AIチャットサービスChat GPTをさらに活用できるAPI連携とは

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2022年11月の公開からおよそ1年が経過しようとしているChatGPT。日本語にも対応しており、対話型で利便性が高いため、様々なメディアでも扱われてきた人気のAIチャットサービスです。

このChatGPTは2023年10月時点でもWeb環境があれば誰でも利用できる気軽さもあって、多くの方が試してみたことでしょう。あらゆる質問に答えてくれるため、業務での情報収集や文章作成に活用したいと考える方も少なくはないのではないでしょうか。

ただし、対話型のインタフェースのため毎回質問しなければならないことに面倒さを感じるかもしれません。業務で利用しているシステムやサービスのデータを直接ChatGPTにぶつけて、多くの質問をしたいと思う方もいるでしょう。

このような課題を解決してChatGPTを効率的に利用する方法にAPI連携があります。本記事では、ChatGPTのAPI連携について、機能や利用方法、業務効率化への活用、利用時の注意点などについて紹介します。

ChatGPTとは

ChatGPTはOpenAI社の提供するAIチャットサービスです。ユーザーがChatGPTに様々な質問を文章などで投げかけると、ChatGPTは適切な文章で答えを返してくれます。日本語での質問にも対応していることで広く利用されています。

ChatGPTの基本的な機能

ChatGPTは大規模言語モデルという深層学習モデルを採用しており、高度な対話が可能です。本項では、実際にChatGPTの機能を試してみた結果を紹介します。
(2023年10月10日ChatGPT3.5を利用)

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うるう年って何ですか?

🤖ChatGPT

うるう年(うるうどし)は、通常の年とは異なる日数を持つ年のことを指します。通常、1年は365日ですが、うるう年は1年に366日あります。この追加の日は、2月29日として挿入されます。うるう年の目的は、太陽年と暦年のずれを修正することです。

太陽年は地球が太陽を周回する時間であり、約365. 24日かかります。一方、暦年は通常365日です。この0. 24日の差を修正するために、4年に1度、うるう年を設定します。具体的なうるう年の条件は以下の通りです。

西暦年が4で割り切れる場合は、うるう年となります。
ただし、100で割り切れる西暦年はうるう年となりません(例: 1900年はうるう年ではない)。
ただし、400で割り切れる西暦年は再びうるう年となります(例: 2000年はうるう年です)。

このルールに従うことで、太陽年と暦年のずれを最小限に抑え、季節や天文学的な出来事と暦の日付が一致するように調整されます。うるう年の追加の日は2月29日として挿入され、通常の年と同様に4つの季節(春、夏、秋、冬)を維持する役割を果たします。

一般的な見解をまとめる

👤ユーザー

おじさんって何歳からですか

🤖ChatGPT

「おじさん」という言葉は年齢に厳密な定義はありませんが、一般的には中年から高年齢の男性を指す言葉として使われることが多いです。ただし、具体的な年齢は文脈や地域によって異なる場合があります。

一般的な感覚としては、30代後半から40代、50代以上の男性を指すことが多いですが、若い世代や子供にとっては、30代でも「おじさん」と呼ばれることがあるかもしれません。また、年齢だけでなく、外見や行動、態度によっても「おじさん」と言われることがあります。

要するに、「おじさん」という言葉は主観的で、文脈や使う人によって異なる意味合いを持つことがあるため、厳密な年齢を指定することは難しいです。

アイデア出しに活用

👤ユーザー

夏休みの読書感想文を書こうと思うのですが、どんな書籍がおすすめですか

🤖ChatGPT

夏休みの読書感想文を書くのは楽しいことですね!おすすめの書籍は、あなたの興味や好みに合ったものが最適ですが、いくつかの異なるジャンルから選んでみることをお勧めします。以下はいくつかの異なるジャンルからのおすすめの書籍です。

小説:
ハリー・ポッターシリーズ(J.K.ローリング著):魔法の世界で冒険するハリー・ポッターの物語は、ファンタジー小説の傑作です。
村上春樹の作品:例えば、「ノルウェイの森」や「1Q84」など、日本の著名な作家の小説もおすすめです。

