でもおすすめの製品を6つ紹介します。

製品名  特徴
Netskope SASEアーキテクチャに基づいたクラウドセキュリティプラットフォーム。ゼロトラストモデルを採用し、アクセス管理を強化する。CASBやSWGなどの統合セキュリティ機能を提供し、ネットワークパフォーマンスとセキュリティを最適化する。
Zscaler Zero Trust SASE ゼロトラストで構築された初のSASEプラットフォーム。ゼロトラストSD-WANとAIを基盤とし、ビジネスリスクとネットワークの複雑さを軽減する。Zero Trust Exchangeがすべての通信を仲介し、高速で安全なクラウド接続を提供する。
Cato SASE Cloud 世界初のSASEプラットフォーム。クラウドネイティブアーキテクチャは、SD-WAN、グローバルプライベートバックボーン、完全なネットワークセキュリティスタックを統合し、クラウドリソースやモバイルデバイスをシームレスにサポートする。
FortiSASE ソフトウェア定義型広域ネットワーク(SD-WAN)とFortiSASEクラウド配信型セキュリティサービスエッジ(SSE)を組み合わせ、包括的なセキュリティを実現。セキュアなインターネットアクセス、企業アクセス、SaaSアクセスを提供し、運用を簡素化する。
Smart One Access フルマネージドサービス利用型のSASEプラットフォームサービス。Prisma Accessを基盤に採用し、あらゆるアプリケーションに安全にアクセスするための必要機能と維持管理をオールインワンで提供する
VMware SASE クラウドベースのアーキテクチャを採用し、スケーラブルで柔軟な接続とセキュリティを提供する。ビジネス ポリシー、構成、監視を1か所で管理できる。VMwareのグローバルネットワークで、世界中の拠点やユーザーに対して一貫したサービスの提供を実現している。

SASE製品の選定ポイント

SASEは、ネットワークとセキュリティの機能をクラウドで統合する革新的なアーキテクチャです。企業がSASE製品を選定する際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

  1. セキュリティ機能の包括性
  2. パフォーマンスとスケーラビリティ
  3. 管理の一元化
  4. ベンダーのサポート体制
  5. コスト

セキュリティ機能の包括性

SASEはネットワークとセキュリティの統合を目的とするため、幅広いセキュリティ機能を一元的に提供することが求められます。これにより、異なるセキュリティツールを個別に管理する必要がなくなり、効率的なセキュリティ対策が実現できます。

SASE製品は以下のような機能を統合的に提供し、企業のネットワーク全体を包括的に保護し、複雑なセキュリティ管理を簡素化します。各企業のセキュリティ要件に応じて、必要な機能がすべて含まれているかを確認することが、SASE製品の選定において不可欠です。

  • ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)
    従来の境界型セキュリティモデルを超えて、すべての接続を検証し、アクセス制御を厳格に管理します。これにより、内部および外部の脅威からネットワークを保護します。
  • データ損失防止(DLP)
    企業の機密情報が意図せず流出することを防ぐための機能です。DLPは、データの分類とモニタリングを行い、特定のポリシーに基づいてデータの送信をブロックすることができます。これにより、データの保護とコンプライアンスの遵守が強化されます。
  • セキュアウェブゲートウェイ(SWG)
    インターネットへのアクセスを監視し、悪意のあるコンテンツからユーザーを保護します。フィッシングサイトやマルウェアのダウンロードを防ぐことで、ユーザーの安全を確保します。
  • 次世代ファイアウォール(NGFW)
    アプリケーション層のセキュリティを提供し、侵入防止システム(IPS)やアンチウイルス機能を統合して、外部からの脅威に対する包括的な防御を提供します。
  • クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)
    クラウドサービスの利用を監視し、企業のセキュリティポリシーに基づいてアクセスを制御します。これにより、クラウドアプリケーションの利用におけるリスクを軽減し、データの安全性を確保します。

パフォーマンスとスケーラビリティ

SASEはクラウドベースであるため、ネットワークのパフォーマンスが重要です。遅延の少ない接続を提供できるか、グローバルに拡張可能か、そしてどの程度のトラフィックを処理できるかを確認する必要があります。

