リスクモニタリングとは?おすすめのリスクモニタリングツール・サービス8選も紹介
企業のリスク管理に欠かせないリスクモニタリング。SNS炎上や情報漏洩、法令違反など多様な脅威から企業を守るためのダークウェブ・Webモニタリングの重要性と、おすすめツール8選を紹介します。
目次
企業を取り巻くリスクは日々複雑化しており、情報漏洩や法令違反、サプライチェーンの混乱など、問題発生時の影響は計り知れません。企業が被るリスクを未然に察知・対処するためには「リスクモニタリング」の導入が欠かせません。本記事では、リスクモニタリングの概要や重要性を解説するとともに、実務に役立つおすすめツール・サービスを8つ厳選して紹介します。
リスクモニタリングとは
リスクモニタリングとは、企業活動におけるさまざまなリスクを継続的に把握・分析し、早期に対応するための仕組みです。具体的には、情報漏洩やサイバー攻撃、法令違反、レピュテーションリスクなど、企業の信用や収益に影響を与えるリスクの兆候を監視し、異常があれば速やかにアラートを発する役割を担います。
ここでは、このリスクモニタリングが重要視されている理由を必要性の観点から解説します。
リスクモニタリングの必要性
リスクモニタリングは、現代の企業が抱えるさまざまなリスクを未然に察知し、初期段階で対応する体制を構築するのに役立つ技術です。リスクモニタリングを導入すると、以下の項目を実現できます。
- 異常な投稿や急激な拡散をリアルタイムで把握し、被害拡大を防止
- ネガティブな話題に素早く対応することで、企業イメージの低下を防ぐ
- 関係法令やガイドラインに抵触する可能性のある投稿や情報発信を監視できる
- 世論や市場の動向を可視化することで、経営戦略や広報方針の見直しに役立つ など
近年は、「24時間365日体制の監視」や「AI+人の目によるダブルチェック」など高度なモニタリング体制を整える企業が増えており、万が一の炎上にも迅速に対応できる環境づくりが企業価値の維持に直結するといえる状況になってきています。
リスクモニタリングの主な種類と監視対象
リスクモニタリングは、大別してダークウェブを監視する「ダークウェブモニタリング」と、一般的にアクセスできるWebを監視する「Webリスクモニタリング」に分かれます。
ここでは、リスクモニタリングの主な種類と監視対象について解説します。
ダークウェブモニタリング
ダークウェブモニタリングとは、匿名化された特殊なネットワーク上で流通している情報や違法コンテンツを監視し、企業や個人に関するリスクを早期に把握するための手法です。通常の検索エンジンでは見つからない非公開領域を対象としており、情報漏洩対策やサイバーセキュリティ強化において非常に重要な役割を果たします。近年では、AIを活用した自動クローリングや、脅威インテリジェンスとの連携により、数千以上のダークウェブサイトを網羅的に監視できるサービスも登場しています。
⇒ダークウェブモニタリングとは?必要性と活用メリットや導入メリットを解説
⇒ダークウェブモニタリングおすすめ10選!選ぶ際のポイントや情報が流出した際の対処法も解説
Webリスクモニタリング
Webリスクモニタリングとは、企業や個人がネット上で直面しうるリスクをWebメディア全体にわたって監視・分析し、問題が表面化する前に対処する仕組みです。Webリスクモニタリングは、単なる投稿収集だけでなく、投稿の拡散傾向・文脈分析・リスクスコアリングを通じて、対応すべき優先度を判断することを可能にします。リスクを検知した時点でアラートを発し、初動対応や沈静化支援を行うケースも少なくありません。
Webリスクモニタリングを理解する上で重要な項目の一つが、どのような領域・テーマを監視するかという点です。ここでは、Webリスクモニタリングの典型的な監視対象領域として重要な項目について解説します。
SNS
SNSは情報の拡散力が非常に高く、企業やブランドに関するクレームやネガティブな投稿が「炎上」につながりやすいため、Webリスクモニタリングのなかでも最重要領域の一つです。監視では、企業名・商品名・従業員名などのキーワード設定を行い、関連投稿を収集・分析。感情分析や拡散状況の把握、影響力の高いアカウントの抽出などを通じて、炎上の兆候を早期に検知するのがおもな流れとなります。
有害事象
有害事象とは、製品やサービスの利用により健康被害や体調不良などの悪影響が発生したとされる事象を指します。医薬品・化粧品・健康食品業界では特に重要で、SNSや掲示板での「肌がかぶれた」「飲んだら具合が悪くなった」などの投稿も、リスク情報として監視対象になります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、第三者が運営するブログやサイトに掲載されるため、企業が意図しない違法表現や誇大広告が発生しやすいのが特徴です。薬機法・景品表示法・健康増進法などに違反する表現が使われた場合、広告主にも責任が及ぶ可能性があるためリスクモニタリングが必要となります。
また、不正な成果操作や無断転載、開示義務違反などのトラブルも多く、この点でもモニタリングによる定期チェックが不可欠です。
フリマサイト
フリマサイトでは、リコール品や模倣品の出品、モニター商品の転売といったリスクが発生しやすく、企業にとっては重要な監視対象です。特にリコール商品や禁止品の拡散を防ぐには、画像や説明文の内容までチェックするWebモニタリングの仕組みが効果的です。