ノンフィクション:
「チーム・オブ・ライバルズ」(ドリス・ケアンズ・グッドウィン著):エイブラハム・リンカーンの生涯とリーダーシップに関する興味深い本です。
「未来のための教育」(ミシェル・フーコー著):教育についての哲学的な洞察を提供する本です。

科学:
「宇宙の物語」(ニール・ドゥグラス・タイソン著):宇宙に関する面白い事実と洞察が詰まった本です。
「人間の進化」(リチャード・ドーキンス著):進化論についての理解を深める本です。

自己啓発:
「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著):成功と幸福を追求するための基本的な原則についての本です。
「Mindset(マインドセット)」(キャロル・S・ドウエック著):成長マインドセットの重要性について説明した本です。

これらの書籍からどれか1冊を選んで、それを読んだ後、感想文を書くことをお勧めします。選んだ本についての深い理解と感想を表現することで、読書感想文がより魅力的になるでしょう。また、自分の興味に合ったジャンルやテーマを選ぶことで、読書がより楽しい体験になります。

翻訳

👤ユーザー

次の英文を日本語に翻訳してください。「The ongoing development of information technology creates new and immensely complex environments. Our lifeworld is drastically influenced by these developments. The way information technology is intertwined in our daily life raises new issues concerning the possibility of understanding these new configurations. This paper is about the ways in which IS research can contribute to a deeper understanding of technology and the ongoing transformations of our lifeworld. As such, the paper is a conceptual exploration driven by a sincere and authentic desire to make a real difference in the way research on how technology influences our society is carried out. 」

🤖ChatGPT

情報技術の持続的な発展は、新しくて非常に複雑な環境を生み出しています。私たちの生活世界は、これらの発展に大きく影響を受けています。情報技術が私たちの日常生活に絡み合っている方法は、これらの新しい構成を理解する可能性に関する新たな問題を提起しています。この論文は、情報システム研究が技術と私たちの生活世界の持続的な変化をより深く理解する方法についてのものです。そのため、この論文は、技術が私たちの社会に与える影響に関する研究方法の実施方法において実質的な違いをもたらすという真摯で本物の願望に基づく概念的な探求です。

出典:「Information Technology and the Good Life」Erik Stolterman他、概要より

プログラミング

👤ユーザー

1から100までの総和を求めるプログラムをPythonで記述してください

🤖ChatGPT

1から100までの総和を求めるPythonプログラムは以下のようになります。

python

Copy code

# 1から100までの総和を求めるプログラム

# 総和を格納する変数を初期化
total = 0

# 1から100までの数を順番に足していく
for i in range(1, 101):
total += i

# 結果を出力
print(“1から100までの総和は:”, total)

このプログラムは、1から100までの整数を順番に足していき、その結果をtotalという変数に累積しています。最終的に、総和を出力しています。プログラムを実行すると、1から100までの総和が表示されます。

APIとは

APIとは、Application Programming Interfaceの略で、各種のプログラム(ソフトウェア、サービス、アプリケーション)へアクセスするための連携窓口です。

プログラムからプログラムへの連携を行う場合には、セキュリティなどの観点からアクセス可能な機能を制限しておくことが一般的です。外部のプログラムから一部機能へアクセスできる窓口、それがAPIです。

Webやアプリ版はGUI

ChatGPTと聞いて一般的に想像するのは、Web版、アプリ版の入出力形式でしょう。前項の例もWeb版を利用しています。
これらは人間が入力を行うことを意識した形式で、人間が視覚的に理解できる画面を用意しています。このような画面による操作はGUI(Graphical User Interface)と呼ばれる形式です。

GUIは人が操作しやすいように作ってあります。一方で、基本的には人間の操作が必要となります。

APIからのアクセスのメリット

APIは人間に見える部分ではなくプログラムの中で他のプログラムへのアクセスを行い結果を取得します。ChatGPTのAPIにおいても同様です。

APIを用いたアクセスでは直接プログラムからアクセスできるため、ChatGPTに大量に質問などを行う場合においても手間を省略することが可能です。

他のシステムで利用しているデータをChatGPTへの質問事項にする場合にはより手間の削減が図れます。また、柔軟に質問内容を変えるような場合にも、プログラムからアクセスできることでオペレーションを減らすことができます。