SASEは企業のデータセンターやクラウドへのアクセスを保護しながら最適化するため、ネットワーク遅延を最小限に抑える必要があります。特に、リアルタイムでのコミュニケーションやデータ処理が求められる業務においては、低遅延のネットワークが求められます。SASE製品を導入する際には、そのネットワーク性能が業務にどのような影響を与えるかを検討することが不可欠です。リモートワークの普及やクラウドアプリケーションの利用拡大に伴い、ネットワークのパフォーマンスは企業の生産性に直結します。

また、スケーラビリティも重要な要素です。企業の成長や新たなビジネスニーズに対応するためには、柔軟に拡張できることが求められ、企業が必要とするユーザー数やトラフィック量に対応できるスケールアウト能力を持っているかが重要です。また、グローバルに展開する企業にとっては、異なる地域やデータセンターへの接続がスムーズに行えるかも考慮すべき点です。柔軟なソリューションを選定することで、持続的な成長とセキュリティの両立が可能となります。

管理の一元化

SASE製品の選定において、管理の一元化は非常に重要です。これにより、ネットワークとセキュリティ機能を一つのインターフェースで効率的に管理できます。

統一された管理コンソールは、セキュリティポリシーの設定やユーザー管理、アクティビティの監視を一元化し、運用効率を向上させます。また、全体のセキュリティポリシーを統一することで、脅威への対応が迅速かつ一貫したものになります。
さらに、自動化機能の統合により、手動での作業が減り、管理者の負担が軽減されます。可視化されたデータにより、ネットワークの状況をリアルタイムで把握でき、潜在的な脅威を早期に検出することが可能です。管理の一元化は、効率的で安全なIT環境の構築に不可欠な要素です。

ベンダーのサポート体制

高度なセキュリティ機能とネットワークサービスを提供するSASE製品は、導入後の運用やトラブルシューティングにおいて、迅速かつ適切なサポートが不可欠です。

ベンダーが提供するサポートが24時間365日体制であるか、専門的な知識を持つエンジニアが迅速に対応できるかを確認しましょう。特に、グローバルに展開している企業の場合、異なるタイムゾーンにおけるサポートの可用性は重要な要素です。また、エスカレーションプロセスと対応の迅速さも考慮し、問題発生時にどのようなエスカレーション手順が用意されているか、またその問題がどの程度迅速に解決されるかを把握することが重要です。
さらに、ユーザーコミュニティやドキュメントの充実度も確認しましょう。ユーザー同士の情報交換を促進するコミュニティや、製品に関するドキュメント、FAQなどのリソースが充実していると、日常的な問題や疑問に迅速に対応できます。

信頼できるサポート体制を持つベンダーを選ぶことで、安心して製品を活用でき、業務の継続性を確保できます。

コスト

企業の予算に見合った製品を選ぶことはもちろん、長期的なコストパフォーマンスも検討する必要があります。SASE製品には、初期設定やライセンス取得費用などの導入費用だけでなく、サブスクリプション料金やメンテナンス費用などの運用費用や、サポート費用も必要となるため、総合的なコスト評価が重要です。
また、安価なソリューションが必ずしも最適とは限らないため、セキュリティ機能やサポートの質がコストに見合うものであるかを評価する必要があります。

費用対効果を慎重に評価し、企業のニーズに合った製品を選ぶことが重要です。

まとめ

本記事では、ネットワークとセキュリティをクラウド上で統合する「SASE」の概要や主要製品について解説しました。多様な働き方とクラウド利用が標準となった現代において、SASEは企業の利便性と安全性を両立させる不可欠なフレームワークとなっています。
しかし、どれほど高度なネットワーク基盤を構築しても、攻撃の足掛かりとなる「ID・パスワードなどの認証情報」が既に外部へ流出していれば、その防御壁は無効化されかねません。特に昨今、社員の資格情報はダークウェブ上で高値で取引されており、気づかぬうちにサイバー攻撃の標的となっているケースが後を絶ちません。強固なSASE環境の構築を進めると同時に、まずは「自社の情報が現在どのような状態にあるか」を正しく把握することが、真に安全なセキュリティ対策の第一歩となります。

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