プラットフォーム
ECモールやアプリストアなどのプラットフォームでは、模倣品の出品、虚偽レビュー、不適切な商品説明などが発生しやすく、企業やブランドの信頼を損なう恐れがあります。そのため、出品状況やレビュー内容、表示順位の変化、規約更新情報などを定期的に監視し、ブランド毀損や販売機会の損失を防ぐ体制が必要です。
タレントリスク
タレントリスクとは、起用した芸能人やインフルエンサーの不適切な言動や不祥事により、企業のブランドやイメージが損なわれるリスクです。SNSでの炎上や過去のスキャンダルが原因で、広告の差し替えや契約解除に至るケースもあります。起用前には過去の投稿や評判をWebモニタリングでチェックし、起用後もリアルタイムでSNSなどを監視する体制が重要です。
リスクモニタリングを実施するメリット3点
リスクモニタリングを実施するメリットは主に以下の3点です。
- リスクの早期検知
- リスクマネジメント体制の整備
- リスクに対する意識の醸成
ここでは、上記のメリットについて解説します。
リスクの早期検知
Web上の炎上・風評・情報漏洩などのリスクは、拡散が非常に速いため、初期段階で兆候をつかめるかが被害規模を左右します。Webリスクモニタリングを導入すれば、ネガティブ投稿や異常パターンをリアルタイムに検知でき、拡散前の対応が可能です。
例えば、不正アクセスであれば、ログイン試行の急増や不審な挙動などをモニタリングにより察知でき、被害の拡大を防げます。また、SNS投稿や掲示板のネガティブ書き込みを早期に捕捉すれば、迅速な対応や発信修正によって企業イメージの悪化を抑えられます。
リスクマネジメント体制の整備
リスクモニタリングの実施は、企業全体のリスクマネジメント体制を強化・整備する点にも大きなメリットがあります。リスクモニタリングにより、広報・法務・情報セキュリティ・経営層といった関係部門間の情報共有がスムーズになり、迅速な意思決定と初動対応が可能となります。また、導入に合わせて、SNS運用ガイドライン、外部発信ルール、緊急時のエスカレーション体制などの整備も進みやすくなる点も体制の整備に役立つポイントです。
リスクに対する意識の醸成
リスクモニタリングの導入は、組織内におけるリスクに対する意識の醸成にも役立ちます。まず、リスクモニタリングを継続すれば、日々の業務や社内の会話の中にリスクの兆候があることに気づきやすくなるのが大きな特徴です。また、モニタリング結果を活用し、社内報や研修、定例会議での情報共有を行うと、リスクに関する知見が蓄積され、トラブルの未然防止にもつながります。リスクモニタリングは単なる監視ツールではなく、企業全体のリスク意識を底上げする仕組みとしても有効です。
リスクモニタリングを実施する主な方法2つ
リスクモニタリングを実施する主な方法は以下の2つです。
- 目視での監視
- 専門サービスやツールの利用
ここでは、上記の方法について解説します。
目視での監視
目視での監視とは、人の目と判断力でWeb上で発信された投稿や情報を直接チェックする方式です。目視での監視は、AIや自動ツールでは捉えきれないあいまいな表現や文脈の裏にある意図を正確に読み取れる点が大きな強みです。
一方で、目視監視には以下のような課題もあります。
- 人件費が高く、コストがかかる
- 対応スピードがやや遅くなる傾向がある
- 大量データの処理には限界がある
上記の点から、目視監視は「精度重視の最終フィルター」としての役割が適しており、次項で解説する専門サービスやツールとの併用が効果的です。
専門サービスやツールの利用
リスクモニタリングを効率的かつ継続的に行うのに役立つのが専門サービスやツールです。専門サービスやツールを活用すれば、キーワードや企業名などを設定し、関連する投稿や記事を24時間体制で自動収集・監視可能です。
また、目視による監視と比較して、人的リソースを抑えながら広範囲をカバーできる点も大きなメリットです。自社でモニタリング体制を構築するよりも、コストや工数の最適化が図れます。自社のリスク特性や業種に応じて最適なツールを選定し、継続的な運用を行うことが大切です。
専門サービス・ツールでモニタリングを実施するメリット
専門サービス・ツールでモニタリングを実施するメリットは以下の通りです。
- 24時間・365日体制でWeb情報を自動収集・分析し、異常な投稿や拡散動向を即座に通知できる
- 多様なチャネルを同時に監視できる
- 人的リソースの節約につながる
- 定期的なレビューやツール更新を通じて、キーワードや監視対象を変えながら対応し続けられる など
上記のメリットにより、専門サービス・ツールは企業が抱えるリスクを低減し、被害を最小限に抑えるのに役立ちます。
おすすめのリスクモニタリングツール・サービス8選
ここでは、おすすめのリスクモニタリングツール・サービスをダークウェブモニタリングとWebリスクモニタリングに分けて紹介します。
ダークウェブモニタリング
ダークウェブモニタリングが可能なツール・サービスでおすすめなものは以下の4つです。
- ノートン360(Gen Digital)
- NordVPN(NordVPN)
- ダークウェブアイ(株式会社SMSデータテック)
- ダークウェブアイ/ディスカバリー(株式会社SMSデータテック)
ノートン360(Gen Digital)

