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RPAは日本だけで流行っている?海外との違いや導入時のポイントについてご紹介
最近日本において普及が進んでいるRPAですが、海外と比較した際にどういった点で異なるか、実際の導入事例や導入時のポイントなどを解説します。
目次
RPAとは
RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウェアロボットまたはボットを使用して、業務プロセスを自動化する技術です。
これらのソフトウェアロボットは、実際の作業者のようにデジタルタスクを実行し、UI操作、データの入力、情報の抽出、タスクのループ、決定の自動化などさまざまな業務を処理できます。
RPAは、プログラミングスキルがない人でもタスクの自動化を実現し、作業の効率性、正確性、およびコスト削減を向上させるために使用されます。
⇒【RPAとは?ビジネスにおける活用事例やおすすめのツールを解説】
RPAでできること
RPAは多くの業務プロセスに適用でき、機能としては主に以下のことが可能です。
- データエントリーの自動化
手作業でデータを入力するタスクを自動化します。エラーを減らし、入力速度を向上させます。 - ルーチン業務の自動化
ルーチンで繰り返される業務プロセス、例えばフォーム処理、レポート生成、電子メールの送受信などを自動化します。
従業員の時間を節約し、作業効率を向上させ、オペレーションコストを削減できます。 - データの抽出と整形
文書やウェブページから情報を抽出し、必要な形式に整形するタスクを自動化します。 - 意思決定のサポート
ルールベースのRPAでは、特定の条件に基づいて自動的に意思決定を行うことができます。 - システム間連携
異なるシステム間でデータを転送し、統合を実現します。
例えば、複数のアプリケーション間でデータの同期を保つことができます。 - スケーラビリティと可用性
ソフトウェアロボットは24時間365日稼働し、タスクを実行でき、需要に応じてスケーリングできます。
RPAブームは日本のみ?日本と海外との違い
RPAは元々英国で誕生し、世界中へ広がったため、海外のRPAと比較した際に日本とは異なる特徴を持っています。
それぞれの違いを解説します。
①採用率と普及度
日本では、製造業を中心に長らく産業用ロボット技術が発展してきましたが、比較的新しい分野であるRPAの採用率が急速に増加しています。
多くの企業が導入を検討していますが、まだそれほど普及しているとは言い難いです。
一方、海外ではRPAの導入が進んでおり、特に欧米諸国では多くの大手企業がRPAを活用しています。
②産業と用途の違い
日本では、RPAは製造業や金融業など幅広い産業で採用されており、特にバックオフィス業務の自動化に焦点が当てられています。
一方、海外では顧客対応、販売、マーケティングなどのフロントエンド業務にRPAが広く活用されています。
最近は、日本でも海外にならって営業活動に近い分野においてもRPAの活用が進んでいます。
③ベンダーと提供業者の違い
日本と海外でRPAソフトウェアの提供業者に違いがあります。
日本国内には日本独自のRPAソフトウェアベンダーが存在し、多くの企業がこれらのベンダーからRPAツールを導入しています。
一方、海外では米国を中心に世界的なRPAベンダーが多数存在し、多くの企業が国際的なベンダーからソフトウェアを選択しています。
日本でのRPAシェア率
RPAの日本市場のシェア率は25%ほどとされており、世界規模で見たときに日本は高いシェア率を誇っていることがわかります。
日本におけるRPAのシェア率は海外に迫る勢いで急速に増加しており、大手企業や中小企業でRPAの導入が進んでいます。
RPA導入で失敗しないためのポイント
RPAの導入を急速に進める企業もありますが、焦って導入しては失敗してしまいます。
まずはできる範囲で導入することで効率化を図るのが良いでしょう。
RPAの導入には成功のポイントがいくつかあります。失敗しないためには、以下のポイントに気をつけましょう。
目的を明確にする
RPAを導入する前に、自動化対象のプロセスを評価し、適切な候補を選択することが重要です。
日々繰り返し発生する業務や、人的エラーのリスクが高い業務などが適しています。
プロセスの優先順位をつけ、最も影響のある領域から着手することが成功の第一歩です。
何を自動化すればいいのか分からない方は、ぜひ自動化ガイドブックを参考にしてください。
目的に沿ったRPAを導入する
目的を明確にした後には、その目的を遂行するために最適なRPAを選定する必要があります。
自社で最適なツールの選定が難しい場合は、RPA導入支援サービスを利用しましょう。
SMSデータテックのRPA導入サービスでは、導入コンサルからサポートまで一貫して対応しております。
体制をしっかりと構築する
RPAの導入には、組織内の協力とスキルの向上が不可欠です。
