ノーコード開発とは?おすすめツール12選やメリット・デメリットを解説

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ノーコード開発

近年多くの注目を集めている「ノーコード開発」をご存知でしょうか?ノーコード開発とは、専門的な知識やスキルを使わずに開発を行う手法のことです。非エンジニアでもアプリなどの作成ができ、コスト削減やスピーディーな開発の実現など、多くのメリットがあります。

本記事では、ノーコード開発の概要やメリット・デメリット、おすすめツール12選について詳しく解説します。ノーコード開発について知りたい方、ノーコードツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ノーコード開発とは

ノーコード開発とは

ノーコード開発とは、プログラミングやコーディングなどの専門的な知識・スキルを使わずに開発を行う方法のことです。従来はソースコードを記述して開発を行う手法が一般的でしたが、ノーコード開発の場合テンプレートの使用やドラッグ&ドロップなどで、アプリケーション・Webサイトなどを作成できます。初心者でも利用しやすいインターフェースを採用したツールが多数提供されているため、誰でも簡単にアプリなどの開発ができるでしょう。

ここからは、ノーコード開発に関する以下について解説します。

  • 注目される背景
  • ローコードとの違い
  • 仕組み

ノーコード開発が注目される背景

ノーコード開発が注目される背景には、以下の複数要因が存在します。

  • 労働人口の減少
  • 働き方の多様化
  • 業務課題の多様化
  • DX推進における重要性の高まり
  • IT人材の不足
  • テクノロジーの進歩

近年は、労働人口の減少や働き方の多様化などにより、生産性の向上と誰もが働きやすい環境が求められているため、DX推進が重要です。ただ、IT人材の需要が高まっている一方、供給が追い付いておらず専門の知識やスキルを有した人材が不足しており、誰でも開発を行えるノーコード開発の必要性が高まっています。また、テクノロジーの進歩によりノーコードツールの充実が進んでいる点も、注目される理由の一つです。

➡ローコード開発とは?どんなことができる?業務の効率化には役に立つの?
➡【最新】ローコード開発おすすめプラットフォーム9選

ローコードとの違い

ノーコード開発とともに注目を集めているローコード開発の主な違いは、以下の通りです。

  ノーコード開発 ローコード開発
専門知識やスキル 不要 多少必要
開発速度 とても早い 早い
拡張性 低い 高い
作成可能なアプリ あまり複雑でないアプリに限られる 自動化や業務フローアプリなど、多少複雑なものも作成可能

ノーコードとローコードでは、必要な専門知識やスキルが異なります。ローコード開発の場合、多少コードの記述などが必要です。ただし、拡張性が高くより高度なアプリなどの作成が可能です。

ノーコード開発の仕組み

ノーコード開発は、事前に用意されたテンプレートやコンポーネントを活用してアプリ・Webサイトを構築する仕組みが取られています。コンポーネントとは、機能を部品化したパーツのことです。ユーザーは、用意されているテンプレートやコンポーネントから必要なものを自由に選んで、アプリなどを作成します。

ノーコードツール活用のメリット

ノーコードツール活用のメリット

続いて、ノーコードツールを活用するメリットについて解説します。

  • 専門知識・スキルがなくても利用可能
  • 導入や開発、運用におけるコストと手間の削減
  • スピーディーかつイメージに近い開発の実現

専門知識・スキルがなくても利用可能

ノーコードツールにおける最大の魅力は、専門知識・スキルがなくても利用可能なことです。プログラミングなどの経験がない非エンジニアであっても、直感的な操作でアプリなどを開発できるでしょう。

導入や開発、運用におけるコストと手間の削減

導入や開発、運用における手間とコストを抑えられる点も、ノーコードツール活用のメリットです。基本的に自社の従業員で開発などを行えるため、外部の専門家に依頼するコストを削減できます。また、開発や運用の工数も抑えられます。

スピーディーかつイメージに近い開発の実現

外部への依頼を必要とせず従業員がアプリを開発可能なため、リリースまでの時間を短縮できます。また、現場の担当者が実務に合わせたアプリを作成すれば、よりイメージに近いものを開発可能です。さらに、一度開発したものを利用する中でバージョンアップしていけば、より良いアプリが完成するでしょう。

ノーコードツール活用のデメリットと注意点

ノーコードツール活用のデメリットと注意点

次に、ノーコードツール活用のデメリットと注意点を解説します。

  • 自由度が低く複雑な開発には向かない
  • 利用するプラットフォームへの依存度が高い
  • 海外産のツールが多い

自由度が低く複雑な開発には向かない

ノーコードツールは、簡単にアプリなどを開発できる一方で、自由度は低く複雑な開発には向きません。開発できるものや開発の自由度は、プラットフォームの機能に左右されます。