ウイルス・マルウェア対策、VPNなどを利用できるノートン360では、デラックスおよびプレミアムプランでダークウェブモニタリングの機能も利用できます。メールアドレスのほかにも、任意で電話番号やクレジットカード番号などをモニタリングの対象に加えられます。
NordVPN(NordVPN)

NordVPNは、ネット通信を暗号化してプライバシーとセキュリティを守るVPNサービスです。ダークウェブモニタリング機能も利用でき、漏洩が検出されると即座にアラート通知が送られ、漏洩したサービス名や関連情報も併せて提供されます。
ダークウェブアイ(株式会社SMSデータテック)

ダークウェブアイは、企業の情報漏洩をダークウェブ上で監視・検知するセキュリティツールです。通常のセキュリティ対策では把握しきれない、流出した自社のメールアドレス・ID・パスワードなどをダークウェブから探索し、漏洩リスクを早期にキャッチします。漏洩元となったウェブサービスやアプリごとに漏洩情報を可視化し、対応すべき脆弱性を把握できます。
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ダークウェブアイ/ディスカバリー(株式会社SMSデータテック)

ダークウェブアイ/ディスカバリーは、ダークウェブの専門家が人力と技術を駆使して、企業・組織に関する漏洩情報を調査・分析するサービスです。通常の検索エンジンで見つからない匿名領域にも踏み込み、企業や個人に紐づくデータ流通の痕跡を可視化します。また、漏洩の有無にかかわらず、調査を実施した事実を証明する文書を発行でき、監査対応や利害関係者向けへのプレスリリースなどに利用可能です。
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Webリスクモニタリング
Webリスクモニタリングが可能なツール・サービスでおすすめなものは以下の4つです。
- Webリスクモニタリング(株式会社エルテス)
- Web/SNSモニタリング(シエンプレ株式会社)
- AIブランドモニター(株式会社BLITZ Marketing)
- Statusbrew(Statusbrew株式会社)
Webリスクモニタリング(株式会社エルテス)

Webリスクモニタリング(SNS炎上監視サービス)は、SNS投稿や掲示板、Webメディアを対象とした24時間365日のWebリスクモニタリングを実施できるサービスです。AIだけでなく人の目によるモニタリングも行い、緊急性の高い投稿が見つかれば、即時の通知と初期対応支援を実施できるのが強みです。
Web/SNSモニタリング(シエンプレ株式会社)

シエンプレは、炎上や風評被害を未然に察知し、問題が大きくなる前に沈静化支援を行う「Web/SNS深層モニタリング」サービスを提供しています。通常のモニタリング機能に加え、コンサルティング要素を組み入れており、対応判断サポート・沈静化支援などまでカバーできるのが特長的です。
AIブランドモニター(株式会社BLITZ Marketing)

AIブランドモニターは、ネット上の風評リスク(ネガティブな投稿や評判の変化)を自動で発見・可視化できるツールです。投稿を自動でネガティブ・中立・ポジティブに判定し、炎上予兆投稿の検知、口コミ管理支援機能も備わっています。
Statusbrew(Statusbrew株式会社)

Statusbrewは、SNSおよびWebメディアの両方を対象とした、全方位型リスニングツールです。業界トレンドやブランド評価、炎上予兆などをリアルタイムで検知し、チームで対応できるよう可視化されたダッシュボードを利用できます。
まとめ
近年、SNSや掲示板、フリマサイトなどオンライン上での情報拡散スピードが増すなかでは、企業のブランドや信用を守るためにはリスクモニタリングの常時実施が欠かせません。特に、従来の目視監視では見落とされがちなダークウェブのような領域にも目を向ける必要があります。
リスクモニタリングの実施におすすめなのが、弊社SMSデータテックの「ダークウェブアイ」および「ダークウェブアイ/ディスカバリー」です。ダークウェブアイは、表層的なSNSやWebだけでなく、通常の検索エンジンではアクセスできないダークウェブ領域を継続的にスキャンし、企業情報・個人情報・アカウント情報などの漏えいを早期に検知可能です。また、ダークウェブアイ/ディスカバリーではさらに専門家による監視も実施し、企業や個人に紐づくデータ流通の痕跡を可視化できます。
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