専門的なトレーニングを受けたRPA開発者やオペレーターを育成し、プロジェクトの成功に向けたチームの協力を確保することが重要です。
また、RPAのベンダーやコンサルタントからのサポートも有効です。
セキュリティとコンプライアンスへの対応
RPAプロジェクトはセキュリティとコンプライアンスに配慮する必要があります。
データの保護、アクセス制御、適切な認証など、セキュリティに関するベストプラクティスを遵守しましょう。
RPAの導入は効率化と競争力向上に貢献できますが、慎重な計画と適切な実施が必要です。
適切なプロセスの選択と十分なトレーニング、チームの協力が、成功への鍵となるでしょう。
おすすめのRPA製品
一口にRPA製品といっても多種多様な製品が存在します。
その中でも厳選してオススメの製品を3つご紹介します。
UiPath
UiPathは、世界的に広く利用されているRPAプラットフォームで、使いやすさと幅広い機能を提供しています。ユーザーフレンドリーなインターフェースや互換性の高さ、豊富なプラグインや日本語標準対応などを特徴とし、多くの業界で高い評価を受けています。
UiPathには、それぞれの目的に適した形で開発ツールから実行ツール、管理ツールや自動化管理ツールが細分化して存在します。
⇒UiPathについてもっと詳しく知りたい人はこちら
Winactor
Winactorは、プロセス自動化とテスト自動化のためのRPAツールで、独自の特徴を持っています。
この製品は、ウェブアプリケーションやデスクトップアプリケーションの自動化に特に優れており、非常に直感的なインターフェースを提供しています。
Winactorは、柔軟性と拡張性に優れており、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応できます。
RoboTANGO
RoboTANGOは、ビジネスプロセスの効率化と自動化をサポートするRPAソリューションです。
RoboTANGOは、専用のプログラミングを必要とせずにタスクを設定でき、柔軟性のあるカスタマイズが可能なため、プログラミングや開発に関する専門的な知識を必要としません。また、1つのライセンスを複数のPC端末で使用できるフローティングライセンスが標準で搭載されています。
より詳しくRPAツールについて知りたい方は、以下のブログも参考にしてください。
⇒【厳選!おすすめRPAツール8選。選び方のポイントもご紹介】
事例紹介
実際にRPAツールを導入し、自社の様々な業務プロセスを簡略化、効率化することに成功した例を3つご紹介します。
株式会社AXES
化粧品やバッグなどの海外ブランドの輸入販売を手がける株式会社AXESでは、業務効率を改善する目的でRPAを導入しました。
導入前は、販売チャネルごとの売り上げの集計や入金管理などの業務を多数抱えており業務上の負担となっていたのですが、RPAツールを導入し自動化したことによって大幅な業務効率の改善につながりました。
※参考:株式会社AXES様 | 株式会社 SMSデータテック
日本航空株式会社
日本航空株式会社では、日々の売り上げ報告やリポートの作成、事前座席指定のオペレーションなどといったミスの許されない業務を多く抱えていました。
ヒューマンエラーはどうしても0にすることはできませんが、RPAツールを導入し業務を自動化したことによって工数の削減だけでなくヒューマンエラーの削減にもつながりました。
※参考:「効果が出ないRPA」との決別を日本航空が年間6万時間分の作業を効率化へ RPAの管理は“デジタルワーカー”に任せよ
静岡県藤枝市
静岡県藤枝市では、多様化する住民のニーズへの対応に加えて、新たなサービスの提供が重なり、残業時間の増加が問題となっていました。
そういった中でRPAツールを導入し、「ご遺族手続き支援コーナー」を設立したことで、亡くなった方のご遺族が行う各種手続きをワンストップで簡単に実行することが可能になり、従業員の残業時間の削減につながりました。
※参考:自治体における RPA導入ガイドブック
より多くのRPAの導入事例や、どういった業界に適しているかなどを知りたい方は、こちらのブログもぜひご覧ください。
⇒【RPA導入事例一挙大公開!【部門別・業界別】に解説】
まとめ
RPAは業務を効率化するだけでなく、ヒューマンエラーの削減にもつながります。
しかし、考えなしに導入を進めてしまっては効果を発揮することができず、無駄なコストとなってしまいます。
そうならないためにも、ITに強い技術者が自社にいない場合は、専門家によるRPA導入支援サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
SMSデータテックのRPA導入支援サービスは、RPAの導入から運用までをトータルでサポートします。専門のコンサルタントが要件定義やシステム設計、開発、テストなどを行い、効果的なRPAシステムの構築を支援しています。お気軽にお問い合わせください。
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