利用するプラットフォームへの依存度が高い

ノーコードツールは、利用するプラットフォームへの依存度が高くなります。万が一、プラットフォームサービスの提供が終わってしまえば、開発したアプリなどが使えなくなるでしょう。また、仕様変更により使いにくくなるリスクもあります。サービス提供ベンダーの信頼性なども確認した上で、利用ツールを選ぶと良いでしょう。

海外産のツールが多い

ノーコードツールの多くは、海外産のものです。日本語のマニュアルがなかったり、日本語でのサポートを受けられなかったりするため注意しましょう。マニュアルなどがなければ、ノーコードツールであっても使い方の理解に時間がかかります。

ノーコードツールの主なタイプ

ノーコードツールの主なタイプ

ノーコードツールには複数のタイプが存在します。ここからは、ノーコードツールの主なタイプについて解説します。

  • プロダクト開発を中心とした汎用型
  • 業務アプリ特化型
  • Webサイト特化型

プロダクト開発を中心とした汎用型

顧客に提供するWebやスマートフォン向けアプリなどの、プロダクト開発ができるタイプです。中にはWebサイトやECサイト制作など、さまざまなシーンで活用できるツールも存在します。

業務アプリ特化型

業務効率化などを目的としたアプリを開発できるタイプです。複数のシステムやツールを利用しており、一ヵ所に情報を集約するデータベースが欲しい場合や、スプレッドシート・Excelなどを活用しており、より効率的なデータの共有・活用をしたい企業におすすめです。

Webサイト特化型

企業の公式Webサイトやランディングページ、オウンドメディアなどを作成できるタイプです。問い合わせフォームや予約受付、メルマガ配信などの機能が実装されているツールもあります。また、カート・決済機能を利用できるECサイト作成に重点を置いたタイプも存在します。

おすすめのノーコードツール12選

おすすめのノーコードツール12選

続いて、おすすめのノーコードツール12選を紹介します。

プロダクト開発を中心とした汎用型おすすめツール4選

プロダクト開発を中心とした汎用型おすすめツール4選は、以下の通りです。

  • APPBOX
  • Bubble
  • Click
  • Adalo

順に解説します。

APPBOX

APPBOX

出典:APPBOX公式Webサイト

APPBOXは、アプリ作成に必要なデザインと機能が標準搭載されているアプリビジネスプラットフォームです。外部システムや他社ツールとの連携を前提としており、拡張性に優れている点が魅力です。ガイドとサポートが充実しているため、安心して利用できるでしょう。

Bubble

Bubble

出典:Bubble公式Webサイト

Bubbleは、Web・スマートフォンアプリを設計・構築・起動できるプラットフォームです。アプリデザインに関するテンプレートが1,000種類以上あり、合うものを選択できます。また、AIジェネレーターの利用やインストールなどにより、デザインを決定することも可能です。

Click

Click

出典:Click公式Webサイト

Clickは、プログラミング経験がない人でもスマートフォンアプリを1日で作成できるツールです。日本発のツールで完全日本語対応しているのはもちろん、LINE連携や日本のニーズに特化した要素が複数用意されています。ユーザー認証や通知機能、支払い機能など、20種類以上の機能が用意されており、自由度が高い点も魅力です。

Adalo

Adalo

出典:Adalo公式Webサイト

Adaloは、ドラッグ&ドロップで必要なものを適切な場所におくだけでアプリを開発できるツールです。作成後のアプリはスピーディーにApp Storeやカスタムドメインに公開でき、これまで100万を超えるカスタムモバイル・Webアプリの開発で利用された実績があります。

業務アプリ特化型おすすめツール4選

業務アプリ特化型おすすめツール4選は、以下の通りです。

  • Pleasanter
  • kintone
  • PigeonCloud
  • サスケWorks

順に解説します。

Pleasanter

Pleasanter

出典:Pleasanter公式Webサイト

Pleasanterは、ITreviewでのノーコードWebデータベース部門、ローコード開発ツール部門において最高位の「LEADER」を8期連続で受賞しているツールです。マウス操作だけで、業務アプリを手軽に作成できます。ローコードツールでもあるため、標準機能ではできないこともコードを記述すれば実現可能です。

弊社SMSデータテックでは、ノーコード・ローコード開発ツールであるPleasanter(プリザンター)の導入支援を行っています。

kintone

kintone

出典:kintone公式Webサイト

kintoneは、導入社数が3万社を突破しているツールです。導入や利用に特別なスキル・知識は必要なく、導入担当者の93%が非IT部門となっています。kintoneと連携できるサービスは200種類以上あり、API連携やJavaScript・CSSを用いた機能開発も行える拡張性の高さも魅力です。