ChatGPTとAPI連携する方法

ChatGPTのAPI連携を行う場合には、次の3つのステップが必要となります。
※2023年10月10日時点の情報です。

アカウント登録

ChatGPTを利用するには、OpenAIにアカウントを登録する必要があります。Googleアカウントなども利用可能です。

詳細はOpenAIの公式サイトよりご確認ください。

APIキーの生成

OpenAIの公式サイトから「API」メニューを選択し、次のページから「Get started」ボタンをクリックしてAPIキーを発行します。アカウントと紐づいているため、アカウントを指定してAPIキーを取得してください。トライアルとして無料で利用開始できます。

このAPIキーはプログラムからAPIへアクセスする際に必要となりますので保存しておきます。

プログラムからAPIキーを利用してアクセスする

OpenAIのライブラリをインストールし、ライブラリを利用してプログラムからAPIへのアクセスを行います。この際、APIキーには前項で取得した文字列を利用します。サンプルコードや詳細な手順はOpenAIのDocumentationよりQuickstart tutorialなどを参照ください。

ChatGPTで業務効率化

ChatGPTをAPIを活用することで業務の効率化を図ることが可能です。

例えば、繰り返し作業の自動化、質問応答の高速化、新しいビジネスモデルやサービスの創出など様々な用途が考えられます。
ビジネス用途でのChatGPTの活用については、下記の記事でも詳しく紹介しています。
▶【ChatGPT活用事例6選!ビジネスで最大限の効果を発揮するためには

ChatGPT入門講座のサービスページ

弊社SMSデータテックの「業務改善コンサルティング」サービスでは、このような技術を活用して、業務プロセスの属人化・肥大化の問題を解決する方法を提供しています。業務プロセスの可視化や課題の明確化を支援することが可能です。詳しくはこちらを参照ください。

注意点や制限に関して

ChatGPTを使用する際には、信頼性や正確性の問題、プライバシーの取り扱い、コストの負担など注意すべき点があります。利用前に確認しておきましょう。

コスト

ChatGPTをAPI連携して利用するには有料のプランを利用する必要があります。Tokenと呼ばれる単位ごとの従量課金制です。詳しくは、OpenAi公式サイトのPricingを参照ください。

正確性、信頼性、情報の偏り

ChatGPTは学習した内容から、可能な限り正確な答えを返してくれる仕組みです。しかしながら、回答の正確性や信頼性が保証されているわけではなく、学習時に誤った内容をインプットしていれば誤った回答をする可能性があります。また、学習時に参照したデータによっては偏った意見を返すこともあり得ます。

これらの正確性、信頼性、情報の偏りについては、利用者がチェックし、妥当性を判断して利用する必要があります。

プライバシーや権利の問題

ChatGPTは機械学習の一種を利用して学習を行っています。インターネット上の膨大なデータなどがインプットとして利用されているのですが、これらは全てのデータについてプライバシーや著作権などを考慮できているわけではありません。ChatGPTを利用することでプライバシーや著作権の侵害などが発生するリスクを認識しておく必要があります。
ChatGPTを利用する際のリスクについては、下記の記事も参照ください。
▶【ChatGPT活用の危険性?利用に潜むリスクと解消法を紹介

ChatGPTを利用する際にセキュリティを高める手段については、下記の記事で紹介しています。
▶【ChatGPTでの情報漏洩を防ぐには?「履歴OFF設定」を紹介

まとめ

ChatGPTの利便性の高さ、有用さは利用者数の増加からも見て取れます。野村総合研究所のデータによると、サービス開始からわずか2カ月でユーザー数が1億人に達し、日本国内だけでも毎日100万を超えるアクセスが観測されています。

これらの利便性の高いChatGPTを、プログラムから利用できるのがAPI連携です。人間が1つずつ質問を行う手間を省き、大量の質問やアクセスを実現できます。
業務で行っていることをChatGPTを活用して実現できれば、API連携を用いてさらなる効率化や自動化が見込めます。例えば、顧客からの問い合わせへの対応の自動化など用途は幅広く存在するでしょう。

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また、生成AIの活用に役立つコンテンツをご用意しています。
ChatGPTを業務にどのように活用できるか詳しく知りたい方、ChatGPTの基本操作を学びたい方、生成AIを活用した業務改善をお考えの方におすすめです。

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