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IT資産とは?種類や管理を実施する目的と効果、管理方法を解説

IT資産とは企業が保有するハードウェア・ソフトウェア・データなどの総称です。本記事ではIT資産管理の目的、実施ステップ、セキュリティ強化やコスト削減などの効果について詳しく解説します。

目次

  1. 1IT資産とは
  2. 2IT資産管理とは
  3. 3IT資産管理を実施する目的と効果
  4. 4IT資産管理の導入ステップ
  5. 5IT資産管理を行う2つの方法
  6. 6まとめ

IT資産とは、企業・組織が保有しているハードウェアやソフトウェア、データなどのことです。企業にとって重要であるため、適正なIT資産管理が求められます。IT資産管理を行えば、セキュリティやコンプライアンス強化、コスト削減が期待できます。

本記事では、IT資産の概要やIT資産管理を行う目的と効果、実施ステップについて詳しく解説します。IT資産について知りたい人、IT資産管理を実施したい人は、ぜひ参考にしてください。

IT資産とは

IT資産とは、企業や組織が業務を行うにあたり用いている情報関連資産のことです。具体的には、パソコンやアプリケーション、データベースなどが該当します。

IT資産の種類

IT資産は大きく以下4つに分かれます。

  • ハードウェア資産
  • ソフトウェア資産
  • データ資産
  • 人的資産
  • プロセス資産

ここからは、各資産の種類について解説します。

ハードウェア資産

ハードウェア資産とは、企業や組織が保有する以下の物理的な資産のことです。

  • パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイス
  • サーバー
  • ネットワーク機器
  • ストレージデバイス
  • プリンター
  • スキャナー

ソフトウェア資産

ソフトウェア資産とは、デバイスにインストールされているOSやソフトウェアのことです。具体的には以下が該当します。

  • オペレーティングシステム(OS)
  • アプリケーションソフトウェア
  • データベースシステム
  • セキュリティソフトウェア

データ資産

データ資産とは、企業や組織が保有するデータのことです。例えば、以下に保存・管理されているものが対象になります。

  • データベース
  • クラウドストレージ
  • Webサイト

近年は、個人情報保護に関する注目が高まっており、データ資産の保護を徹底せず漏洩した場合、企業の信用やブランドイメージが低下する恐れがあるため注意が必要です。

人的資産

人的資産とは、システム担当者やエンジニア、技術者など企業・組織内でITシステムの設計や開発、運用を行う人のことです。DXを推進する企業が増加しIT人材の需要が増している一方で、共有が追いついておらず人的資産の価値が向上しています。
以下は、総合人材サービス会社のヒューマンリソシア株式会社が調査・発表した「IT人材の将来需要ギャップ試算」に関するグラフです。

出典:~IT人材の2040年の人材需給ギャップを独自試算~ IT人材は2040年に最大73.3万人不足と推計|ヒューマンリソシア

上記の結果によれば、IT人材は2040年に最大73.3万人不足すると予測されています。

なお、日本のIT人材不足について詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
⇒日本のIT人材不足の実態とは?原因や対処法、エンジニアに求められるスキルを解説

プロセス資産

プロセス資産とは、ITシステムの構築や運用・保守の手順・プロセスを記したドキュメントなどのことです。企業・組織が独自に保有するノウハウのことを示し、業務の標準化や同様のケースに対応する際のトラブル発生防止などに役立ちます。

IT資産管理とは

IT資産は企業にとって重要であるため、IT資産管理の実施が求められます。IT資産管理とは、企業や組織内のハードウェア・ソフトウェアなどIT資産の保有・活用状況を把握して管理することです。

ここからは以下の事項について解説します。

  • 必要な理由や行わなかった場合のリスク
  • 市場規模

必要な理由や行わなかった場合のリスク

IT資産管理が必要な理由は、企業が保有するIT資産を適正に管理することで利用価値の最大化を図るためです。企業にあるIT資産が可視化されていない場合、なにを契約・購入しているか、活用されているかを把握できないでしょう。
必要なものが不足したり、逆に無駄なコストが発生したりするリスクがあります。また、一つでもセキュリティ対策を行っていなければ、そこからサイバー攻撃を仕掛けられます。自社に存在するIT資産がわからない場合、セキュリティ対策も行えません。