PigeonCloud

PigeonCloud

出典:PigeonCloud公式Webサイト

PigeonCloudは、Excelや書類などをまとめる情報のデータベースを簡単に作成できるツールです。スマートフォンやパソコンなどがあれば時間や場所を問わずデータにアクセス可能なため、効率的な情報共有を実現できます。また、蓄積したデータのリアルタイム分析も可能です。

サスケWorks

サスケWorks

出典:サスケWorks公式Webサイト

サスケWorksは、1,000社以上の導入実績があるツールです。開発したアプリは、自社内で利用するだけでなく販売もできます。すぐに使える無料アプリも豊富に存在するため、迅速に導入効果を得られるでしょう。

Webサイト特化型おすすめツール4選

Webサイト特化型おすすめツール4選は、以下の通りです。

  • STUDIO
  • ペライチ
  • BinDup
  • KARTE Blocks

順に解説します。

STUDIO

STUDIO

出典:STUDIO公式Webサイト

STUDIOは、コードの記述なしでWebサイトの構築・公開・運用が完結するノーコードWeb制作プラットフォームです。7,600以上のフォントとデザインエディタにより、豊かな表現が可能です。また、CMSやフォーム、分析機能も実装されています。

ペライチ

ペライチ

出典:ペライチ公式Webサイト

ペライチは、以下の3ステップでWebサイトを作成できるツールです。

  1. デザインの選択
  2. 内容の作成
  3. 公開

情報の更新や変更も簡単で、空き時間にスマートフォンなどですぐにできます。また、決済や予約、メルマガ配信など、ビジネスで必要な機能も充実しています。

BinDup

BinDup

出典:BinDupWeb公式サイト

BinDupは、20万人以上に利用されているツールです。初期費用とサーバー維持費がかからないため、導入しやすいでしょう。使い方がわからない時用のサポートメニューやスキルアップで使えるコンテンツも豊富で、Webサイト制作が初めての方でも安心です。

KARTE Blocks

KARTE Blocks

出典:KARTE Blocks公式Webサイト

KARTE Blocksは、サイトの運営も手軽にできるツールです。ABテストやパーソナライズが可能で、結果を自動集計・ 可視化してくれます。また、セグメント別の分析もワンクリックで実行できるため、どこを修正すればより効果的なWebサイトになるかを簡単に把握可能です。

ノーコードツールを比較する際の着眼点

ノーコードツールを比較する際の着眼点

最後に、ノーコードツールを比較する際の着眼点を紹介します。

  • 実装されている機能
  • 使いやすさ
  • 導入形態
  • サポート体制

実装されている機能

まずは導入する目的を明確にした上で、自社に合うタイプと必要な機能を洗い出し、実装されているかを確認しましょう。同じタイプであっても、実装されている機能や特徴がツールごとに異なります。また、拡張性や他のシステム・ツールとの連携についての確認も重要です。

使いやすさ

使いやすさの確認も欠かせません。ノーコードツールの特徴は、専門知識やスキルがなくてもアプリ開発などが可能なことです。ただ、用意されているテンプレートやコンポーネント、ユーザインタフェースなどにより使い勝手が異なります。トライアル期間なども上手く利用して、自社の従業員にとって使いやすいかを確認すると良いでしょう。

また、FAQや開発用ドキュメントの充実度も重要です。アプリなどの設計・開発をサポートするものが多くあれば、その分作業しやすくなるでしょう。

導入形態

ノーコードツールには、大きくクラウド版とオンプレ版の2つがあります。クラウド版であれば、自社でサーバーを準備する必要がなくコストやメンテナンスの手間を抑えられます。オンプレ版は、クラウド版と比べて柔軟性が高くセキュリティリスクを下げられる点が特徴です。自社にどちらが合うか検討しましょう。

サポート体制

サポート体制が充実していれば、安心して長期期間利用できるため確認がおすすめです。ノーコードツールであったとしても、導入当初や運用する中で、疑問点やトラブルが発生することが予想されます。とくに、海外のツールを活用する場合には日本語でのサポートを受けられるか、確認すると良いでしょう。

まとめ

まとめ

ノーコード開発とは、プログラミングやコーディングなどの専門的な知識・スキルを使わずに開発を行う方法のことです。DX推進が求められる一方で、IT人材の供給が不足しており非エンジニアでも開発を行えるノーコードツールの注目が高まっています。ノーコードツールを利用すれば、コスト削減やスピーディーな開発の実現など多くのメリットがあるでしょう。また、現場の担当者が開発を行うことで、使いやすいアプリの作成ができ業務改善効果が高まります。

弊社SMSデータテックでは、ノーコード・ローコード開発ツールであるPleasanter(プリザンター)の導入支援を行っています。Pleasanterでは、さまざまなWebアプリをスピーディーに開発できるため、高い費用対効果を実現可能です。

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