市場規模

テクノロジーの進歩によりIT資産が業務に不可欠な存在になりました。各従業員にパソコンとデバイスを1人1台貸与している企業も少なくありません。IT資産の増加とともにIT資産管理ツールの市場規模も拡大しています。
以下は、SaaS比較・口コミサイトを運営するBOXILが2024年2月の調査結果を基に、IT資産管理ツールの市場規模を算出したものです。

出典:IT資産管理ツールのシェア・市場規模 一番選ばれている人気サービスはSKYSEA Client View|BOXIL

上記によれば、2023年のSaaS型IT資産管理ツールの市場規模は約2,971.6億円で、2024年には3,387.6億円、2025年には3,767.0億円規模に達すると予測されています。

IT資産管理を実施する目的と効果

IT資産管理を実施する主な目的と効果は以下の通りです。

  • セキュリティの強化・維持
  • コンプライアンス強化
  • コスト削減

順に解説します。

セキュリティの強化・維持

IT資産管理を行うことでセキュリティの強化・維持が可能です。OSやソフトウェアのバージョンアップでは、セキュリティ上の欠陥である脆弱性をなくすためのパッチ提供が実施されます。また、不具合の解消や新たなセキュリティ対策機能などの実装が行われるケースがあり、バージョンアップの実施は欠かせません。

IT資産管理を実施することで、バージョンアップが適切にされているかの把握や管理が可能です。また、適切な管理は内部不正や紛失の防止にも役立ちます。

コンプライアンス強化

IT資産管理はコンプライアンス強化にも有効です。多くの場合、ライセンスは1ライセンス1台の使用許諾となっています。万が一、1ライセンスで複数のデバイスにインストールするなど、使用許諾の範囲を超えた活用をした場合、契約違反となるでしょう。社会的信用の低下や損害賠償の発生につながる恐れもあります。

IT資産管理でソフトウェアの契約ライセンス数と、インストール数を把握すれば、使用許諾を超えた利用を防止可能です。

コスト削減

IT資産管理の実施はコスト削減にも効果的です。ライセンス数などを適切に管理しなければ、無駄に契約・購入してしまい損失が発生するでしょう。IT資産管理を行い自社の保有・契約状況を把握することで、IT資産の最適化を図れます。

IT資産管理の導入ステップ

IT資産管理の導入ステップは以下の通りです。

  1. 課題の整理と目的の明確化
  2. 管理対象の明確化
  3. IT資産管理台帳の作成
  4. ハードウェアへの情報記載

ここからは、上記の各ステップについて解説します。

1.課題の整理と目的の明確化

前述の通り、IT資産管理を行う目的と効果は複数あり、企業によってなにを重点にしたいかが異なるでしょう。まず、現状の課題整理と目的の明確化を行うことが重要です。目的を明らかにすれば、なにに注力するかが整理されます。

2.管理対象の明確化

続いて、企業や組織内に存在する管理対象のIT資産を棚卸しします。棚卸しの際には、以下3つのポイントを明確にすると良いでしょう。

  • 管理機器区分:デバイス・ソフトウェア・ライセンスなどで区分します
  • 資産区分:買い取り、レンタル、リースなどの資産形態で区分します
  • 利用区分:商用利用、社内利用など用途別に区分します

上記の区分で整理すれば、管理対象だけでなく不要なものも明確になります。

3.IT資産管理台帳の作成

管理対象が明確になったらIT資産管理台帳を作成しましょう。基本的な記載事項は以下の通りです。

  • 管理番号
  • 機器情報
  • 所在
  • 導入日
  • 固定資産番号
  • リース番号
  • リース期限

無形資産が多い場合には、以下を記載したソフトウェア管理台帳の作成もおすすめです。

  • ソフトウェア名
  • ベンダー名
  • 料金
  • 導入日
  • 更新状況
  • バージョン
  • ライセンス情報(形態、使用許諾条件など)
  • 使用状況

4.ハードウェアへの情報記載

最後に、台帳に記載した内容とハードウェアの紐づけを行うために、ハードウェアへの情報記載を行います。キッティングする際に、管理番号(ID)や名称、日付を記したシールを貼りましょう。キッティングとは、企業や組織で活用するパソコン・スマートフォンなどのデバイス設定やソフトウェアのインストールを行う作業のことです。
近年は、バーコードが記載されたシールを貼りスキャナで読み取れるようにするケースも多くあります。

キッティングの詳細は以下をご覧ください。
⇒キッティングとは?実施や効率化方法、アウトソーシングのメリットを解説

IT資産管理を行う2つの方法

IT資産管理を行う主な方法は以下の2つです。

  • Excelなど表計算ソフトの利用
  • IT資産管理ツールの利用

最後に、上記2つの方法について解説します。

Excelなど表計算ソフトの利用

Excelなどの表計算ソフトを用いて、IT資産を管理する台帳を作成する方法です。Excelであれば多くの企業が活用しており、新たなツールを導入する必要はありません。IT資産管理を行うにあたり、ツール導入のコストがかからず、操作方法を覚える必要もない点がメリットです。

ただ、Excelなどの表計算ソフトでは対象物の記入に時間がかかります。IT資産が多数ある場合には管理が煩雑になるでしょう。容易に導入できる一方で、長期的には負担が大きい方法です。

IT資産管理ツールの利用

IT資産管理に関する専門のツールを用いて行う方法です。以下の機能が実装されており、効率的にIT資産管理を実施できます。

  • セキュリティパッチの配布
    脆弱性をなくすセキュリティパッチを配布する
  • ソフトウェア配布
    社内ネットワークを通じて、ファイルやソフトウェアを配布する
  • ハードウェア契約管理
    リースやレンタルしている契約日を登録して、更新漏れを防ぐ
  • ライセンス管理
    契約・購入済みライセンスを登録して数を管理する
  • 遠隔操作
    社内ネットワークに接続しているデバイスを遠隔操作でき、トラブル発生時に素早く対処する
  • 禁止ソフトウェアの起動制御
    禁止されているものなど、危険性が高いソフトウェアがインストールされた際に起動をブロックする
  • デバイス制御
    USBメモリへのファイルコピーを防止して、情報の不正な持ち出しを防止する
  • 操作ログの取得
    ファイルやアプリケーションの操作、持ち出しなどに関するログの確認により、トラブル発生時の原因究明に役立てる

上記の機能により、単純に資産の数や契約状況を管理するだけでなく、セキュリティ強化に役立ちます。
ただ、導入・利用にはコストがかかります。また、システム担当者は新たに操作方法などを覚えなければならず、慣れるまで負担がかかるでしょう。

なお、具体的なおすすめツールを知りたい方は以下をご覧ください。
⇒おすすめのIT資産管理ツール15選!活用するメリット・デメリットや選ぶ際のポイントを解説

まとめ

IT資産とは、企業や組織が業務を行うにあたり用いている情報関連資産のことです。大きく、ハードウェア資産・ソフトウェア資産・データ資産・人的資産・プロセス資産の4つに分かれます。近年は、業務においてIT資産の活用が欠かせません。

適切に管理しなければ、サイバー攻撃を仕掛けられる原因になります。企業や組織が保有する個人情報を盗まれた場合、信用やブランドイメージが低下するでしょう。IT資産管理の徹底やセキュリティ対策ツールの導入などにより、サイバー攻撃を防止する取り組みが欠かせません。
ただ、近年のサイバー攻撃は多様化・高度化しており、対策を行ったとしても完全には防ぐことは困難です。セキュリティ強化を図るとともに、情報漏洩に素早く気付き対処する体制を整備しましょう。情報漏洩監視ツール「ダークウェブアイ」は、会社のドメイン情報を入れるだけで「いつ」「どこから」「どんな情報が」漏れてしまったのか、一瞬で分かります。

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